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2012年12月05日
スペイン・バル@「カサ・ペケ-ニョ」(神戸・三宮)

スペインオムレツやアヒージョがウマイ! 流行のスペイン・バル
スペイン・バル@「カサ・ペケ-ニョ」(神戸・三宮)
▼今や、トレンドはスペイン・バルである。イタリアン・バールではなく、
スペインのバルが人気らしい。
元町にあるシネコン”シネリーブル神戸”で映画を見た帰り、三宮と元町の
丁度中間にある人気の立ち飲みバル「カサ・ペケ-ニョ」へ立ち寄った。
小さな小さな店である。カウンター前に詰めて、10名くらい。後方に5~
6名も立てば、ラッシュアワー状態だろう。
料理担当の男性スタッフと、ドリンク担当の女性スタッフの2人が狭くて、
低いカウンター内のキッチンスペースから首だけ出している。
もう少し、広い店でやりたいんじゃないかな?
メニュー・ブックから「グラスワイン白」と「合鴨のシェリーソース」をお
願いする。夕方の店内は、若い常連客と筆者を含めた年配の客でほどほどに
まったりとした雰囲気である。
人気メニューらしい合鴨は、驚くほどのミニサイズだ。小皿料理の店だから
仕方ないのだが、味はすこぶる良かった。表現が難しい独特の香りが良い。
続いて「スペインオムレツ」と「タコのアヒージョ」を注文する。
頭の先だけ見せる男性スタッフがアヒージョを作り始めると、ニンニクとオ
リーブ油の良い香りが店内に充満する。
スペインオムレツは、塩分を極力抑制していて素晴らしい。考えてみれば毎
日作っているのだから手慣れて当然だが、じゃがいも・玉ねぎ・玉子・パプ
リカのコンビネーションが絶妙だ。
次は「タコのアヒージョ」。小さな陶製の皿に入ったタコには楊枝が刺され
ている。よく見ると、サラミソーセージの断片も一緒に刺されていた。
これはタコの食感とガーリックオイルの香りを味わう料理。よく出来ている。
常連の客に仲間が加わって、更に騒がしくなる。立ち飲み店は和風でも洋風
でも騒がしいものだが、もう少し落ち着いた店にしてもらいたい気もする。
▼初めて入店した”立ち飲みバル”であるが、やや違和感があった。
それは、店の(余りの)狭さであり、メニューの分かりづらさであり、常連
中心の接客対応であった。
新しい客を、常連よりも大切にする対応ができるように希望したい。
◆WBG料理
国名 :スペイン
旅行歴 :なし
特徴 :地中海料理の共通項である”オリーブ油”や”ニンニク”
を多用する。魚介類を使った料理も多い。
パエリア(パエージャ)は特に日本人に人気。
店舗タイプ:輸入型(現地で感激した店主が開業)
本日の一品:タコのアヒージョ
満足度 :★★★
◇スペイン・バル「カサ・ペケ-ニョ」
神戸市中央区北長狭通3-1-4
合鴨のシェリーソース 300円
スペインオムレツS 300円
タコのアヒージョ 600円
ハウスワイン(赤・白) 各300円
2012年11月28日
韓国料理@「まん馬」(大阪・西梅田)

専門店のスンドゥブ・チゲは、ひたすらにマイルドだった
韓国料理@「まん馬」(大阪・西梅田)
▼西梅田にスンドゥブ・チゲの専門店があると聞き、訪ねてみることにした。
スンドゥブ(純豆腐)とは韓国のやわらかなおぼろ豆腐のことであり、魚介
や野菜と一緒に煮たスンドゥブ・チゲが最近、若者に人気である。
大阪・桜橋の交叉点を少し西へ入ったところに庶民的な小さな店を発見。
外装はラーメン店のような趣きである。重い引き戸を開け、1階のカウンタ
ー席に案内された。奥に厨房があり、若いスタッフがテキパキと作業をして
いる。
ランチメニューから「ミックスカルビ定食」を選び出した。チゲに加えて、
牛肉・豚肉・鶏肉のタレ焼きをミックスした皿が付くようだ。
最初にナムルの小皿が乗ったお盆が配膳される。パックに入った韓国海苔が
付くところはご愛嬌。まもなく、ボコボコと沸騰したチゲとご飯が運ばれた。
チゲの石鍋はやや小ぶりで、適度な大きさだ。生卵をチゲの中へ割り入れて、
準備完了。早速、いただこう。
スプーンでスンドゥブ・チゲをかき混ぜ、一口含んでみる。辛さの段階を”
普通”にしてもらったので至ってマイルドだ。スープには豆腐・肉・海老・
あさり・牡蠣などが入っている。魚介のうま味が出ていて、美味い。
ほどなくして焼き肉の鉄板がやって来た。タレで艶々と輝いている。うまそ
うだ。牛か豚か分からないまま食べてみる。なるほど、うまい。
うまいが、やや味が薄い。今度はキムチを乗せて一緒に食べてみる。うん、
これで食べやすくなった。
▼やや控え目な量のご飯をまたたく間に平らげた。
ナムルと海苔はご飯に乗せ、キムチは全て焼き肉に乗せて食べた。
スンドゥブ・チゲの魅力は、旨辛いスープとそのヘルシーさにあると思う。
しかし、今回の定食はややインパクトに欠けた。
全体に”塩味”が不足している。
特にカルビの薄味は「腰が引けている」と感じた。筆者も毎日のように料理
を作っている料理人だ。塩加減のデリケートさ、ムズカシさを痛いほど知っ
ている。
ランチだからよりマイルドにしているのか? 女子に配慮をしているのか?
海苔はいらないから、卓上にコチュジャン味噌や醤油を置いて欲しかった。
ちょっぴり欲求不満で、店を後にした。
◆WBG料理
国名 :韓国(大韓民国)
旅行歴 :あり(妻とパッケージツアー、3日間)
特徴 :とにかくキムチ、とにかく「混ぜ食」、そしてヘルシー。
店舗タイプ:不明(日本人のスタッフが多いので、輸入型か?)
本日の一品:スンドゥブ・チゲ
満足度 :★★☆
◇純豆腐「まん馬 新地本店」
大阪市北区曽根崎新地2-4-19
ミックスカルビ定食 980円
2012年11月21日
ステーキ料理@「ステーキ タケル」(大阪・天満)

なるほど旨し! オージービーフ・ステーキと言えども‥
ステーキ料理@「ステーキ タケル」(大阪・天満)
▼ファミレスを別にすれば、手軽にステーキが食べられる庶民店は少ない。
特に神戸エリアの店ではどうしても和牛にこだわるので、かなりゼイタクな
メニューとなる。
ネットで「1ポンドのステーキハンバーグ タケル」なる店を見つけた。
西中島で評判を取り、天満にも店を出したとのこと。訪ねてみることにした。
JR天満駅の北側、人気の寿司店にはさまれて「タケル」はあった。奇妙な
立地ではあるが、一度行けば忘れない。
店内はカウンターが10席ほどと、奥にテーブルが2卓?あるだけの小さな
スペースである。ファミレス仕様のキレイなメニューを見ると、親切にUS
Aビーフか、オージービーフかのマークがついている。
筆者はオージービーフの「リブロースステーキ Sサイズ」をチョイスした。
最初にスープとキャベツのミニサラダが出るが、特に感想はなし。
目の前のオープン厨房では、男性スタッフが肉を焼き、女性スタッフが鉄板
のステーキ皿をガス台で熱している。なかなか良いコンビネーションだ。
しばらくしてジュージューと音を立てて、ステーキが到着。この音も”味”
の一部だろう。店員がススメてくれたタケルソース(オニオン醤油味)につ
けて、早速パクついた。
うむ、なるほど旨い! 下味に塩・胡椒だけした肉は適度にやわらかく食べ
易い。ミディアム・レアの焼き具合もGOODだ。
タケルソースだけではやや淡白なので、そこに醤油を足してみたら、味の輪
郭がハッキリした。
▼メニューを再度見てみる。
フィレステーキとサーロインステーキ、リブロースステーキがオージービー
フで、他はアメリカンビーフのようだ。一般的にオージービーフは牧草をエ
サにするので、脂肪が少なくヘルシーな感じ。一方、USAビーフはトウモ
ロコシなど穀物をエサにするので、脂分が多くこってりとしている(らしい)。
130gのステーキはあっけなく胃袋に収まった。日本ではまだまだ高価な
牛肉だから、「もう少し食べたいナ」と思う位で丁度良い。
ごちそうさまでした。
◆WBG料理
国名 :オーストラリア
旅行歴 :あり(家族3人で、ゴールドコースト4日間)
特徴 :オージービーフのステーキや、各種のシーフード料理、
ファストフード店のフィッシュ&チップスなど
店舗タイプ:日本風のステーキ店
本日の一品:ステーキ定食
満足度 :★★☆
◇「1ポンドのステーキハンバーグ タケル 天満店」
大阪市北区天神橋5-6-22
リブロースステーキ(S) 1,000円
(ライス・スープ・サラダ付き)
2012年11月14日
スリランカ料理@「ワーサナ」(大阪・福島)

スリランカのカレーとロティは、やさしい味だった
スリランカ料理@「ワーサナ」(大阪・福島)
▼インドカレーは昔から大好物だ。スパイシーなカレーはもちろんだが、甘
くてもっちりしたナンが好みだ。
今回も大阪駅前ビルのインド料理店へ行こうと思ったが、ネットで検索をし
ていると、ロティを出す店を見つけた。スリランカカレーの店「ワーサナ」
という。
阪神福島駅から北方向へ3~4分歩き、東へ少し入ったところにスリランカ
らしき国旗を発見。ひっそりとした場所にポツンとある印象の店だ。
店内は照明を落とした落ち着いた印象。インド風の曲が流れている。
ややクールな感じの店主が注文を訊く。筆者は2種のカレーがチョイスでき
る”ツインカリーセット”にした。
選べるカレーは6種類。スパイスベースのチキン・ビーフ・フィッシュ・エ
ッグ、そしてココナッツベースの豆・野菜の6つである。
悩んだ末、チキンと豆のカレーを選んだ。フィッシュカレーが店の特色を出
しているが、「もしも‥」のリスクを回避した。
しばらくして「チキンカレー」と「レンズ豆のカレー」、それに「ライス」
「サラダ」が運ばれた。早速、チキンカレーをご飯の上にかけていただく。
オオ、美味い! 辛みを抑えたスープはコクがあって、上質のチキントマト
スープでも飲んでいるよう。
次に豆カレーをいただく。こちらは甘いだけで、(タイカレーのように)ア
クセントがないので何だか物足りない。仕方なく、チキンと一緒に混ぜてご
飯に掛けた。
(チキンカレー(左)と、豆カレー(右))
遅れて、期待のロティがやってきた。
四角く折りたたんだようなビジュアルが意外だった。もっちりとはしている
が、マレーシアのロティ・チャナイのような圧倒的な魅力はなく、かといっ
てナンのような食べ応えもない。
卵の味がする、と思って中を見ると玉子をはさんで焼いたエッグロティだっ
た。
▼初体験のスリランカカレーはちょっと中途半端な印象を残した。
カレーを食べる国は多い。インド、スリランカ、パキスタン、ネパール、そ
して東南アジアの国々。
その国ごとに宗教も違い、味の好みも違う。それぞれが、独自のご当地カレ
ーを生み出し、受け継いでいるのだ。
◆WBG料理
国名 :スリランカ
旅行歴 :なし
特徴 :立地からして南インドの料理に近いようだ。
また、魚やココナッツミルクなどを多用するとのこと。
店舗タイプ:現地型(スリランカ出身のご夫婦が経営)
本日の一品:カレーとロティ
満足度 :★★☆
◇スリランカダイニング「ワーサナ」
大阪市福島区福島6-4
ツインカリーセット 1,000円
2012年11月07日
イタリア料理@「パスタピッコラ」(阪急西宮北口)

気取らない町のパスタ屋さんで出会った”乳化マジック”!
イタリア料理@「パスタピッコラ」(阪急西宮北口)
▼筆者の(映画鑑賞の)ホームグラウンドであるニシキタに、ちょっと気に
なるパスタ屋がある。店名は「パスタピッコラ」。ニシキタの西北方向にあ
る。
可愛らしいアプローチを抜けると、イタリアン特有の甘いガーリックの香り
が漂ってくる。オープンキッチンの前にカウンター席が10席ほどあり、テ
ーブル席が3卓ほど。よく見ると、奥まったところにもテーブルがあるよう
だ。店名の通り、小さな可愛らしいパスタ屋である。
初めて入った店では最もベーシックなメニューを注文する。それが筆者の流
儀だ。ラーメン屋ならシンプルなラーメン、蕎麦屋なら”ざる”が良い。
ランチメニューを見ると、最初にAランチが目に入る。サラダ+パスタ+パ
ン+コーヒーのシンプルなサービスメニューである。
パスタは3種用意されていて、その中から一つ選択する。オイルソース、ト
マトソース、クリームソースから選べるところはとても親切。
筆者は「サルシッチャと白菜のオイルソースパスタ」をチョイスした。
(当日のメニュー:クリックすると拡大)
最初にサラダ(リーフレタス+オリーブオイル・ワインビネガー)とパン(
ややハードなフォカッチャ)が運ばれ、10分ほど待ってパスタが出来上が
った。
シェフに「写真、イイですか」と訊くと、「どうぞ、どうぞ。ありがとうご
ざいます。」と笑顔で応えてくれた。ブロガーにとって、最高の対応をして
いただいた。
サルシッチャって何だろう? 分からないまま、いただいてみる。一口目は
やや塩味が強いかなと思ったが、歯ざわりの良いパスタとやさしい白菜を一
緒にいただくと絶妙のバランスだと感心させられる。
上に乗ったミンチ状の肉はソーセージのようなハーブの香りがして、心地よ
い。きっと、これが”サルシッチャ”なのだろう。
オイル系のパスタというと、ややもするとニンニク臭が強いオイリーなパス
タを想像するが、ここのパスタはとろりと乳化したソースを身にまとってい
て、抜群にウマイ! ヴォーノ! 小さな店のカウンターで、こんな絶品パ
スタが食べられるなんて、日本は素晴らしい国だ。
▼会計のときにシェフに尋ねた。「サルシッチャってなんですか?」
すると、色んなスパイスやハーブを加えたイタリアのソーセージのことだと
丁寧に教えてくれた。「美味しかったです。また来ますね」と伝えて店を後
にした。
次はトマトソースパスタを食べてみよう、そしてその次はクリームパスタだ。
久しぶりにおいしいパスタをいただいた。
◆WBG料理
国名 :イタリア
旅行歴 :あり (妻とパッケージ旅行7日間)
特徴 :庶民的なトラットリアやオステリアでは、実質本位の料理
を出す。つまり、虚飾を取り除いたおいしい皿だ。
店舗タイプ:輸入型
本日の一品:パスタ(ガーリックオイル風味)
満足度 :★★★
◇「パスタピッコラ」
西宮市南昭和町9-8
Aランチ 890円
(サラダ、パスタ、パン、ドリンク)
2012年10月31日
中華料理@「南翔」(神戸・元町)

小籠包は、スターアニスの香りに包まれて‥
中華料理@「南翔」(神戸・元町)
▼今回は、”餃子”について考えてみたい。
中国では水餃子や蒸し餃子が好まれ、日本では圧倒的に焼餃子が好まれるそ
のワケとは?
筆者はかつて、香港で”飲茶”を愉しみ、台北で本場の小籠包をいただいた。
そして、上海でも鼎泰豊(ディンタイフォン)の支店で絶妙の小籠包を食べ
た経験をもつ。
台北や上海では焼き小籠包(=生煎饅頭・生煎包)がおやつのように売られ
ていて、市民に大人気であったが、焼餃子は一般的ではなかった。
▼日曜日の南京町は賑わっていた。特に若い観光客が目立って多い。
皆、思い思いに店頭の屋台で売られている点心やラーメンを食べながら、縁
日をひやかすようにブラリ歩きをしている。
屋台をのぞくと、豚まん・中華ちまき・小籠包・豚角煮バーガーなどが人気
のようだ。焼き小籠包の店も1店だけ見つけた。
さて、長安門の近くの路地にある中華店「南翔(なんしょう)」へ入る。
この店はこじんまりとしているのと、現地の味をそのまま出してくれるので
お気に入りの店だ。
今回は「水餃子」と「小籠包」を注文して待つ。
店のメニューに焼餃子はない。この一点をとってみても、ジャパナイズし過
ぎていないことが読みとれる。
最初に水餃子がやって来た。
一般的には茹でたもちもち皮の餃子が皿に盛られて出てくるのだが、ここの
はスープ餃子だった。透明の鶏スープに茹でた餃子ともやし、青ネギなどが
入ったごくシンプルな一杯である。
餃子の皮は意外にも薄く、生姜の香りが口腔に広がる。丁度、ワンタンでも
食べているようだ。スープもさっぱりとした塩味で絶妙だった。
次に店の名物でもある「小籠包」が運ばれた。セイロにキャベツを敷き、そ
の上にかわいい点心が3個乗っている。
酢醤油のタレにつけて食べると、今度は八角(スターアニス)の芳香が鼻腔
を支配した。粗引きの豚肉と肉汁スープ、そしてとにかく八角だ!
▼日本にもわさびや、シソ、生姜、茗荷などのハーブ類(薬味)があるが、
一般的には香りの強い料理を好まない傾向がある。
だから、中華料理で肉の臭い消しに使われる”八角”や、東南アジアではポ
ピュラーな”パクチー(香菜)”などが苦手な人が多い。
ここにひとつ、ジャパナイズの工程を解く鍵がある。
◆WBG料理
国名 :中国(中華人民共和国)
旅行歴 :あり(香港:妻とパッケージツアー3日間、
上海:現地の知人を訪ねて、家族3人で訪れた。
3日間)
特徴 :米や麺、豚肉や魚介類を焼く・揚げる・炒める料理は、
日本人の舌を捉えて離さない。
店舗タイプ:現地型(中国出身の家族が経営、と思われる)
本日の一品:水餃子
満足度 :★★☆
◇中華料理「南翔」
神戸市中央区元町通1-1-8
水餃子 700円
小籠包(3個) 400円
2012年10月24日
ドイツ料理@「カリーブルスト」(神戸・元町)

ドイツの屋台ファストフードは、カレー味!?
ドイツ料理@「カリーブルスト」(神戸・元町)
▼神戸・元町に”カリーブルスト”なる面白いファストフード店ができてい
ると聞いて、訪ねてみることにした。
ドイツ語の”カリーブルスト”を直訳すると、「カレーソーセージ」。つま
り、この店はドイツの屋台ファストフードであるカレーソーセージの専門店
ということになる。
神戸大丸の北側の路地裏にドイツ国旗を発見。なかなかおシャレな外観であ
る。ランチタイムではあるが、お得な”ビールセット”を注文した。
最初にソーセージを選ぶ。皮なしの白いソーセージか、皮がある赤いものか?
次に小さくカットした「ブルストスタイル」か、パンにはさむ「ジャーマン
ドッグ」か?
筆者は、白いソーセージ(ヴァイス・ヴルスト)を小さくカットしたタイプ
をチョイスした。これに、揚げたてのフライドポテト(ポンフリ)が付く。
ビールはこの店おススメの樽生「エーデルピルス」だ。
1階で料理とビアグラスをもらい、急な階段を昇ると、2階がカウンター式
のイートイン・スペースになっていた。
早速、ソーセージをいただく。容器にはたっぷり過ぎるケチャップが敷かれ、
ソーセージにカレー粉がそのまま振られている。
甘くて、ピリッと辛い刺激。期待度が高かったせいか、ごくフツー感は否め
ない。次はフライドポテト。こちらには、たっぷりのマヨネーズソースが掛
かっている。おお、ウマイ! 揚げたてで、香ばしい上に、極太だから実に
食べ応えがある。そして、ビールは嫌味のない飲みやすいタイプだった。
▼若い店主は、ドイツ旅行中にこのジャンクフードに出会い、すっかりハマ
ったと云う。たくさんの店を食べ歩き、やがてそれを日本に持ち帰った。
例えて言えば、日本を旅行していたロシア人が広島焼きに感激し、修業を積
んでロシアの町で”広島焼きの店”を開店したようなものかもしれない。
果たして、この”カリーブルスト”なる料理が日本で受け容れられるのか?
筆者が思うに次の2点が今後、必要ではないだろうか。
一つは、メニューの整理だ。メインになるセットメニューを4つほどに絞り
こんで、客がウロウロしないようにする。
そして、もうひとつは或る程度のジャパナイズだろう。カレー粉を振るだけ
ではなく、甘口or辛口のカレーソースを掛ければどうだろう?
「カレーパン」や「カレーうどん」が大胆なジャパナイズによって人気を得
たように、カリーブルストも日本化することによって人気が出るかもしれな
い。
◆WBG料理
国名 :ドイツ
旅行歴 :なし
特徴 :ドイツ料理は、ソーセージ、ポテト、ザワークラウトそし
て、お菓子のバウムクーヘンくらいしか知らない。
店舗タイプ:輸入型(現地で感激した店主が開業)
本日の一品:カリーブルスト
満足度 :★★☆
◇「imbiss カリーブルスト 神戸元町」
神戸市中央区三宮町3-2-7
ビールセット 1,000円
(ソーセージ+ポンフリ+ビール)
2012年10月17日
シンガポール料理@「堀内チキンライス」(大阪・天王寺)

ジャスミンライスとパクチーの芳香に悩殺された
シンガポール料理@「堀内チキンライス」(大阪・天王寺)
▼以前から「海南チキンライス」を一度食べてみたいと思っていた。
海南チキンライスとは、茹で鶏とその茹で汁で炊いたご飯を一緒に皿へ盛り
付けたシンガポールの庶民料理で、「海南鶏飯(ハイナンチーファン)」と
も呼ばれる。
中国・海南島出身の華僑が東南アジア各地に広めた料理が原型であり、タイ
の”カオマンガイ”もその派生料理だという。
さて、今回訪問するのは天王寺にある「堀内チキンライス」さん。ネットで、
そののんびりとしたアジアンな店頭写真を見て、是非訪ねてみたいと思った。
JR環状線・寺田町駅を降り、南方向へ10分ほど歩くと国道へ出る。
周りを見渡すと、左手に黄色と赤のキュートな看板が見えた。店内はカウン
ター7席ほどと、テーブルが2卓だけの小さな店だ。雰囲気はベトナムやタ
イにありそうな大衆食堂のそれである。
ルンペン帽?を被った若いご夫婦が迎え入れてくれた。筆者はメニューから
「海南鶏飯」を選び、オプション(無料)になっているパクチーを所望した。
店内を見回すと、沖縄の酒や東南アジア各国の料理メニューが目に付く。
そして、ところどころに(漫画家の)店主が描いた漫画があって、楽しい。
▼しばらくして、セットメニューが配膳された。
ご飯(ジャスミンライス)と蒸し鶏のプレート、ソースが3種。それに、ス
ープ(柔らかい大根が入ったナンプラー風味のスープ)、サラダとパクチー。
最初にご飯をスプーンですくって食べてみる。軽い塩味がついたタイ米は、
なるほど良い香りがする。さっぱりとした食感がナイスだ。
つけダレのソースは、「チリソース」「甘いたまり醤油」「生姜オイル」の
3種である。
筆者は鶏に生姜と醤油をたっぷり付け、香菜と一緒にご飯にのせて豪快に頬
ばった。おお、エスニックなテイスト!
歯応えのしっかりしたご飯とパクチーの芳香が鼻腔をくすぐり、幸福感に包
まれる。
この料理は、コスパが抜群に良い。途中、パクチーがなくなったので店主に
”替えパクチー”をお願いした。
ごちそうさまでした。
次回はタイ風のチキンライス(カオマンガイ)も注文してみたい。
店を出て、天王寺駅方向へ歩いていると、2014年に完成予定の高層ビル
(あべのハルカス)が目に飛び込んできた。高さ300メートルは、日本一
高いビルになる。阿倍野の町も、変貌しそうだ。
◆WBG(世界B級グルメ)料理
国名 :シンガポール
旅行歴 :なし
特徴 :中国系・マレー系・インド系の料理が入り乱れるクロスオ
ーバー料理
店舗タイプ:輸入型(現地で感動した日本人が開業)
本日の一品:海南チキンライス
満足度 :★★★
◇東南アジア料理「堀内チキンライス」
大阪市阿倍野区天王寺町2-10-1
海南チキンライス 750円