関西お好み焼き総研＋

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ジャンル：１－３　洋食系－パスタ・オムライス

（「龍樹」の板スパミートソーセージ）



　狭い階段を昇り、ガラスが入った古めかしいドアを開けると、そこは”昭
和”だった。浅田次郎氏の小説「地下鉄（メトロ）に乗って」のように、ド
ア１枚を隔てて昭和へタイムスリップした。

茶色いビニールレザーの長椅子が伸び、テーブルの向かいには立方体のスツ
ール。壁には箱型のスピーカーがあり、軽いボサノバがかかっている。
懐かしい雰囲気に浸っていると、年配のお母さんが注文を取りに来た。私は
店の一番人気「板スパ」をコールする。「サラダかスープがつきますが」「
それじゃ、スープを」「コーヒーはホット、アイス、アメリカンができます」
「ホットコーヒーを」

場所は旧精華小学校の東側、洋食「重亭」のすぐ傍にある。お笑いの殿堂Ｎ
ＧＫホールが近いので、この店でも吉本の芸人がよく目撃されているらしい。
さて、待つことしばし、カップに入ったコーンスープと、スパゲティの友「
粉チーズとタバスコソース」が運ばれる。スープにはたくさんのクルトンが
浮いている。ごく平凡なコーンスープである。粉末を溶かしただけのものな
のか？　でも、最後までおいしくいただいた。

続いて、ジュージューと音を立てて「板スパ」がやって来た。黒い鉄板の上
に赤いスパゲティ、真中に黄色い生卵の黄身があり、スパの左右にはウイン
ナーソーセージがちょこんと鎮座している。
私は儀式のように粉チーズとタバスコを少し振ってから黄身をつぶし、麺を
フォークですくい上げた。

【今回食べたＢグルメニュー】　板スパミートソーセージ　７９０円
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（スープ＋ミートスパ＋コーヒー）

【レビュー】
　　　　　　熱々の鉄板に乗ったスパゲティと言えば、ケチャップ風味の「
　　　　　　ナポリタン」が定番であるが、この店のはミートソースが絡め
　　　　　　てある。これはこれで美味しい。安心できる味だ。
　　　　　　スパは昔風の太いものではなく、１．４ミリ径程度の家庭でよ
　　　　　　く見かける太さである。
　　　　　　店のお母さんは鉄板をしっかり焼き過ぎたために、麺がやや焦
　　　　　　げているが、これもご愛嬌だろう。冷めた容器よりも焦げる位、
　　　　　　熱々の方が好ましい。

　　　　　　食後のコーヒーもおいしかった。スープとコーヒーがついてこ
　　　　　　の値段なら、コスパは良いと言えるだろう。
　

◇おススメ度　★★☆　　（満点は三ッ星）
　　

【お店のデータ】
住所　　大阪市中央区難波３－１－２７
店名　　喫茶「龍樹（りゅうじゅ）」　　
電話　　０６－６６４３－６７７５



















（雰囲気のある店内）


（最初にコーンスープが・・）


（ジュージュー音を立てて、板スパがやってきた）


（粉チーズとタバスコを振って、いただきま～す）