関西お好み焼き総研＋

　　　　　（「長屋オムライス」のカレーチキンオムライス）
　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　


　さて、このカレー研究シリーズもラストコーナーを回った。最後に何を食べた
いか？　　オムライスの上にカレーソースが掛かったものが脳裏に浮かんだ。
オムライス専門店へ行くべきか、カレー専門店を探すべきか、それとも喫茶店
にそういったメニューがあるかもしれない・・。
という訳で結局、この店を訪ねることにした。大阪駅前ビルに最近オープンし
たらしい「長屋オムライス」という店。


　　　　　　　


此の所、益々ディープな色合いを深めている駅前第一ビルに潜入する。
この”オヤジタウン”にあって「いたり家」と並んで異色の（乙女チックな？）店へ
入る。カウンターだけの狭い店だが、若い男性スタッフ３人が迎え入れてくれた。
私は「カレーチキンオムライス」を注文して待つ。スタッフのひとりがカレーソー
スを温め、もうひとりがフライパンでオムレツを焼き始める。


　　　　　　　


しばらくして配膳されたオムライスは、ややインパクトに欠ける。
オムレツのイエローは鮮やかだが、盛り付けが平凡で、グリーンもない。
早速、オムレツ＋カレーにスプーンを入れて口に含んでみる。圧倒的に滑らか
なオムレツの食感である。ふわっとしてとろとろ。店頭の看板には「究極のふわ
とろ！」とあったが、なるほどこれが、この店最大の売りのようだ。


　　　


カレーソースはプレーンなポークカレーのよう。マイルドなように見えて、なか
なかスパイシーだ。
ライスは玉ねぎソースで炒めたものであろうか？自己主張なし。幾つか乗って
いるチキンも平凡なもの。”オムレツ”以外には特筆すべきものはない。


　　　　　　　　　　　


何よりコスパが悪い。サラリーマンたちがワンコインランチを求めて店を探す駅
前ビルにあって、このプライスは如何なものか？
そして、更にザンネンに思ったのはサラダもピクルスもつかないという点。
途中で、ピクルスか福神漬けが欲しくなったが、卓上には何もない。今回のよう
に単調なメニューの場合、”味覚チェンジ”のアイテムが必須だろう。

”カレーオムライス”という妙にそそられるメニューではあるが、オムライスなの
か？　カレーライスなのか？　どっちつかずの存在であった。



　◆今日のカレー
　　ジャンル　：オムライス専門店のカレーオムライス
　　タイプ　　　：駅前ビル地階にできたカウンター店
　　特徴　　 　：大阪・福島にあるバーで評判になったオムライスに特化した
　　　　　　　　　専門店をオープンさせたとか。
　　　　　　　　　バターライス？の上に”ふわとろオムレツ”が乗り、トマトソース、
　　　　　　　　　デミソース、カレーソースなどを掛けるスタイル。
　　　　　　　　　「卵は開かず、そのまま食べましょう！」という注意書きがある
　　　　　　　　　が、どうしてだろう？

　　私的満足度　：★★☆



　　　


　　　◇長屋オムライス　大阪駅前第一ビル店
　　　　　　　　大阪市北区梅田１－３－１　　
　　　　　　　　　　　　　大阪駅前第１ビル Ｂ２Ｆ

　　　　　　　　カレーチキンオムライス　　９３０円