関西お好み焼き総研＋

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ジャンル：４－３　居酒屋系－一品料理

（西口酒店の”すじ煮”）



　堺市在住のブロガー氏と初めての”オフ会”を持った。お互いにお好み焼
きが好物なので、堺のお好み焼きを一緒に食べようということになった。
大阪西成系の美味しい”混ぜ焼き”を堪能した後、彼が酒屋の立ち飲みへ連
れていってくれた。

彼によると「酒屋での立ち飲み」を東京や北九州では「角打ち（かくうち）」
と呼ぶらしい。升で酒を飲むとき、その角に口をあてて飲むことに由来し、
転じて酒屋のカウンターで酒を飲むことを指すようになったとか。
彼は”堺東の角打ちツアー”がマイブームだと楽しそうに語った。

にぎやかな堺銀座通りから少しはずれた場所に酒屋「西口酒店」はあった。
店内に入ると既におじさんグループが瓶ビールを何本も空けて、盛り上がっ
ている。１本のカウンターがあり、その前にウイスキーのメジャースタンド
が何本も並んでいた。最近では珍しい光景だ。
彼はスーパーニッカを頼み、私はオールドの水割りを注文した。つまみは何
にしよう。おでんか刺身か、迷った末「すじ煮」にした。いつも同じような
ものばかり頼んでしまう。店主は小鉢を目の前の電子レンジに入れてチンし
てくれた。熱々のすじ肉は味が浸みこんで、抜群の味わいだ。

連れの彼は「この雰囲気が好きなんです」と熱っぽく語る。近々、雑誌に近
辺の「角打ちご三家」が掲載されるとか。それは、彼の尽力によるものらし
い。堺のブロガー恐るべし！

店主に勧められた「桜正宗の生酒」や貴重な「コロ（鯨の皮脂肪）」もいた
だいて、大満足の一夜になった。

【今回食べたＢグルメニュー】　すじ煮　　　　　３００円
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　おでん（コロ）　２００円
【レビュー】
　　　　　　酒屋のカウンターで飲むのは実質的に初めての経験だったが、
　　　　　　なかなかイイものである。酒は豊富に揃い、しかも安い。
　　　　　　つまみだって、客が自分でレンジに入れて、温めている。
　　　　　　店の奥には、ちょっと落ち着いたコーナーがあり、会社帰り
　　　　　　の若い男女混合グループが使っていた。
　　　　　　気取らずにワイワイ騒げる”ホームパーティー”のような感
　　　　　　覚かもしれない。

　　　　　　お勘定を頼むと店主は「酒は自己申告制なので、それぞれ何
　　　　　　を飲んだか教えて‥」と言いながら電卓を取りだした。
　　　　　　うむ、おもしろい。

　　　
◇おススメ度　★★☆　　（満点は三ッ星）
　　

【お店のデータ】
住所　　大阪府堺市堺区南花田口町１－２－１３
店名　　「西口酒店」　　
電話　　０７２－２３３－０４４５


















（ウイスキーのメジャースタンドが並ぶ）


（すじ煮と、くじらベーコン）


（いい雰囲気です‥）


（珍しい”コロ”をいただきます）