関西お好み焼き総研＋

　おはようございます。ジミヘンです。

　いよいよ今週から「菅流ドラマ」が始まりますね。
とても、楽しみにしています。
「ニッポンを今一度洗濯してほしい」ものです。　　


さて、今回の＜Ｂグル研究＞は、居酒屋系Ｂグルのチャンピオン
「串かつ」を取り上げます。
大阪の串かつは、庶民的な「ソース二度漬け禁止串かつ」と、
ゼイタクな「おまかせコース串かつ」に２極分化していますが、
どちらも魅力がいっぱいです。

関東では「串揚げ」と呼ぶ店が多いようですが、大阪ではやっぱり
「串かつ」です。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
どうぞ、お楽しみください。



　　　（マイフェイバリット：「鳥の巣」なんばウォーク店の串かつ）
　　　




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　　　　　　　　　　　関西お好み焼き総研＋（プラス）　

　　 　　　「Ｂグル号探検記」マガジン　（関西Ｂマガ）　

　　　　　　　　　　　 第８号 (2010-6-7)

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　皆さん、お元気ですか。ジミヘンです。

「理想主義者」の首相が退いて、やや現実路線の首相に替わったような気が
します。今後の政策に注目をして見ていきましょう。

さて、居酒屋系の人気メニューと言えば、昔から「大阪の串かつ」「東京の
焼きとり」と相場が決まっている。
今回は、そんな「大阪の串かつ」を考察します。
どうぞ、お楽しみください。

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　■Ｂグル号探検記　　　（関西Ｂ探）
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　　七福神＠ＪＲ天満駅　　 【串かつ】

　　　　　　　　　　　　　　ジャンル：４－２　居酒屋系－串かつ

　ＪＲ天満駅界隈にはたくさんの寿司店や居酒屋がひしめきあっている。そ
れらの店は味とともに、価格の安さを競っている。今回は、串かつとどて焼
きがウマイと評判の店を訪ねることにした。

例によって平日の昼下がり、私は環状線天満駅に降り立つ。天神橋筋商店街
を北方向へブラブラ歩くと、左手に小さな店があった。間口は狭く、奥に細
長く伸びている。
とりあえずの生ビール（１杯目はなんと１００円也！）と”どて焼き”を注
文する。カウンターの前の壁には大きなお品書きがあって、串かつ・おでん
・一品料理のメニューが並んでいる。どれにしようか目移りしてしまう。
串かつのメニューだけでもざっと３０品目はある。すごい数だ。穴子やフグ、
ハモ、紅しょうが、こんにゃくなんてのもある。
さて、ビールと”どて”（３本セット）がやってきた。白味噌で煮込まれた
”どて焼き”はすごく甘い。大阪人好みの甘味噌仕立てであるが、それにし
ても甘すぎた。

串を注文することにする。まず、「じゃがいもと玉ねぎ」、そして、「きす
とイワシ」、後は大好きな「チューリップ」（鶏の手羽先を丸めたもの）だ。
ビールの次は「チューハイ・レモン」にした。いつもならハイボールだが、
この店にはなかった。
揚げもの担当のおやっさんは座席ナンバーと品物を間違えずに、どんどんと
客の前に配っていく。これはすごいプロの技だ。

【今回食べたＢグルメニュー】　串かつ５本　６００円
　　　　　　　　　　（じゃがいも、玉ねぎ、きす、イワシ、チューリップ）


【レビュー】
　　　　　　ハッキリ言って、串かつの味なんてどこの店も大して変わりは
　　　　　　ないと思うが、ちょっとした素材の吟味、衣の付け方、油の質、
　　　　　　揚げ時間などで違いが出る。
　　　　　　この店はウマイ！　注文を聞いてから１本ずつ”通し揚げ”し
　　　　　　てくれる串はどれもウマかった。　

　　　　　　特にじゃがいも・イワシ・チューリップは本当に良い。それは
　　　　　　ソースの力も大きい。甘辛のバランスが絶妙なソースである。
　　　　　　ごちそうさまでした。次回は、牛かつやレンコンを是非食べて
　　　　　　みたいと思う。


◇おススメ度　★★☆　　（満点は三ッ星）
　　

【お店のデータ】
住所　　大阪市北区天神橋５－７－２９
店名　　「七福神」　　
電話　　０６－６３５８－３３１１

ブログでの紹介　＝＞　http://okosoken.osakazine.net/e284329.html




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　■関西Ｂグル研究　　（関西Ｂ研）
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　大阪の串かつ

▼関西における居酒屋系Ｂグルの代表といえばこれ。「ソース二度漬け禁止
の串かつ」である。　代表的なエリアとしては、新世界界隈・天満駅界隈・
梅田の新梅田食道街や神戸の新開地界隈などを思い浮かべるがその他のエリ
アでも大丈夫、どこの路地裏へ行ってもある筈だ。

今回は、まず「大阪串かつの系譜」をひも解いてみることにしましょう。
今を遡ること４０年前、筆者がまだうら若き青年の頃、大阪キタには「松葉」
と「知留久（しるひさ）」という対照的な２つの串かつ屋があった。前者は、
サラリーマンのオアシス”新梅田食道街”の立飲み繁盛店あり、夕方の混雑
時にはオヤジたちがダークダックス状態（斜め半身状態）で生ビールと串で
１日の疲れを癒していた。
一方、後者はお初天神通りの路地裏でひとり独自の境地を追求する。いわゆ
るおまかせコースの串揚げの店なので、客が「ストップ！」をかけるまでど
んどんとオリジナルの気が利いた串が出てきた。

▼当時、筆者が足を踏み入れなかった新世界界隈も盛り上がりつつあった。
３０年ほど前に「やまと屋」さんが串かつを売り出し、ディープな土地柄に
ピッタリと合って、その人気を得る。その後、”ソース二度漬け禁止串かつ”
の店が数多く生まれ、大阪串かつのメッカとしての評判を取る。これには、
新世界の応援団長である赤井英和氏の功績も大きいだろう。

やがて、「松葉」の流れは「鳥の巣」やその他繁華街立ち飲み系として発展
し、「知留久」の流れは「活」などのチェーン店や、最近では日本橋の名店
「六覚燈」へと引き継がれていく。
そして、大阪本流としての地位を得た新世界の大型店は若い観光客の支持を
得て、今日も賑やかだ。


▼さて、次に串かつのネタ（具材）・衣・ソースなどを見てみよう。ネタの
一番人気は何といっても「（牛）かつ」である。関西では肉のデフォが牛肉
であるから、客はまず「かつを２本」などとコールする。やはり一番うまい
し、これを食べると落ち着く。後は、豚・海老・イカなど。そして野菜は、
玉ねぎ・じゃがいも・レンコンなどが変わらない人気を得ている。

これ以外のネタで筆者がこだわるのは「イワシ」と「若鶏（チューリップ）」
だ。イワシはフライにすると独特の旨みを持つし、若鶏は華やかな変化を与
えてくれる。だから、筆者のベストのオーダーは次のようになる。
かつ　＞　玉ねぎ　＞　イワシ　＞　じゃがいも　＞　若鶏　＞ レンコン

地域によって衣にも多少の違いが出る。一般的に大阪串かつの衣は”お好み
焼きの様な生地”に細かいパン粉をつけて揚げる。新世界においては、この
生地がよりぽってりとしている。別名「アメリカンドッグ型」。牛乳や山い
もを混ぜ込んでいる店もあると聞く。
次にソースであるが、さらっとしたウスターソースをベースにして、みりん
や酒や和風出汁を加える。いわゆる「だしソース」にしてしまうワケである
が、店によってその味わいが異なっていて、面白い。

大阪は昔も今も”串かつの町”だ。揚げたての熱い串を客同士が仲良く、同
じソース壷につけて楽しむ。そんな気取らない町だ。



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【編集長】　関西お好み焼き総合研究所代表
　　　　　　ジミヘン　　　jimihen@a-net.email.ne.jp
　ホームページ（ブログ）
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