関西お好み焼き総研＋

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　おこのリターンズ（増補版）

（「日の出もり家」の”にくてん”）



　休日にのんびりと昼酒でも飲みたいなあと思い、新在家駅近くの大衆食
堂「日の出もり家」へ出かけた。

昼前のオオバコ店はがらんとしていた。私は瓶ビール（アサヒ大瓶）と「
にくてん」と「いか焼き」を注文した。”にくてん”とは、関西のお好み
焼きの原型のような粉もんで、「洋食焼き」に近い。
高砂市のご当地Ｂ級グルメ「高砂にくてん」には茹でたじゃがいもが入る
が、神戸で出される”にくてん”はいわゆる昔懐かしいオーソドックスな
”にくてん”である。
「いか焼き」は専用のプレス機で焼く大阪独特の粉もんのこと。神戸で食
べられる店は珍しい。

この店は超オオバコの食堂である。１階と２階合わせれば百人ほどが入店
できそうだ。メニューも定食類、お好み焼き、丼もの、寿司など何でもご
ざれ。厨房のおじさんが慣れた手つきで何でもチャッチャッと作ってくれ
る。
続々と入店してくる客の一番人気はコスパ抜群の「そば焼き定食」であり、
２番人気は日替わりの定食のようだ。この日は「チキンカツ」をメインに
した日替わりだった。

さて、最初に「いか焼き」とビールが運ばれた。この店では２枚がセット
になっている。うむ、ウマイ。ホッとする味だ。ビールのアテになるわい。
続いて「にくてん」がやってきた。例によって年季の入ったアツアツ鉄板
に載っている。さあ、どんな味なんだろう？　楽しみだ。


【今回食べたお好み焼き】　ニクテン（すじ入）　　　５５０円
　　　　　　　　　　　　　　　　　いか焼き（二枚一皿）　２５０円


◇おススメ度　★★☆　　（満点は三ッ星）

　　　　　　この店の”にくてん”はソース味と醤油味を指定できるが、
　　　　　　もちろんソース味でいただく。
　　　　　　生地のゆるさが普通のお好み焼きとは全然違う。かなりゆる
　　　　　　い。キャベツの量もすじ肉も量が少ない。
　　　　　　でも、そんな所が昔駄菓子屋の奥で食べた”にくてん”ぽく
　　　　　　て良い。
　　　　　　テコで切り分け、箸でつまんで食べる。残っているいか焼き
　　　　　　を鉄板の空いたところに乗せて温めた。
　　　　　　テレビのニュース番組を見ながらゆっくりと食べる。ああ、
　　　　　　庶民のシアワセはここにある。　


【お店のデータ】
住所　　神戸市灘区友田町３－２－４
店名　　「日の出もり家」　　
電話　　０７８－８５１－３２７９



（最初に”いか焼き”を）


（うまそ～う）


（”にくてん”が登場！）


（ほっ、ほっ、ほっ‥）