関西お好み焼き総研＋

　こんにちは、ジミヘンです。

　西宮・苦楽園に美味い”まぜ焼き”を食べさせる店があるという
評判を聞きつけてやって来た。

阪急夙川駅からたった２駅だけを走る甲陽線に乗り、１駅目の苦楽
園口で降りる。
初めて降り立った駅前の通りは、なるほど上品で落ち着いている。







お好み焼「浅井」は駅前立地とは言うものの、目立たない佇まいで
あった。狭い階段を昇り、２階にある店へ入る。

Ｌ字型カウンターだけのシンプルな内装。上品な老夫婦が迎えてく
れた。どこかステーキハウスにでも来たような雰囲気である。
メニューを見て驚く。「豚肉玉」が９００円也！

さて、何を注文すればよいのか？　ええい、ままよ。
通常では禁断の千円超え”４桁お好み焼き”にしてしまおう。
「ねぎすじ　千円也」を注文して、焼き方を見る。

1.１人用の小さな鉄板を加熱し、その上によく混ぜた生地を広げる。
　何と厚さが４センチ程もある。
　その上にたっぷりのスジコンを乗せ、更に刻みネギを置いた。
2.しばらくして裏返し、テコで押さえて厚さが３センチ位になった。
　そのまま５～６分間焼いていると、スジの甘い芳香が漂う。
　ああ、すばらしい香りだ！
3.合計１０分間ほどで焼き上がり、ソースを塗ってもらった。







超分厚い生地をテコでカットして頬張る。
ザクみじん切りしたキャベツを少量の生地でふっくらと焼きあげた
ソフトな仕上がり。スジコンもウマイ。

しかし、ビールのアテとしてはやや物足りなかった。
「オイリー感」と「塩味」が不足している。Ｂ級グルマンの私にと
っては、上品過ぎた。








店を出た私は紅葉に染まった夙川公園をそぞろ歩きした。
春には桜の名所として賑わう夙川沿いであるが、晩秋になれば桜の
葉が赤く色づいて目を楽しませてくれる。

「ソメイヨシノ」は偉大だなあ。









　
　　　◇お好み焼「浅井」　
　　　　　西宮市南越木岩町８－１３　　
　　
　　　　　　　ねぎすじ　　　　１，０００円
　　　　　　　生ビール（中）　　　５５０円