関西お好み焼き総研＋

　おはようございます。ジミヘンです。

【先週の「てっぱん」】
　尾道の母親が過労で倒れた。
あかりに心配させまいと、入院したことを隠すが、
それを知ったあかりは慌てて病院へ駆けつける。

良かれと思って真実を隠すことが、却って誤解を
生む。これは、人生においてよくあることだ。
このドラマはひたすらに「家族を思う心」を描く。
（今週は、いよいよ駅伝君との”恋ばな”ですね。　
見逃せませんぞ。）


さて、今回のテーマは「ご当地ラーメン」です。
関西においても新しいラーメン店が次々とオープン
していますが、そのほとんどは「魚介系つけ麺」や
「がっつり二郎インスパイア系」などの”今どきの
ラーメン店”です。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
既に確立されたご当地ラーメンを多店舗展開する
のはかなり難しいようです。

今回も、どうぞお楽しみください。



　（神戸「丸高」の和歌山ラーメン：二宮店と中山手店）
　


　（大阪「神座」と、尼崎「大貫」の個性派ラーメン）
　



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　　　　　　　　　　　関西お好み焼き総研＋（プラス）　

　　 　　　「Ｂグル号探検記」マガジン　（関西Ｂマガ）　

　　　　　　　　　　　 第４６号 (2011-2-28)

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　皆さん、お元気ですか。ジミヘンです。

「それにしても、どこまで好きやねん！？」　と思う。
日本の若者の「ラーメン愛」のことである。（筆者の「お好み焼き愛」も同
類であるが‥）

先日、テレビでこんな特番があった。
　　『１万人に大調査「絶対ハズさないラーメン」』

主に東京地区の人気ラーメン店を紹介する番組であったが、最新のトレンド
が読みとれて面白かった。「魚介を足したダブルスープ」「極太麺を使う濃
厚つけ麺」「でっかい炙り焼豚が乗ったラーメン」など。
八重洲地下の有名つけ麺店には開店前から長蛇の列ができ、松戸市の人気店
の待ち時間は２時間以上にもなると紹介された。　
うむ、彼らにとって様々なタイプのラーメンを食べ歩くのが、手軽なレジャ
ーになっているんだな。うん、きっとそうだ。

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　■Ｂグル号探検記　　　（関西Ｂ探）
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　　第一旭たかばし本店＠ＪＲ京都駅　 【ご当地ラーメン】

　　　　　　　　　　　　　　　　ジャンル：３－１　中華系－ラーメン

　お隣りの「新福菜館」へはちょくちょくお邪魔していたのだが、人気を二
分する「第一旭」を訪れるのは今回が初めてだ。結論から言うと、何度でも
通いたくなるすばらしい”京都ラーメン”であった。
食べ歩きをしていて、良い店に当たると「うれしいけど、くやしい！」とい
う複雑な気持ちになる。ウマイ味に巡り合えたのはうれしいが、今まで知ら
なかったという悔恨の情が混じるというワケだ。

かなり早い時間に入店したが、店内は満席に近い盛況ぶりである。若い男性
のグループや外人観光客の２人組、そして近所のおばちゃんなど多彩な客層
だ。席に着くと、元気の良いおっちゃんが「ラーメンでいいですか？」と訊
く。その迫力に圧倒されながら、「ネギ多めで！」と私はアピールする。
（ネット情報で得た知識だ。ネギ多めは無料サービスとのこと。）

４人掛けのテーブルが５卓ほど並び、小さなカウンターの前が厨房になって
いる。狭い厨房内で元気なお兄さん２人が懸命にラーメンを茹でていた。

程なくしてラーメンが登場。トッピングの青ネギが尋常ではないほど自己主
張している。他店なら「ネギラーメン」と名乗っても通用するだろう。見る
からにうまそうだ。早速いただきます。

【今回食べたＢグルメニュー】　ラーメン　６５０円


【レビュー】
　　　　　　ネギをかき分けながら、麺を引っ張り出してすする。ウマ～イ！
　　　　　　やわらかい麺のうまさと、ラードが香る醤油風味のスープの旨さ
　　　　　　が同時に舌と鼻腔を刺激する。
　　　　　　初めて食べるラーメンなのに、懐かしい。昔どこかで食べたラー
　　　　　　メンのよう。何よりもシャキシャキ食感の九条ネギが良い。
　　　　　　そして、もやしも良いし、チャーシューもウマイ。

　　　　　　最初の印象は、ややしょっぱいか？と思ったが、ギリギリのライ
　　　　　　ンで踏みとどまっている。これ以上、塩分が勝っても、少なすぎ
　　　　　　ても”病みつきになる味”にはならない。
　　　　　　大満足の一杯でした。ごちそうさまでした。


◇おススメ度　★★★　　（満点は三ッ星）
　　

【お店のデータ】
住所　　京都市下京区東塩小路向畑町８４５　
店名　　「本家 第一旭 たかばし本店」　　
電話　　０７５－３５１－６３２１

ブログでの紹介　＝＞　http://okosoken.osakazine.net/e345945.html




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　■関西Ｂグル研究　　（関西Ｂ研）
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　ご当地ラーメン

▼またまたラーメンについて語る回がやってきた。いつもいつも同じことを
繰り返しているような気がするが、総集編として我慢してお聞きください。

わが国のラーメン黎明期にあっては、札幌や博多などのご当地ラーメンがそ
の人気を支えた。それはやがて、「喜多方ラーメン」「高山ラーメン」「京
都ラーメン」「熊本ラーメン」など全国各地に個性的なラーメンを生み出し
ていく。

例によってウィキペディアの”ご当地ラーメン”を検索してみる。
北から、旭川ラーメン・函館ラーメン・喜多方ラーメン・佐野ラーメン・
　　　　東京ラーメン・家系ラーメン（横浜）・燕三条系ラーメン（新潟県）
　　　　富山ブラック・京都ラーメン・高井田ラーメン・天理ラーメン・
　　　　和歌山ラーメン・播州ラーメン・徳島ラーメン・笠岡ラーメン（岡
　　　　山県）・尾道ラーメン・長浜ラーメン・鹿児島ラーメンなどが並ぶ。

ラーメンを構成する要素は、＜麺＋スープ＋具材＞だから、それぞれの特徴
を解析すれば明確な分類ができるのであろうが、あまりに学術的な分類は無
粋であろう。

▼筆者が好むご当地ラーメンはいくつかある。「札幌味噌ラーメン」「喜多
方ラーメン」「京都ラーメン」「和歌山ラーメン」「徳島ラーメン」など。
中でも面白いのが「京都ラーメン」だ。大きく分けて２種類が存在する。
こってり濃厚な”ますたに天一系ラーメン”と、あっさり醤油味の”新福第
一旭系ラーメン”の二つ。前者は箸が立ってしまうほどとろみのあるスープ
が特徴で、白いご飯が欲しくなる。後者のスープは黒い色をしているが、思
ったほど塩辛くはない。たっぷりとトッピングされた九条ネギがイイ風味を
足してくれる。

「和歌山ラーメン」は1998年、ラーメン評論家の石神氏によって再発見され、
一気に全国区の人気を得た。とんこつ醤油味のやや濃厚なスープは、飽きの
こない逸品である。テーブルに置いてある「早寿司」も個性があって良い。
和歌山市まではなかなか行けないので、食べたくなったら神戸・二宮の「丸
高中華そば」を訪ねることにしている。
「徳島ラーメン」は、明石ラーメン波止場にあった「東大」で初めて食べた。
甘辛醤油味のスープと豚バラ肉は”すき焼きラーメン”と言ってもよい庶民
派のラーメンだった。生卵を落とし、ご飯と一緒に食べた。


▼さて、大阪・神戸にご当地ラーメンはあるのか？　答はＮＯだろう。強い
て言えば、大阪なら「神座」や「揚子江」のややあっさりとしたラーメンが
個性を主張している。「神座」の”おいしいラーメン”は不思議なラーメン
だ。ベースは洋風チキンスープであろうか？　白菜と豚肉の甘み、豆板醤の
ピリ辛味が相まって病みつきになる味を作り出している。

神戸の場合は、無数にある中華料理店の「ラーメン」がご当地ラーメンと言
えよう。スープはあくまでも鶏ガラで取ったシンプル且つやさしい醤油風味。
そして、麺は食べやすいやわらか麺だ。決して奇をてらうものではなく、毎
日食べても食べ飽きない。大阪のうどんと同様に、スープ代りに定食に添え
られる。そんなラーメンだ。


さて、今日も日本のどこかで、ラーメン好きの若者が新しいラーメンを作り
だしていることだろう。
「Ｂ級グルメに邪道なし！」。”何でもあり”で良い。どんどんと新しいも
のを生み出して、我われビーグル党員を楽しませてほしい。



　　　（「東大」の徳島ラーメン：明石ラーメン波止場にて）
　　　



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【編集長】　関西お好み焼き総合研究所代表
　　　　　　ジミヘン　　　jimihen@a-net.email.ne.jp
　ホームページ（ブログ）
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