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2011年07月27日
和田岬・笠松商店街 【神戸市兵庫区】 1/2

駅に張られた神戸市の観光ポスターに「平清盛像」が写っていた。
来年の大河ドラマで取り上げられる平清盛は神戸とゆかりの深い人物である。
市は早くも観光客の誘致を狙っているようだが、はて清盛像はどこにあるの
だろう?
市営地下鉄和田岬駅で降りて地上へ出ると、真夏の強い日差しがギラギラと
輝いていた。うだるような暑さだ。和田岬と言えば、薪で焼くお好み焼きの
名店「高砂」を思い浮かべるが、この近くに清盛塚と清盛像があると聞いた。
少し歩くとJR和田岬線の終着駅「和田岬駅」が現れる。
この路線は兵庫駅から海沿いにある三菱重工の従業員を乗せて走る「社員列
車」のような性格を持つ。だから朝夕しか運行されていない。
更に行くと「笠松商店街」のアーチがあった。人通りが少ないゆったりのん
びりとした(アーケードのない)商店街である。
そば屋があり、惣菜の店があり、そして銭湯がある。鮮魚店があり、ミニス
ーパーもある。ホームズスタジアム神戸でプレーするヴィッセル神戸の選手
が買い物に来ることもあると聞く。ひと通りのものは揃いそうだ。
この近くに以前から気になっている古いお好み焼き屋がある筈。
店名は「前川」という。
脇道に逸れて店を探すと、すぐに見つかった。広い四つ角に面した民家の1
階部分が店舗になっている。風を通すために開けている引き戸をずらして入
った。「暑いですねえ‥」と店のおばちゃんに挨拶したが、店内は意外にも
爽やかだった。部屋の真ん中に大きな鉄板が1枚デンと置かれ、客が周りを
取り囲むいわゆる「カジノテーブル方式」のレイアウトである。
私は基本の「スジ焼き」とビールを注文した。
「この店は古いんですか?」 雑談をしながらおばちゃんの焼き方を見る。
卵が入らない生地にみじん切りしたキャベツを混ぜて鉄板に広げる。その上
に細かくしたスジコンを乗せて、両面をじっくりと焼く。
おばちゃんは二代目で、店は半世紀近い歴史があると言った。「にくてん」
の話をひとしきりした後、おばちゃんは和田岬線がまもなく廃線になるらし
いと寂しそうに言った。かつてこのエリアは「みつびし城下町」で栄えたが、
生産が減少し、市営地下鉄ができてからはJRを利用する客が目に見えて減
った。このローカル線も、その役目を終えて近く消えていくのだろう。
さて、お好み焼きが焼けた。2種のソースを塗り、花かつおを振る。
20cm径ほどの小さな”薄焼き”はおやつ感覚のお好み焼きだ。ビールの
アテには丁度良い。まさに「素朴」が鉄板で焼かれ、ソースをまとったよう
な懐かしさで溢れていた。
(続く)
◇お好み焼き「前川」 神戸市兵庫区笠松通5-3-1
お好み焼き(スジ) 500円
ビール(中瓶) 480円

初かすみ酒房@大阪・難波
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Posted by ジミヘン at 07:52│Comments(2)
│ジミぶら
この記事へのコメント
終着駅というのは本当に旅情を感じます。
折れ曲がった線路を見ているだけで、私は旅に出た気分になります。
「和田岬」ということは、大昔はやはり岬だったのでしょうね。
河川の土砂で埋もれ、埋め立てをし、現在の姿になったのでしょうね。
「前川」のスジ、うまそうですね。
あまり分厚くなく、ソースの塗り方一つにも伝統を感じます。
大げさな言い方をすれば、これは「粉もん遺産」ですね。
何の縁もありませんが、橋下くんに言っておかねばなりませんね。
ブックオフで『赤目四十八瀧 心中未遂』を買いました。
今読んでいる『歯車』(芥川龍之介)を読み終えてから、読みます。
教えていただき、ありがとうございます。
折れ曲がった線路を見ているだけで、私は旅に出た気分になります。
「和田岬」ということは、大昔はやはり岬だったのでしょうね。
河川の土砂で埋もれ、埋め立てをし、現在の姿になったのでしょうね。
「前川」のスジ、うまそうですね。
あまり分厚くなく、ソースの塗り方一つにも伝統を感じます。
大げさな言い方をすれば、これは「粉もん遺産」ですね。
何の縁もありませんが、橋下くんに言っておかねばなりませんね。
ブックオフで『赤目四十八瀧 心中未遂』を買いました。
今読んでいる『歯車』(芥川龍之介)を読み終えてから、読みます。
教えていただき、ありがとうございます。
Posted by 夷川下 at 2011年07月28日 19:49
こんばんは。
和田岬は清盛の時代から”舌の先”の形をした
岬だったようです。
そこに人口島「経の島」を造ろうとしましたが、
工事半ばで亡くなりました。
「前川」のお好み焼きはまさに「粉もん遺産」と
言えますね。
「神戸にくてん」の素朴さが残っています。
ところで、先に芥川賞をとった西村賢太氏の私小説
を今読んでいるところですが、余りの自堕落ぶりに
ちょっと「うんざり」です。
車谷長吉氏の方が、私は断然好みです‥。(汗)
和田岬は清盛の時代から”舌の先”の形をした
岬だったようです。
そこに人口島「経の島」を造ろうとしましたが、
工事半ばで亡くなりました。
「前川」のお好み焼きはまさに「粉もん遺産」と
言えますね。
「神戸にくてん」の素朴さが残っています。
ところで、先に芥川賞をとった西村賢太氏の私小説
を今読んでいるところですが、余りの自堕落ぶりに
ちょっと「うんざり」です。
車谷長吉氏の方が、私は断然好みです‥。(汗)
Posted by ジミヘン
at 2011年07月28日 21:21
