関西お好み焼き総研＋

　おはようございます。ジミヘンです。

　週末は良い天気でしたが、今週はまた天気が崩れるようですね。
お互い、体調管理に気をつけましょう。


ところで、皆さんは「インデアンのカレー」はお好きですか？
私はＯ十年来のファンですが、言ってみれば「悪女のような」カレ
ーだと思っています。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
忘れようとしても、忘れることのできない蠱惑（こわく）的な
味わいを持っています。

以前、私が尊敬するグルメライター氏がインデンカレーを評して
「ジャンキーな味のカレー」と書いていて、とてもショックを受け
ました。
でも、今はそれでイイと思う。正統派ではない、Ｂ級的なカレーで
結構。それでも好きだから、また通いますよ。


さて、今回の＜Ｂグル研究＞は、そんな”インデアンカレー愛”に　　
満ちた内容です。どうぞ、お楽しみください。


　　（クセになる大阪カレー「インデアンカレー」）
　　



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　　　　　　　　　　　関西お好み焼き総研＋（プラス）　

　　 　　　「Ｂグル号探検記」マガジン　（関西Ｂマガ）　

　　　　　　　　　　　 第５号 (2010-5-17)

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　皆さん、お元気ですか。ジミヘンです。

　この春から”Ｂ級グルメ探訪”を続けていますが、目移りして大変です。
あれも食べたい、これも食べたい、と言うわけで収集がつきません。（どこ
まで、食いしん坊やねん）
そこで、決断しました。「今、本当に食いたいものを正直に食おう」と。


皆さんはカレーが好きですか？　日本の国民食の座をラーメンと競っている
カレーですからキライな人はいないでしょうね。
今回の＜関西Ｂ研＞で取り上げるのは「大阪カレー」です。

インデアンのカレーは、関西以外ではなかなか理解してもらえない土着性の
強いカレーだと思っています。そこで、「大阪カレー」というジャンルを作
ってしまいました。
どうぞ、お楽しみください。

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　■Ｂグル号探検記　　　（関西Ｂ探）
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　　白銀亭＠大阪・本町　　　　 【カツカレー】

　　　　　　　　　　　　　　ジャンル：１－２　洋食系－カレー


「インデアンのカレー」に、カツをトッピングして食いたいなあ。これは筆
者の数十年来の望みであったが、それに近いものがあると聞いて本町までや
って来た。

地下鉄本町駅で降り、御堂筋を北へ少し行くと、〔淡路町３〕という交差点
がある。そこを左折してしばらく歩くと、右手にガラス張りの店が見えた。
店頭には「辛口 カレー専門」という表示がある。 店内はコの字形のカウン
ター席だけの清潔な店だ。かなり新しい店のように見える。
私は「トンカツカレー」を注文して店員の動きを見る。若い男性スタッフは、
すぐにカツを油に投入した。よし、”通し揚げ”だ。第一関門クリア。
店内にはクラシック音楽が低く流れ、３人のスタッフは無駄話などしない。
しばらくして大きな楕円の皿にライスをていねいに盛り、カットしたカツを
置いて、ルーをかけた。

目の前にサーヴされたカツカレーは実にビューティフルだ。非の打ちどころ
がない。カツは縦横方向にカットされ、スプーンでも食べやすくなっている。
美味そうだ。カツの上には、客が分かるようによく煮込まれたビーフが一切
れだけのっていた。色はインデアンよりも濃い。さて、味はどうだろうか？
いただきま～す。

【今回食べたＢグルメニュー】　トンカツカレー　８５０円


【レビュー】
　　　　　　どうしても「インデアン」と比較しながら食べている。最初に
　　　　　　甘さがやってくる（イ）に比べ、こちらは甘さと辛さの落差が
　　　　　　小さいようだ。辛口を名乗る割にマイルドだな、と思っていた
　　　　　　が、食べ終わるころになって喉の辺りがヒリヒリとして、快感
　　　　　　に変わる。
　　　　　　カツも素直に美味しいし、玉ねぎの甘酢漬けも気が利いている。
　　　　　　実に好感がもてるカレーである。それは、料理の味だけではな
　　　　　　く、店の清潔な雰囲気と若いスタッフたちが醸し出している清
　　　　　　新なアトモスフィアだと感じる。

　　　　　　（イ）のカレーは「中毒症状が出る魔性の味」だが、こちらの
　　　　　　カレーも、毎週でも食べたくなる旨いカレーだろう。
　　　　　　ごちそうさまでした。今後の期待を込めて、三ツ星を贈ります。


◇おススメ度　★★★　　（満点は三ッ星）
　　

【お店のデータ】
住所　　大阪市中央区淡路町４－４－１２　
店名　　「白銀亭」　　
電話　　０６－７６５４－１０６７

ブログでの紹介　＝＞　http://okosoken.osakazine.net/e279010.html




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　■関西Ｂグル研究　　（関西Ｂ研）
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　大阪カレー

▼大阪には「インデアン」「サンマルコ」という２大人気カレー店が存在す
る。我ら関西に住むＢグル党は、この２店と比べることによって、新店のレ
ベルを計ってきた。

Ｂ級グルメの特徴のひとつに「クセになる味」というのがある。最近流行の
”ヘルシー＆ビューティー”とは無縁の、或いは対極にある濃厚さで、我々
の舌を虜（とりこ）にする。筆者にとって、「インデアンのカレー」はその
代表的なものだ。
一口頬張るとフルーティーな甘さが口腔内に広がり、やがて唐辛子の辛さが
押し寄せてくる。ライスに卵黄をつぶしてマイルドにし、再度ルーをかき込
む。次第に甘さと辛さの快感に酔いしれ、桃源郷へ迷い込む。汗がでてくる。
キャベツのピクルスを少しつまんでみる。さっぱりとしたピクルスを食むと、
ここが「大阪インデアン」であると我に返る。


▼関西におけるカレー専門店を概観してみよう。
カレーには大きく分けて、「欧風カレー」と「インドカレー」が存在する。
カレールーを使う家庭のカレーや、一般的にどろっとしたとろみのあるもの
が前者であり、スパイシーな風味があってサラッとしたカレーが後者である。
（筆者はそのどちらも大好物である。インドカレーについては後日語ってみ
たい。）
全国チェーンの「ココイチ」は欧風カレー（おふくろカレー）の代表選手で
あり、関西を中心にチェーン展開しているカレーハウス「サンマルコ」もこ
の範疇ではあるが、ややスパイシーな香りを生かした大人のカレーを作り出
している。
一方、「インデアン」のカレーは何とも摩訶不思議なパワーを持つユニーク
なカレーだ。それはどのカレーの範疇にも属さない「大阪カレー」とでも言
えるものかも知れない。大阪人の土着性病みつきソウルフードのひとつであ
り、１ヶ月も食べないと禁断症状が出てくる。
堂島地下街を歩いていると、急に舌の上にインデアンカレーの風味が蘇って
くる。パブロフ犬状態になったＢグル人はあわてて、店へ駆け込む。


▼私は「カツカレー」が好きだ。偏愛している。カレーにカツをのせるだけ
で、ゴージャスでボリューミーなごちそうになる。
大阪におけるカツカレーの名店で忘れてはならないのが、阪神電車梅田駅に
隣接したカレースタンド「ミンガス」である。朝早くから夜遅くまで営業す
るサラリーマン御用達のファストフード店であり、１日に一体何皿のカレー
が出ているのか想像できない。
ほとんどの客はポークカツカレーや、チキンカツカレーを注文する。オーダ
ーを通すと、店のスタッフは大きな皿にライスを盛り、さっき揚がったばか
りのカツをまな板でサクッと切ってのせる。そしてルーをたっぷりかけて客
の前に運ばれる。その時間はわずか３０秒ほど。
この店の特徴は、ルーの濃厚さにある。色が濃くてスパイシーだ。クセにな
る味だ。そして、白菜のピクルスが付く。インデアンはキャベツで、ミンガ
スは白菜。これは大阪人の常識問題だ。　

大阪のＢ級グルメは”たこ焼き”と”５５１豚まん”だけじゃない。「イン
デアン」を頂点とした”大阪カレー”もまた名物だと思っている。




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【編集長】　関西お好み焼き総合研究所代表
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