関西お好み焼き総研＋

　　　　　


　ドラマ「カーネーション」とだんじりの町・岸和田で”かしみん”を愉しむ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　名店ＮＯ．８　「鳥美」


　ＮＨＫの朝ドラ「カーネーション」が面白い。
世界的なファッション・デザイナー、コシノ３姉妹を育てた肝っ玉母ちゃん
小篠綾子さんをモデルにした”女の一代記”。
その舞台になっている泉州・岸和田を久しぶりに訪ねてみることにした。
目的はもちろん「コシノ洋裁店」と「かしみん焼き」だ。


　◆店の概要
　　立地　　：　住宅街　　　　　　　　　
　　タイプ　：　洋食焼き・まぜ焼き　　　　　　
　　焼くのは：　店焼き
　　塗るのは：　店塗り
　　路地裏度：　★★★　（限りなく常連仕様である）





　なんば駅から南海本線”和歌山市”行きに乗り、岸和田を目指す。
駅を降りると、今にも雨が落ちてきそうなハッキリしない空模様である。
駅前商店街を通り抜け、紀州街道へ出る。
途中、お好み焼きの老舗「双月」さんがあるが、この店はコシノ一家御用達
の店だったらしい。







さて、紀州街道を南へ下ると、大きな通りに出る。傍に「欄干橋」の案内が
あり、目の前にはレトロな銀行がデンと建っている。この町は至る所に城下
町の雰囲気と、戦前の街並みが残っている。
路地を折れると、魚屋の奥に「かしわ・地玉子　鳥美」と書かれた緑色のテ
ントが現れた。







「鳥美」さんは鶏肉店であり、同時に鉄板焼きの人気店でもある。
店の奥にある鉄板で、新鮮な鶏肉や、お好み焼きを焼いてくれる。

カウンターには近所のオカン４人組が陣取って、グループ旅行の打ち合わせ
で盛り上がっていた。どうやら信州の温泉へ行って、おいしいものを食べよ
うという計画らしい。
私は「洋食焼きのかしみん焼きと瓶ビール」を注文した。

前回はまぜ焼きタイプの”かしみん焼き”をいただいた（とても美味しかっ
た）ので、今回は”うす焼き”を食べてみようと思う。









焼いてもらっている間に、ビールのアテに”せせり（鶏首肉）ポン酢”をも
らった。ジューシーな肉質と、コリッとする歯応えが絶妙だった。

かしみん焼きの焼き方を見る。

1.かなり粘度のあるプレーンな生地を丸く引き、粉かつお。
　　細く切ったキャベツをひとつかみ乗せ、粗く挽いたかしわ（ひね鶏＝卵
　　を産まなくなった親鶏）と牛脂ミンチ、青ネギ、紅生姜をのせ、少し生
　　地を回しかける。
2.両面をしっかりと焼く。
　　ソースを１種塗り、花かつおを振った。（マヨは掛けてもらわなかった）





さて、焼けたようだ。
いただきます。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（続く）