関西お好み焼き総研＋

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　おこのミシュラン　７０店目　（１００店達成まであと３０店）
（一平のもだん焼き）



　神戸・元町には「グリル一平」という人気の洋食店があるが、今回訪れる
店は、お好み焼きの「一平」だ。ＪＲ元町駅から北へ向かってゆっくりと歩
いていくと、ゆるい上り坂の両側に老舗の中華料理店の看板が目に付く。

やがて道が狭くなり、下町の雰囲気が漂ってきた辺りに「一平」の店舗が見
えた。正午前なので、ノレンもあがっていない。「やってますか？」と聞く
と、仕込み中のおやじさんが「どうぞ」と招き入れてくれた。どうやら、刺
身の仕込をしていたようだ。メニューを眺めるとなるほど居酒屋のような雰
囲気もある。
腹が減っていた私は、「もだん焼」と瓶ビール（アサヒ中瓶）を注文した。

1.鉄板は煙が立つほど熱くなっている。その上に、豚バラ肉を２枚と、キャ
　ベツ・もやし・中華そば（１玉）を乗せ、豚バラ肉には丸フタをかぶせた。
　麺と野菜をよく炒め、豚も混ぜ込んでからソースを絡めた。
2.その横で奥さんが丸く生地を引くと、おやじさんが焼きそばを乗せ、また
　奥さんが上から生地を回しかけた。見事な連携プレーである。
　その状態で、２～３分焼き、裏返してから更にしっかりと４～５分焼いた。
3.オモテ面を上にして、ソースを１種塗り、私の目の前にやってきた。
　私は粉かつおと青のりを振る。ボリュームがあって、うまそうだ！



【今回食べたお好み焼き】　もだん焼　６８０円
■生地　　　　かなり粘度があるので少し心配したが、もちっとしてサクッ
　　　　　　　　としている。実にウマイ。（食べ終わるまで、パリッとして
　　　　　　　　美味だった。）　キャベツは細い千切り。　
■トッピング　焼きそばの中に豚バラ肉。野菜はキャベツともやし。
■味　　　　　焼きそばにソースを絡めてからクレープ状の生地ではさむ方
　　　　　　　　式は、私が一番気に入っている「モダン焼き」の作り方だ。
　　　　　　　　味がしっかりとついているので、満足感がある。
■ソース　　　やや塩辛いソースだ。どこのメーカーのソースだろう？
■店の雰囲気　カウンター席だけの店は居心地が良い。夜は居酒屋風？
■コスパ　　　平均的な下町価格ではないだろうか。
　　　　　　

◇おススメ度　★★☆　　（満点は三ッ星）
　　　　　　素晴らしくおいしいのだが、ビールをグイグイ飲まないとソー
　　　　　　スがやや塩辛く感じた。焼きそばに絡めた「混ぜソース」か、
　　　　　　或いは最後に塗る「かけソース」のどちらかのソース量を２～
　　　　　　３割減らしていれば、間違いなく三ッ星になっただろう。

　　　　　　元町の山手にあるこの店は、果たして「薄焼き」の店なのだろ
　　　　　　うか？　それとも「まぜ焼き」なのだろうか？　次回は「すじ
　　　　　　焼き」を注文して焼き方を確認してみたい。



【お店のデータ】
住所　　神戸市中央区中山手通４－１１－１７
店名　　お好み焼き「一平」　　
電話　　０７８－２３２－１１６１



（店の外観）


（たっぷりのキャベツと麺を‥）


（生地の上に、焼きそばを乗せた）


（さあ、焼けました）


（イッツ　断面ＳＨＯＷ！）