関西お好み焼き総研＋

おはようございます。
（おこ総研）のジミヘンです。
バタバタしていたら、明日はもう１２月、師走なんですね。　
月日の流れは速いものです。

さて、突然ですが「奈良県の名物グルメ」って何でしょう？
柿の葉すし、三輪そうめん、茶がゆ、奈良漬、吉野柿・・・
Ｂ級グルメなら「彩華ラーメン（天理ラーメン）」が有名ですが、
最近は「巾着きつねうどん」が注目を浴びていますね。

今回の「おこ研」では、”奈良県のお好み焼き”を考察します。　
どうぞ、お楽しみください。



（奈良「かめや」さんの人気お好み焼き＝「大仏焼き」
　　　　　　　　　　　　　　　　　～　”ぐるなび”より）





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　　　　　　　　　関　西　お　好　み　焼　き　総　研　

　　 　　　　関西お好み焼きマガジン　（おこマガ）

　　　　　　　　　　　　　第５３号 (2009-11-30)

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　皆さん、お元気ですか。ジミヘンです。

　テレビを見ていると、元巨人軍の元木夫妻がお好み焼きを食べていました。
焼きそばを”すき焼き”のように、溶き玉子に浸けて食べる「つけ焼きそば」
は平凡な感じでしたが、「チーズもんじゃ」のようなお好み焼きに興味をひ
かれた。
例のチビテコで、溶けたチーズを鉄板に押し付けて食べる様子は、とてもう
まそうだった。「お好み焼きに邪道なし」、「おいしかったら、ええやん！」
である。

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　■お好み焼き店紹介　（おこのミシュラン）　
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　　かめや＠近鉄奈良駅

　「くやしいけど、ウマイ！」　思わず私はつぶやいた。どうして、くやし
いと思ったんだろう？　自問する。
１）今まで見たことのない（ちょっと乱暴で）風変わりな焼き方
２）ランチタイムだったので、お得な定食をチョイスしたが、このモダン焼
　　きには絶対にビールの方が合っていた。
理由はこの２つだ。つまり、荒っぽい作り方なのにウマイというギャップに
加えて、ご飯・味噌汁まで加えてしまって、超満腹になってしまった悔恨。
これらが、私に「くやしいけど‥」と言わせた。

興福寺の「お堂でみる阿修羅展」を見学した後、以前ＴＶでも紹介された「
かめや」さんを訪問した。場所は、興福寺や猿沢の池のすぐ近くで、分かり
やすい所にある。メニューを見ると、モダン焼き定食が目に入った。ランチ
・サービスとして、（おむすび２個・みそ汁・コーヒー付き）で単品と同じ
値段だった。ふ～む、小市民の悲しさよ。思わず、これを注文してしまった。

そして、焼き方が実に面白かった。鉄板に広げた生地に、焼いた具材（豚肉
・海老など）をのせ、中華麺を広げてかぶせると、テコでぐいぐい押さえつ
けた。そして、少し生地を上からかけ、放置する。
いつ返すのかなあ、と待っていても、なかなか裏返さない。途中、油を足し、
６～７分も経ったころ、やっとひっくり返した、と思ったらすぐにソースを
塗りだした。つまり、そばをパリパリに仕上げるために長く焼いていたよう
だ。

【今回食べたお好み焼き】　モダン焼き定食　８７０円
　　　　　　　　（ミックスモダン焼き＋おむすび２個・みそ汁・コーヒー）




◇おススメ度　★★☆　（満点は三ッ星）
　　　　　　こんな風に薄く押しつぶされたモダン焼きを見るのは初めてだ。
　　　　　　直径が３０センチほどもある。クリスピーで、ややオイリーな
　　　　　　モダン焼きは、実にウマイ！　ソースもマヨもよく研究されて
　　　　　　いる。
　　　　　　京都に巨大お好み焼きの「ジャンボ」あり、そして奈良にはク
　　　　　　リスピー・モダンの「かめや」あり。
　　　　　　恐るべし、”奈良かめや流モダン焼き”！　
　　　

【お店のデータ】
住所　　奈良市樽井町９　
店名　　お好み焼き「かめや」　　
電話　　０７４２－２２－２４３４

ブログでの紹介　＝＞　http://okosoken.osakazine.net/e233603.html



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　■お好み焼き研究　　（おこ研）
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　奈良県のお好み焼き

▼奈良のお好み焼き屋をたった一度訪問しただけで「奈良県のお好み焼き」
事情を語るなどおこがましいが、それを承知の上で、印象を記してみたいと
思う。

奈良県のお好み焼き店舗数は、３００店ほどだ。（２００６総務省調べ）
大阪の１０分の１の店数であり、全国第１４位。人口が少ないので、こうい
った数字になるのだろうが、興味はその「お好み焼きのタイプ」だ。


ネットで見る限り、大阪風の「混ぜ焼き」の店が多く、たこ焼きや明石焼き
を一緒に提供する店もある。そして、大阪や京都発祥の有名チェーン店があ
り、広島風お好み焼きの店、東京風もんじゃ焼きの店もある。

同じ観光都市”京都”と比べてみると、似ている部分もあるし、似ていない
部分もあるようだ。似ているところは、観光客に親しまれる面白いメニュー
があること。京都なら大きくて安い「ジャンボ」のお好み焼き。そして、奈
良は、今回訪れた「かめや」の「大仏焼き」（巨大なネギ焼き？）や「田舎
焼き」（うどんモダン焼き）など。創作系の「変わり焼き」を工夫して提供
するところも良く似通っている。


▼違っているところは、土着のお好み焼きに対するこだわりがないところか？
（間違っていたら、ゴメンナサイ）
京都には「壱銭洋食」や九条系の「べた焼き」、山本まんぼの「まんぼ焼き」
など伝統的な下町のお好み焼きが存在する。そして、そんな店をサポートす
る老舗の地ソースメーカーも多い。ツバメソース・オジカソース・アジロソ
ース・蛇の目ソースなど。
それに対し、奈良には地ソースメーカーはなさそうだ。少なくとも、筆者は
聞いたことがない。

もうひとつ、「かめや」さんで驚いたのは、ランチセットで出された「コー
ヒー」だ。ひょっとすると、これが奈良の最大の”特徴”なのかも知れない。
つまり、ローカル色の濃い地方の店は、客を丁重にもてなし、客は長居をす
る傾向がある。大阪なら、お好み焼きを食べてからカフェでコーヒーを飲む
が、ご当地の場合は、お好み焼き屋ですべてを済ませてしまうのではないだ
ろうか。（勝手な想像です。違っていたら、ゴメンナサイ）


▼うむ、やはり奈良のことを知らなさ過ぎる。考えてみれば、「かめや」で
出している”洋食焼き”の発祥も気にかかる。ルーツはどこなんだろう？

ネットで調べると、地元で評判の良いお好み焼き店として「かめや」の他に
、「おかる」や「団」などがあった。
来年開催の「平城遷都１３００年祭」に行ったときに、もっと探索すること
にしよう。



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【編集長】　関西お好み焼き総合研究所代表
　　　　　　ジミヘン　　　jimihen@a-net.email.ne.jp
　ホームページ（ブログ）
　　　　　　　　　　　　　http://okosoken.osakazine.net/

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