関西お好み焼き総研＋

　おはようございます。ジミヘンです。

　今日、私は「パソコン教室のインストラクター」を初体験します。　　
今からドキドキです。さて、うまくいくでしょうか？　



と言うわけで、心ここにあらずです。
今回の＜Ｂグル研究＞は、かねてより研究してみたいと思っていた
関西粉モン界一の人気者「たこ焼き」君がテーマです。　　
どうぞ、お楽しみください。


　　　（「おふくろさん」の神戸たこ焼き）
　　　

　　　（千日前「わなか」さんの大阪たこ焼き）
　　　

　　　（ジミヘン流明石焼きの食べ方）
　　　




∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
　
　　　　　　　　　　　関西お好み焼き総研＋（プラス）　

　　 　　　「Ｂグル号探検記」マガジン　（関西Ｂマガ）　

　　　　　　　　　　　 第６号 (2010-5-24)

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞


　　　 　　
　皆さん、お元気ですか。ジミヘンです。

　Ｂ級グルメの奥は深いですね。考えてみれば、庶民が日常食べている「ご
はん屋」さんメニューや居酒屋メニューのほとんどが”Ｂグル”と言ってい
いワケですから、その広がりは無限です。
Ｂグルの特徴は「濃い、油ギッシュ、大盛り」ですから、やはり洋食揚げも
のや中華炒めもの、そして鉄板粉モンなどに惹かれますね。

今回は大阪名物の「たこ焼き」を考察します。たこ焼きもお好み焼きと同様
に、その変化と広がりを持っています。その中でも、面白い存在が「神戸た
こ焼き」です。
どうぞ、お楽しみください。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
　■Ｂグル号探検記　　　（関西Ｂ探）
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

　　お富さん＠神戸・二宮　　　 【たこ焼き】

　　　　　　　　　　　　　　ジャンル：５－２　粉もん系－たこ焼き

　関西における「たこ焼き分布」を語るとき、外カリ中とろの”大阪たこ焼
き”と、玉子焼きを淡白なダシに浸して食べる”明石焼き”は、全国的によ
く知られているが、その中間に位置する阪神間にも面白いたこ焼きがある。

たこ焼きにソースを塗った上から更にスープをかける折衷型その１と、もう
ひとつは明石焼き風の玉子焼きを（ダシに浸けずに）そのままか、或いはソ
ースを塗って食べる折衷型その２がある。前者を『神戸たこ焼き』と呼び、
後者を店の主は『神戸焼』と呼んでいる。ちょっと、ややこしい‥。


ＪＲ三宮駅を降り、北東方向へ少し歩くと急に人影がまばらになる。そこが、
今回お邪魔する「神戸焼のお富さん」がある二宮界隈だ。かつては庶民的な
二宮市場などで賑わったエリアだが、特に震災以降はサビシイ町になった。
その二宮商店街のアーケードの下に目指す店はあった。
昼前の時間帯であったが、老夫婦が仲良くたこ焼きを焼いている。店頭の張
り紙にはこうあった。
　　　　　”神戸一　安い、うまい　お富さんの神戸焼
　　　　　 なにもつけずにそのまま食べて美味しい神戸焼　知ってる人は
　　　　　　知っている　しらない人は覚えてね”
思わず笑ってしまう。店主のこだわりが垣間見えて、微笑ましい。

しかし、私は”自分を貫く”ことにした。つまり、ソースをたっぷりと塗っ
てもらった。店内に小さなテーブルと椅子があったので、そこでいただくこ
とにする。

【今回食べたＢグルメニュー】　神戸焼（１０個入）　３００円
　　　　　　　　　　　　　　　

【レビュー】
　　　　　　うん、美味い！　間違いない！　
　　　　　　明石焼きよりもややしっかりとした生地は、出汁の味が効いて
　　　　　　いてウマイ。そして、後味も良い。
　　　　　　ソースを塗る前に店主は、「そのままでもオイシイよ」と盛ん
　　　　　　に推奨した。余程のこだわりがあるようだ。そして、食べ終わ
　　　　　　った私が「ごちそうさま。おいしかったよ」と言うと、「おい
　　　　　　しいでしょ。ありがとう」とニッコリと微笑んだ。
　　　　

◇おススメ度　★★☆　　（満点は三ッ星）
　　

【お店のデータ】
住所　　神戸市中央区琴の緒町４－１０－１８　　
店名　　神戸焼「お富さん」
電話　　０７８－２９１－０３４９

ブログでの紹介　＝＞　http://okosoken.osakazine.net/e280348.html




━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
　■関西Ｂグル研究　　（関西Ｂ研）
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

　神戸たこ焼き

▼「Ｂグル号探検記」も段々とエンジンがかかってきました。いよいよ「粉
もん系」の登場です。今回はお好み焼きと共に、筆者のソウルフードとも言
える”たこ焼き”を取り上げたい。
「神戸たこ焼き」の何たるかを語る前に、関西における”たこ焼きの分布と
その特徴”について見てみましょう。

まず、甘口ソースと花かつおがたっぷりとかかった「大阪たこ焼き」と、出
汁につけて食べる「明石焼き（玉子焼）」の２大流派が存在する。その発祥
については今回触れない。その特徴や相違点についてのみ考察したい。

お好み焼きにおいては、ふっくらして玉子感が強い「大阪お好み」に対して、
卵を使いたがらない素朴な「神戸お好み」の対比があったが、たこ焼きにつ
いてはこれが逆転する。
つまり、神戸・明石は玉子感が強く、大阪へ行けば行くほど、そのこだわり
が薄くなる。当然に食感も変わる。神戸・明石は外も中も「ふわっと系」だ
が、大阪たこ焼きは「外カリ中とろ」を目指す。


▼食感の違いがもっと分かるようにいくつかに分類してみましょう。最初は
外カリ中とろの「カリとろ系」。代表店は、千日前の「わなか」さん。ダシ
の風味が効いて実にウマイ。
次は天カスを大量に加える「サクっと系」。代表店は千里中央の「和楽路屋」
さんと西中島南方の「十八番」さん。ソースとマヨをかけて、ビールをグビ
る快感！
全体的にやわらかい食感の「ふわっと系」にも、２種類あると考える。ひと
つは玉子感が強い「玉ふわ系」と、生地を水分でゆるくした「粉ふわ系」の
２つである。前者の代表は、天六の「うまい屋」さんであり、他に明石焼き
や、自ら『神戸焼』を名乗る「お富さん」さんもこのグループに入る。
後者は、（悪く言うと）「べちゃ系」とでも言える超庶民派の流れであり、
縁日の屋台などに多い。


▼さて、「神戸たこ焼き」である。「そばめし」と同様に大震災以降、少し
ずつ認知されてきた感がある「神戸たこ焼き」は、長田区～兵庫区周辺で古
くから親しまれている下町グルメというよりも”食べ方”である。
明石焼きよりは固く、大阪たこ焼きよりはソフトに焼いたたこ焼きを丼に入
れ、ソースをかけた上からかつおダシをたっぷりとかける。つまり、「ソー
スたこ焼きのぶっかけ」のような奇妙な折衷料理だ。「そばめし」と同じく、
「混ぜちゃえ！」精神が流れているのかもしれない。
大阪と明石の中間に位置する神戸に、こういった折衷型が誕生するのは「グ
ルメ進化論」においても首肯できる。代表店は、長田の「おふくろさん」だ。

筆者は、明石焼きを食べるとき必ずソースを塗る。つまり、ソースを塗って
からダシに浸すから私は昔から知らずに「神戸たこ焼き」を愛好していたの
かも知れない。
たこ焼きについてはもっと書きたいことがあるのだが、今日はこの辺で‥。


　　◇「うまい屋」さん訪問記
　　　　＝＝＞　http://www.ne.jp/asahi/jimihen/oyaji/jisuieco26.html

　　◇「おふくろさん」訪問記
　　　　＝＝＞　http://www.ne.jp/asahi/jimihen/oyaji/jisuieco09.html




∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

【編集長】　関西お好み焼き総合研究所代表
　　　　　　ジミヘン　　　jimihen@a-net.email.ne.jp
　ホームページ（ブログ）
　　　　　　　　　　　　　http://okosoken.osakazine.net/

■このメールマガジンはインターネットの本屋さん『まぐまぐ』を利用して
　発行しています。
■メール配信の登録・解除は、まぐまぐhttp://www.mag2.com
からお願いします。

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞