関西お好み焼き総研＋

　東大阪と云えば、「町工場が元気なモノづくりの町」「ラグビーの町」と
いう印象だが、ネットを見ていると最近は”カレーパン”や”お好み焼き”
を新名物にしようと提案しているようだ。

サラリーマン時代には高井田や荒本辺りによく出張していたが、今回あまり
なじみのない「布施」へ出かけてみることにした。





阪神尼崎駅から”なんば線”に乗り換え、４５分ほどで近鉄布施駅に到着。
生憎の曇天模様で、細い雨が落ち出した。とにかく湿度が高くて、不快指数
はうなぎ昇り‥。
北改札口を出て、西進すると「ブランドーリふせ」というアーケード商店街
に入る。ゆったりとした道幅があるのがうれしい。「土曜夜市」の提灯や「
えべっさんの街　布施」の看板が目を引く。どうやら”布施えびす神社”を
地域のシンボルにしているようだ。







なかなかの繁盛商店街のようだが、自転車に乗った客が多くて閉口する。
音もなく後ろから追い越されると、「オイオイ！」と言いたくなる。道幅が
広いのも考えものだ。







北へ進むほどに照度も暗くなり、人影もまばらになる。
アーケードが途切れた辺りに「中華そば」の看板を発見。今回の目的のひと
つ、「高井田ラーメン」の店だった。
「そばの住吉」は多くの先客で賑わっていたが、数軒隣りの「光洋軒」を覗
くと空いていたので、こちらに入店することにした。





「高井田ラーメン」とは、この界隈で古くから親しまれているご当地ラーメ
ンで、極太麺と醤油味のスープが特徴と聞く。
店内は素朴で、イイ雰囲気をかもしだしている。メニューも至ってシンプル。
中華そば、チャーシューメンを基本にして、後は大盛りやトッピングを追加
するだけ。
初めての店では基本メニューを注文せよ、の教えの通り「中華そば」を頼ん
で待つ。

６～７分間ほど経って運ばれたラーメンは、かなりユニークなものだった。
スープは透んでいるが、醤油の色がかなり濃い。麺は極太ストレートで、し
かも量がやや少ないよう。
すすってみると、たまり醤油の良い香りが鼻に抜けた。ウマイ！　麺はやや
固い目に茹でてある。トッピングはチャーシューとメンマと青ネギだけ。
地元の人が朝から食べるラーメンだから、シンプルでサラッとしている。







しかし、思ったより醤油の塩分が強い。徳島ではご飯と一緒にラーメンをす
すっていたが、ここ東大阪では”中華そば”だけを腹に入れて仕事に向かう
のだ。実に面白い。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（続く）

　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
◇中華そば「光洋軒」　大阪市東成区深江南３－２０－１４　
　　　　　　　　　　　　　　　　中華そば　　　５００円