関西お好み焼き総研＋

　　　　　


　”そば入り”がデフォの京都風べた焼き、路地裏の庶民店
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　名店ＮＯ．１６　「林」


　ＮＨＫ大河ドラマ「平清盛」が始まったが、賛否両論が渦巻いている。
「画面が汚い」「瀬戸内海の青が出ていない」などという某県知事によるイ
チャモン発言には唖然としてしまった。
これは多分、観光客誘致を狙ったパフォーマンスだろう。宣伝効果はあるか
もしれないが、ひいきの引き倒しにしか見えない。

そんな平氏一門の拠点のひとつであった京都”六波羅（ろくはら）”を訪ね
てみようと思い立った。


　◆店の概要
　　立地　　：　下町住宅街の路地　　　　　　　
　　タイプ　：　 京都風べた焼き　　　　　　　　
　　焼くのは：　店焼き
　　塗るのは：　客塗り
　　路地裏度：　★★★　（地元民に長く愛されている庶民店）


　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　


　またまた京都へやって来た。
昼食はもちろんお好み焼きを食べたいが、どうしても東九条方面へ足が向く。
ねぎ焼きの「よっちゃん」にしようか、昼だけ営業の「林」さんにしようか
と迷ったが、今回は王道の”京都べた焼き”をじっくりと見たいので、「林
お好み焼」さんに決定。







市営地下鉄「九条」駅を下り、東方向へぶらぶらと歩く。
竹田街道を越え、河原町通りを南下するとスーパー「大国屋　黒潮市場」が
現れる。その手前の道を左折し、１本目の路地を北へ上がればグリーンのシ
ート屋根と青いノレンが迎えてくれるだろう。


　　


意外にも空いていた。先客は男性２人組だけ。それでも焼き台では何枚もお
好み焼きが焼かれている。近所のおばちゃん達が電話注文して焼いてもらっ
ているのだ。
私は瓶ビールと「いかすじ玉（中）」を注文して、焼き方を観察する。

1.やわらかい生地をクレープ状に丸く引き、ザク千切りのキャベツを置く。
　中華麺を広げ、いか・すじを載せる。少しだけ紅生姜を振った。

2.更に生地を上から垂らしかけ、裏返してテコでギュッと押さえる。
　この状態で５分間じっくりと焼く。

3.鉄板に卵を割り落し、その上にお好み焼きをスライドした。
　ひっくり返して出来上がり。私の鉄板に持ってきて、おばさんは縦横十文
　字に切れ目を入れた。（味がよく馴染むとの説明あり）








普通のお好み焼きソースに加えて、「赤い辛ソース」を塗り、粉かつおと青
のりを振った。
さて、どんな味だろう？　いただきま～す。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（続く）