「おこ総研」のサイトマップ
◆焼きそば分類表
おこのミシュラン一覧表 ・・・ おススメ店の一覧表(場所別)
関西お好み焼きMAP ・・・ 「うす焼き・まぜ焼き分布図」
Bグル店一覧表 ・・・ 関西のB級グルメ店を紹介
◆焼きそば分類表
おこのミシュラン一覧表 ・・・ おススメ店の一覧表(場所別)
関西お好み焼きMAP ・・・ 「うす焼き・まぜ焼き分布図」
Bグル店一覧表 ・・・ 関西のB級グルメ店を紹介
2010年07月19日
Bグル号探検記マガジン 「ミンチカツ」
おはようございます。ジミヘンです。
皆さん、「焼飯」は好きですか?
香ばしい焼飯をレンゲでかき込むと、幸せな気分になりますね。

ところで、「焼飯」を「焼きめし」と呼んだり、「チャーハ
ン」と呼んだりしますが、全国統一できないところが食文化
の楽しさだと(私は密かに)思っています。
今回の<Bグル研究>は、「ミンチカツ」の呼称問題を取り

上げます。
つまり、全国各地に根ずいた「食文化」をどう理解し、評価
するのか?といったテーマです。
どうぞ、お楽しみください。
(関東では「チャーハン」と呼び、関西では「焼きめし」
と呼ぶ。どちらが正しいということはない。)
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
関西お好み焼き総研+(プラス)
「Bグル号探検記」マガジン (関西Bマガ)
第14号 (2010-7-19)
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
皆さん、お元気ですか。ジミヘンです。
私が会社に入ったころ、ドーチカ(堂島地下街)に面した毎日新聞社ビル
地階の飲食街でよく食事をしたものです。ちょっとさびれた飲食街に入ると、
「インデアンカレー」があり、ロシア料理「鶴のす」と寿司屋が並び、奥に
はひいきの蕎麦屋「しのぶ庵」がありました。
そのときの様子や、寿司の味、蕎麦の味もちゃんと覚えています。なつかし
いと同時に、食の好みの「連続性」「保守性」を感じますね。
さて、今回は「ミンチカツ」の話題というよりも「食文化の地域性」につい
て考察してみます。
どうぞ、お楽しみください。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■Bグル号探検記 (関西B探)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
鶴のす@大阪・堂島 【ミンチカツ】
ジャンル:1-1 洋食系-カツ
メニュー名は「ミンチカツ定食」でもなければ、「日替り定食」でもない。
「いつものランチ」である。いつの頃から「いつものランチ」かと言えば、
私が知る限り、40年も昔から「いつものランチ」だ。ふーっ、スゴイとい
うよりも、感動的に深イイ話だ!
店名は「レストラン ロシア料理 鶴のす」と言う。なるほどメニューの中
に「ボルシチ」や「ピロシキ」があるのでロシア料理を名乗っているが、客
のお目当ては「ミンチカツ」であり、「オムライス」であり、「焼きめし」
である(と思う)。
メニュー内容は昔から全く変わっていない。「ランチ」「オムライス」「焼
きめし」にボルシチ(大)(小)、ピロシキ1個、2個などを加える”組み
合わせメニュー”だ。
久しぶりに入店した私は、昔のように「ランチ小ボル」と注文すると、ホー
ル係のお姉さんは「ランショウ、ワンです」と厨房にオーダーを通した。こ
れも昔ながらの符丁で、嬉しくなる。「ランチ+ボルシチ(小)付き」が「
ランショウ」になってしまうワケだから、当然他メニューも「オムショウ」
や「ヤキショウ」となる。
待つことしばし、ミンチカツ(ゆでキャベツのカレー風味、ポテサラ添え)
とライス、ボルシチが運ばれた。う~む、懐かしい。何年ぶりの再会だろう?
【今回食べたBグルメニュー】
いつものランチ(ミンチカツ)+ボルシチ(小) 1,000円
【レビュー】
最初にミンチカツを頬張る。サクッと揚がった衣と、柔らかく
ジューシーな肉質の対比が見事だ。うま~い! ほぼパーフェ
クトなミンチカツは、「老舗力」を感じさせる感動的な味だ。
ボルシチは、やや塩分が不足していたが、しっかりと伝統を守
っている。
続々と入店するサラリーマン諸氏は、ランチ、オムライス、焼
きめしなど、思い思いのオーダーをする。なるほどランチタイ
ムは、ボルシチやピロシキの注文が少ない。常連客は単品だけ
で切り上げる。(ちなみにランチだけなら、760円也)
あと40年間、「いつものランチ」のままで営業してください
ね。お願いします。
◇おススメ度 ★★★ (満点は三ッ星)
【お店のデータ】
住所 大阪市北区堂島1-6-20 堂島アバンサ B1F
店名 ロシア料理、洋食「鶴のす 」
電話 06-6344-4485
ブログでの紹介 => http://okosoken.osakazine.net/e295749.html
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■関西Bグル研究 (関西B研)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ミンチカツ
▼「ミンチカツ」にそう思い入れがあるわけではないが、好きな部類に入る
だろう。ジューシーなミンチ肉のフライにデミグラスソースがかかると、ご
飯がどんどんススム君だ。
ミンチカツはハンバーグのフライ・バージョンであるが、考えてみれば筆者
は外でハンバーグを食べることはない。ハンバーグが嫌いな訳ではなく、「
家で食べているから、別に外で食べなくても‥」といった程度の理由からで
ある。それはトンカツやオムライスもそうであるし、マーボー豆腐や酢豚な
ども同じ理由で、外で食べることはほとんどない。
▼関西では「ミンチカツ」と呼ぶが、関東ではこれを「メンチカツ」と呼ぶ。
なんで、そうなるのか? あるサイトにはこうあった。
『語源をたどれば、英語の minced cutlet(mince は、細かく刻む、cutlet
は、肉の薄切り身を焼いた料理)に行き着くようですが、これが西と東でど
うして語形を変えていったのかは分かっていません。mince=ミンスですか
ら、ミンチの方が近いように思えますが、経緯ははっきりしていません。ま
た、西と東と言っても、その境目がどのあたりにあるかも分かっていません』
かなり謎のようだが、ハッキリ言って関西の呼称の方が原語に近いようだ。
東京人は「秘密のOSAKA」(ケンミンショー)で、大阪人の「ヘレカツ」
を揶揄するが、自分の”なまり”については取り上げない。知らんぷりだ。
「メンチ」というのは、目が合った相手に、「コラ!ワレ! 何、メンチ切
っとんじゃ!」と因縁を付けるときに使う言葉である‥。(苦笑)
▼先日、TVで「日本縦断 食の境界線大調査!」というバラエティ番組を
放映していた。どうやら野瀬泰申氏の著作「天ぷらにソースをかけますか?」
に触発されて番組を作ったようで、「サバの煮物」や「味噌汁のネギ」など
を例にとって、東西の食文化の違いとその境界線を探っていた。
10年前の私なら興味津々で見ていただろうが、もううんざりである。関東
キー局で作る番組は”偏向”がはなはだしい。
関東に住む自分たちの食文化が当たり前だと思っている。その文化と異なる
伝統を見たとき彼らはこんなリアクションをする。「みそ汁に青いネギを入
れるんですか? 信じられない!」
すべての地域の食文化を、そのまま素直に受け止めて、その発生の背景や味
覚の好みなどを研究してこそ面白いのだ。自分だけが正しいと思っている人
に文化を語る資格はない。(汗)
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
【編集長】 関西お好み焼き総合研究所代表
ジミヘン jimihen@a-net.email.ne.jp
ホームページ(ブログ)
http://okosoken.osakazine.net/
■このメールマガジンはインターネットの本屋さん『まぐまぐ』を利用して
発行しています。
■メール配信の登録・解除は、まぐまぐhttp://www.mag2.com
からお願いします。
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
新シリーズが始まります。
Bグル号探検記マガジン 「味噌ラーメン」
Bグル号探検記マガジン 「ビフカツ」
Bグル号探検記マガジン 「そば定食」
Bグル号探検記マガジン 「ジンギスカン」
Bグル号探検記マガジン 「ご当地ラーメン」
Bグル号探検記マガジン 「味噌ラーメン」
Bグル号探検記マガジン 「ビフカツ」
Bグル号探検記マガジン 「そば定食」
Bグル号探検記マガジン 「ジンギスカン」
Bグル号探検記マガジン 「ご当地ラーメン」
Posted by ジミヘン at 08:06│Comments(0)
│メールマガジン(関西Bマガ)