関西お好み焼き総研＋

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　おこのミシュラン　３６店目
（美作のすじ焼き）



　先日、大学時代の旧友と三宮で飲んだ。遠い日の思い出話に花が咲いた。
そして、仲間と別れた後、私は以前から気になっていた店を訪ねた。北野坂
の入り口近くに建つ「美作（みさく）」という店だ。
店内に入ると、正面にコの字型の鉄板が設けられていて、カウンター席はカ
ップルやサラリーマン客でいっぱいだった。
とりあえず、ビール（キリンラガー）中瓶を注文してからメニューを眺める。
おススメは、「すじうすねぎ焼き」と聞いたが、私はオーソドックスにお好
み焼きの「すじ焼き」を頼んだ。
焼き手のお兄さんとの距離があるので、焼くところがよく見えない。と言う
よりも、私は酔っ払っていて、集中力が切れている？

まぜ焼きの生地を鉄板に広げ、その上にスジコンと天かすを乗せた（ようだ）。
片面を３～４分ずつ。トータル７～８分くらいで、私の目の前にやってき
た。随分と早い印象だ。三宮の繁華街の一等立地だから、客の回転率を上げ
ようということだろう。
私は甘口ソースと辛口ソースを塗り重ねてから青のりだけ振って、早速食べ
始める。


【今回食べたお好み焼き】　すじ焼き　９００円
■生地　　　　ダシの風味が効いた生地の中に、ザクみじん切りのキャベツ。
■トッピング　甘辛く煮た「スジコン」をトッピング。
■味　　　　　とろんとした柔らかい生地と、ほど良いスジコンの食感。
　　　　　　　　そして、満足できる２種のソース。文句をつける所はない。
■ソース　　　甘いスタンダードソース（赤壷）と辛いどろソース（黄壷）。
■店の雰囲気　元気が良い若い店員と満員の客が、楽しい雰囲気を作る。
■コスパ　　　繁華街立地だから、極端にコスパ悪し。
　　　　　　

◇総合評価　★★　　（満点は三ッ星）
　　　　　　味はいわゆる「天カス系」で、サクサクした美味しさだった。
　　　　　　どこにも注文をつけるところがないほど、うまい！
　　　　　　ただ、どうしても「この小ささで９００円」という重圧が圧し
　　　　　　掛かる。酒を主体にした”繁華街夜型店”では、多分想定した
　　　　　　客単価から”単品の価格”を決めるのではないだろうか？
　　　　　　つまり、客単価設定が１，５００円だとすれば、酒の値段を差
　　　　　　し引いて、お好み焼き＝９００円以上という計算式ができあが
　　　　　　る。
　　　　　　だが、酔客にとってはこの品質のものを素早く提供してもらえ
　　　　　　るので、人気があると思う。飲んだ後の締めとしてなら、ボリ
　　　　　　ュームがないところも、却って喜ばれるだろう。


【お店のデータ】
住所　　神戸市中央区中山手通１－８－１
店名　　お好み焼き「美作」　　
電話　　０７８－３３２－０９８３


（店の外観）


（店内はなごやかなムード）


（パリッと焼けた）


（２種のソースを塗りましょう）