関西お好み焼き総研＋

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　おこのリターンズ　NO.22
（「おこのみやき名木」のモダン焼き）



　凍えそうなほど寒い日、神戸市灘区にある水道筋商店街をぶらり探検した。
以前は各地にたくさんあった古い市場が、震災によって壊滅的な被害を受け、
どんどんなくなっていった。そんな中で、　「水道筋商店街」の元気の良さは
特筆ものだろう。地元新聞の記事によると、毎日１万人もの買い物客がやっ
てくるという。

阪急王子公園駅で下車し、南側の通りを六甲方向へ歩くと、間もなく商店街
のアーケードに入る。八百屋、喫茶店、ミニスーパー、たこ焼き屋、惣菜店、
食堂・・おびただしい数の小売店が軒を並べている。途中の路地を左に入る
と、今度は懐かしい雰囲気の「市場」が迷路のように続いている。他の町の
市場はシャッター通りになっているが、ここではほとんどが営業を続けてい
る。これはスゴイことだ。

商店街を通り抜けたところに、老舗のお好み焼き店「名木（なぎ）」があっ
た。名前は昔から知っていたが、訪問するのは初めてだ。
店内にはカウンター席が１０席ほどと、奥に（鉄板のない）テーブルが２卓
あった。私は「モダン焼き」を注文して、焼き方を見る。

１）豚肉・キャベツ・もやしを入れて、ごく普通の焼きそばを焼く。ソース
　　をからめて、ひとまとめにしておく。
２）横で一人用のミニ鉄板が焼かれている。そこにやわらかい生地を広げ、
　　上に焼きそばを乗せた。鉄板が狭いので、窮屈でこぼれ落ちそうだ。
　　更に生地をかけて裏返した。

しばらくして、ソースが塗られた形で私の席に運ばれてきた。鉄板を年季が
入った木枠に収めている。新在家の「日の出もり家」さんと同じ形式である。

【今回食べたお好み焼き】　モダン焼き　７００円



◇おススメ度　★★　　（満点は三ッ星）
　　　　　　中の焼きそばは、ごく普通である。昔ながらの焼きそばだ。
　　　　　　そして、一見「オムそば」風のモダン焼きは、つなぎの「生地」
　　　　　　が少しもったりとして重たく感じた。

　　　　　　店の外に出ると、やはり寒い。商店街の東端に銭湯を見つけた。
　　　　　　のれんには「灘温泉」とある。実にいい感じだ。「よし、ここ
　　　　　　で温まっていくか‥」　私は、のれんをくぐった。


　　※関連記事＝＝＞「おやじのための自炊講座２０１０」
　　　　　　　　　　家族のためのおやじ食堂　第３号「昼風呂」の愉しみ

　　　　http://www.ne.jp/asahi/jimihen/oyaji/jisuios03.html


【お店のデータ】
住所　　神戸市灘区水道筋１－２４
店名　　「おこのみやき名木」　　
電話　　０７８－８０１－０７６６



（店の外観）


（小さな鉄板に乗って、出てきた）


（切ってみると‥）


（近くの銭湯に入ってみよう！）