関西お好み焼き総研＋

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　おこのミシュラン　５９店目

（「でん」のとん平焼き　～これは試食バージョンです。）



　日本コナモン協会のイベントに参加した。「とん平焼き」の魅力をもっと
広めていきましょうという主旨の会だった。場所は花園町にある人気店「で
ん」。協会の熊谷会長は、「とん平焼き」は本来、粉もんであるのに、最近
は卵だけで巻いたピカタ風に変わってしまったと嘆く。

この日、ナンバの有名店「福太郎」のとん平と「でん」のとん平の食べ比べ
を行ったが、今回は「でん」のものをレポートしてみたい。
作り方はこんな風だった。

1.鉄板にやや固めの生地を丸くクレープ状に引き、天カス・刻みネギ・紅し
　ょうがをのせる。横でＵ字型の豚バラ肉を焼き、しっかりと脂を出してか
　ら、５センチ長さにカットして生地に乗せた。
2.卵１個を割り落としたところに生地を裏返しにかぶせ、即座に返してから、
　２つに折りたたむ。昔なつかしい一銭洋食や、高砂の「にくてん」方式で
　ある。
3.ソースを塗り、マヨネーズと溶き辛子を振ればできあがり。


【今回食べたお好み焼き】　とん平焼き　４８０円
■生地　　　　カリッ、サクッとした生地が特徴的でイイ感じだ。　
■トッピング　豚肉をカリカリに焼くところが、この店の特徴。
■味　　　　　しっかりとした生地と豚肉・ソース・辛子のコンビネーショ
　　　　　　　　ンが良い。紅しょうがは「一銭洋食」風の庶民性を主張。
■ソース　　　甘いソースが１種類。
■店の雰囲気　黒を基調にした、落ち着いた店内は若者好みだろう。
　　　　　　　　そして元気のいい店長が、楽しい雰囲気を作りだしている。
■コスパ　　　かなり客単価の高そうな店であるが、この値段は有り難い。
　　　　　　

◇おススメ度　★★☆　　（満点は三ッ星）
　　　　　　「やまもと」や「福太郎」のとん平焼きは、所謂オーソドック
　　　　　　スなもの。とろんとした柔らかい生地と分厚い豚肉が酒のアテ
　　　　　　にピッタリだ。一方、「でん」のものは、言わば一銭洋食仕様
　　　　　　のとん平である。チェーン店の「キャベツ焼き」を彷彿させる。
　　　　　　２つに折りたたむ必要があったのか、少し疑問に思った。
　　　　　　しかし、存在感のある生地とピリッと辛い練り辛子がこの店の
　　　　　　個性だ。個性を競い合うことによって、メニューは発展してい
　　　　　　く。
　

【お店のデータ】
住所　　大阪市西成区鶴見橋１－５－１８
店名　　大阪お好み焼き・鉄板焼「でん　ＤＥＮ」　　
電話　　０６－６６４６－６８７８


※コナモン協会のイベント・レビュー記事
　　　　　　　　　　　　　　＝＞　http://konamon.weblogs.jp/petit/



（とん平を焼く田中店長）


（生地の上に豚肉をのせる）



＜おまけ＞　
　　こちらは、「福太郎」さんのとん平焼き