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Posted by オオサカジン運営事務局 at

2014年09月22日

丸玉食堂@神戸・元町駅


     (「丸玉食堂」の手羽の唐揚げ)
   


  今回は”病みつき系”のB級グルメを紹介しましょう。
私は滅多に「鶏の唐揚げ」を食べないが、この店の「手羽から揚げ」に今
ゾッコンである。
元町の超ディープな台湾料理店「丸玉食堂」は知る人ぞ知る怪しい名店
だが、この唐揚げは正に”隠れ逸品”だ。


       


休日のランチタイムに入店すると、相変わらず客は少なく、まったりとした
空気が流れている。カウンターに腰掛け、「手羽唐」と生ビールを注文。
厨房のおやじさんは冷蔵庫から食材を取り出し、鍋の油に投入する。しか
し、客席からはまったく見えないので想像するだけだ・・。
7~8分ほども揚げてから、手羽唐がやって来た。


   


箸を用意するが、やはり手でつかんで食べよう。そのまま、タレにつけて
食べる。 オオッ、熱くてジューシー。 旨い!
だが、甘味噌タレ(てんめん醤+唐辛子?)が甘過ぎるので、醤油と若干
の酢を足した
。このMY特製タレに浸けて唐揚げをいただく。旨すぎて手が
止まらない。夢中で食べる。鶏肉は手羽中ではなく、手羽先を2つに切り
分けたものか?
下味に軽く塩と甘みをつけているのだと推察する。それをカラッと揚げて、
味噌タレをつける。美味くない訳がない。
8本をアッと言う間にやっつけてしまった。

ごちそうさまでした。
欲を言えば、”香菜”をもっとたっぷりと添えてください。


※尚、この店は台北の路地裏に本当にありそうなディープな店なので、
  カップルで行くことはおススメできません。
  男だけでフラッと入店して、「腸詰め」や「手羽唐」とビールを注文する
  のが良いでしょう。




   


    ◇台湾料理 「丸玉食堂」
       神戸市中央区元町高架通1-124

  
        手羽から揚げ    600円
        生ビール(中)    500円












  

Posted by ジミヘン at 07:53Comments(0)世界のB級グルメ

2012年12月03日

韓国料理のふしぎ


          


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           関西お好み焼き総研+(プラス) 

     ジミヘンの「世界ぐるっとグルメ in 関西」

             第7号 (2012-12-3)

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 皆さん、お元気ですか。ジミヘンです。


 「孤独のグルメ」という深夜テレビ番組をご存知ですか?
久住昌之氏原作のマンガ本がロングセラーになり、その実写版という形で放
映されています。
主人公・井之頭五郎が仕事の合間に町の食堂で、何でもない食事をするだけ
の風変わりな番組ですが、実にその世界観がイイんです。

「黒天丼」「わさびカルビ」「醤油ちゃんこ鍋」もそそられますが、「ブラ
ジル料理」や「激辛四川料理」まで登場する。
美味そうに食べる五郎を見ていると、腹がグーッと鳴る。罪な番組だ。    スマイル

今週末は絶対に「鶏そっぷ・ちゃんこ鍋」を作ろう。


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 ■世界のご当地B級グルメ
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 韓国料理のふしぎ


▼今回レポートしたスンドゥブ・チゲは、ロス生まれの韓国料理であるらし
い。つまり健康ブームの中で生まれたLAスンドゥブが韓国に逆輸入され、
韓国でも人気が出た。

こういった料理の”逆輸入現象”は、まま見られる。
日本でご当地化されたラーメンや天津飯が中国で食べられたり、米国で考案
された寿司のカリフォルニア巻き(サーモンとアボカドを裏巻きする)が日
本のカフェでオンメニューされていたりする。
外国人によって評価され、アレンジされたものが違った形で驚きをもって紹
介される。

さて、韓国ソウルへ旅行したときのお目当ては「プルコギ」であり、「ピビ
ンパ」であったが、一番感銘を受けたのは「サムゲタン」のシンプルな美味
しさだった。
何にでも唐辛子、何にでもごま油、何にでもキムチといった食文化の中にあ
って、薬膳のような上品な鶏スープが口に合った。
今でも夫婦の会話の中に登場する思い出の一品である。


   (西宮ガーデンス内「妻家房」のスンドゥブ・チゲ定食)
   


▼お隣りの国なのに”韓国料理”については分からないことだらけだ。
なぜ、ニンニクと唐辛子なのか? なぜ、小皿料理が無料でついてくるのか?
なぜ、何でも混ぜてしまうのか?


韓国料理の歴史について書かれたサイトにこんな記述があった。

『儒教に徹底した韓国人は、食べる事にも積極的な意味を見つけ、食べる事
が身体に良いという薬食同源の考えを貫きます。それも薬膳料理のような特
別なものでなく、普段の日常の食事で健康と体力を維持しようとします。
その基本は栄養バランスに置かれます。ほとんどの料理が植物性と動物性の
食材、すなわち陰と陽を調和させ、同時に五味五色の食材で栄養バランスを
はかります。
五味は塩辛い、甘い、酸っぱい、辛い、苦いで、五色は赤、緑、黄、白、黒
の食材です。主食材、副食材も栄養的に配慮し、足りないところは薬念(ヤ
ンニョム・調味料、香辛料)で補いながら、最大限に栄養価を引き出す調理
法を行います。
食べて身体に良い薬になる事を念じる意味で調味料香辛料を総称して薬念(
ヤンニョム)といいます。』 
    (金裕美氏のサイトより抜粋)

なるほど、儒教と薬食同源がその特徴を謎解きする鍵だった。
そして、小皿をたくさん並べるのは「お客さんにはたくさんの食材でおもて
なしをするという韓国ならではの食文化からきている」とのことらしい。


   (大阪・鶴橋のコリアンタウンで出会った”ホットック”)
   


日本でもキムチ、ピビンパ、冷麺、サムギョプサル、タッカルビ、チヂミ、
チャプチェなどが若者を中心に市民権を得たが、筆者が最近驚いたのは韓国
スイーツ”ホットック”のおいしさだった。
粉もん好きには堪えられない絶品スイーツであった。


▼大阪の専門店で食べた”スンドゥブ・チゲ”に満足できなった筆者は、別
の店で試してみることにした。選んだ店は神戸の老舗韓国料理店”百済(く
だら)”が展開しているカジュアルな鍋専門店「すーぷ房くだら 花隈店」
である。元町のジャンキーな高架下”モトコータウン”内にある。

店のメニューにスンドゥブ・チゲはなかった。代りに、「ピリ辛とうふスー
」が人気メニューとして存在する。つまり、スンドゥブが米国で流行する
前から”豆腐チゲ”を作り続けているんですよ、という自信と誇りを感じる。


   

   



熱々のスープをスプーンですくって、一口すするとそれはまるで”味噌汁”
だった。唐辛子の辛さが効いているものの、牛骨スープの味わいとスジ肉や
玉ねぎから出た甘さを感じる。そして、ソフトな豆腐と煮込まれた卵が辛さ
を緩和してくれる。
魚介類は入っていない。具材はスジ肉、玉ねぎ、トックなど限られたものだ。
思いつきで、小皿に乗ったキムチを鍋に入れると、劇的に美味くなった
漬物の奥深い風味が加わり、白菜の歯触りがとても良い。

”スンドゥブ・チゲ”とは、私たちにとっての「豆腐の味噌汁」だった。毎
日食べても食べ飽きない”おふくろの味”だった。



  ◆韓国ソウル食紀行
   「本場のビビンパを食べてきました」

    => http://www.ne.jp/asahi/jimihen/oyaji/jisuiz02.htm



次回は、今巷で大流行りの「スペイン・バル」を取り上げます。
お楽しみに。


  


Posted by ジミヘン at 07:55Comments(2)世界のB級グルメ

2012年11月26日

オーストラリアの料理

 
         


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           関西お好み焼き総研+(プラス) 

     ジミヘンの「世界ぐるっとグルメ in 関西」

             第6号 (2012-11-26)

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 皆さん、お元気ですか。ジミヘンです。


 今さらではありますが、”プレステ3”を買った。
PSPが絶命して、大好きな「みんゴル(みんなのゴルフ)」ができなくな
ったから。
PSP版の”みんゴルポータブル”は本当によくできたゲームだった。
完璧といって良いほどの迫力とスピード感だった。
それに比べると、PS3版の「みんゴル6」は、キャラも表現もスピード感
も今ひとつ・・。大分違っている。

しかし、大画面で見る高精細のコース表示は息を飲む迫力がある。     オドロキ
当分ゲームづけの毎日になりそうだ。



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 ■世界のご当地B級グルメ
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 オーストラリアの料理


▼オーストラリアの東海岸・ゴールドコーストへ家族旅行をしたのは偶然の
産物だった。と云うのも本当は”夢のハワイ”へ行く予定だった。

1週間の休暇をもらい、ホノルルのコンドミニアムで過ごすつもりだった。
ところがどうだ、運の悪いことに何かの学会開催の影響で、飛行機の予約が
全く取れない。こんなことが本当にあるんだろうか? 悲運を嘆いたが、仕
方がない。そこで次善の策として、ゴールドコースト案が浮上した。

結論から言えば、ゴールドコーストはなかなか興味深い”場所”だった。
広くて大きくて、明るい能天気なリゾート地だった。
食に関しては、新鮮な「シーフード」と本場の「オージービーフ」が食べれ
るだろうという程度の興味しかなかった。


          


▼さて、ゴールドコーストで過ごした4日間で最も気に入ったのは、またし
ても”オープン・カフェの魅力”だった。
イタリアへの旅でその魅力を知り、ここオーストラリアでも堪能した。筆者
の店の見つけ方は実に原始的。夕方近くになると、MAPを片手に繁華街を
歩き回る。広すぎず、狭過ぎない立地の良いオープンカフェを見つけ、陽が
沈んでから家族を伴って出かけた。

街が夕闇に包まれると、日中とは全く違う雰囲気になる。
そんな中、オープンカフェでいただくディナーは何を食べてもおいしい。
MICKYS」で、でっかいTボーンステーキを食べ、「SANTINO'S
では生オイスターやリゾット、ピッツァを楽しんだ。


    (Tボーンステーキ 18A$)
   

    (生オイスター 15A$)
   



ゴールドコーストでは、他にロブスターや寿司などシーフードも色々と食べ
たが、印象に残ったのはフードコートで食べた「フィッシュ&チップス」だ
った。その脂っこい庶民料理とオーストラリアの人たちの巨大な体型が重な
って見えた。


▼日本における”牛食文化”を考えるとき、和牛 VS 輸入牛肉という抜き
差しならない構図が見える。我々消費者にとっても、TPPや関税の問題を
考えざるを得ない。
スーパーへ行くと、輸入ステーキ肉は和牛ステーキ肉の半値以下で売られて
いる。それは、当然だろう。大量生産品の輸入肉に対し、1頭づつ手塩に掛
けて育てる和牛では経費に格段の差がある。


先日、阪神尼崎にあるスタンディング・バー「ごん(GON)」を訪問した。
大型居酒屋「ごん兵衛」が店頭スペースに設置したアンテナ店(?)なのだ
が、その激安ぶりが評判になった。


   


筆者は生ビール(380円也)と、この店の名物「どでかステーキ」を注文
した。若い男性スタッフがステーキ肉を取り出し、ていねいに筋切りをする。
それを何と中華鍋で焼き、カットしてからステンレスの皿に盛りつけた。
店頭の看板には「ステーキ(200g) 380円」と表示されていた。
どんだけ安いねん!


   


肉に添えてあるステーキソースに浸けて、頬ばる。オオ、充分にウマイ!
値段を見て、ハードルをうんと下げていたので、思いの外ウマイ。適度にや
わらかく、適度に歯応えがある。
”和牛”はとにかく柔らかい(脂たっぷりの)肉を目指す。しかし、本当の
牛肉って、脂の味よりも肉の香りがするものじゃないのか?
まあ、好みは様々なようだが、この激安ステーキには驚いた。

一方では、100g数千円もする高級ステーキ店が繁盛している。これから
のステーキ屋は、ハッキリと2極化していくだろう。



 ◆「ゴールドコースト食紀行」
   => http://www.ne.jp/asahi/jimihen/oyaji/gc-shokukikou.html




次回は、最近流行っている韓国の豆腐チゲ「スンドゥブ」を取り上げます。
さて、その実力は?


  


Posted by ジミヘン at 07:53Comments(0)世界のB級グルメ

2012年11月12日

イタリアのパスタ料理

          


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           関西お好み焼き総研+(プラス) 

     ジミヘンの「世界ぐるっとグルメ in 関西」

             第4号 (2012-11-12)

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 皆さん、お元気ですか。ジミヘンです。

 先日のTV”秘密のケンミンSHOW”で、神戸「ひかり」さんの名物
のり巻きお好み焼き”が紹介された。
お好み焼きを海苔で巻いて、提供するのは確かに面白いと思うが、それをあ
たかも地域に根づいたグルメのように放映するのはどうも違うような・・。
知る人ぞ知る、単なる変わりメニューだ。

以前も新開地「トシヤ」さんの和そばを使った黒い”そば焼き”が紹介され
たが、こそばゆいような違和感を感じた。                      しょんぼり
数店だけで食べられている珍メニューを(ケンミンのごちそうとして)取り
上げるのはやめてほしい。


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 ■世界のご当地B級グルメ
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 イタリアのパスタ料理


▼生涯を通じて一番楽しかった旅行は、”イタリアへの旅”だった気がする。
いわゆる駆け足の慌ただしいパッケージツアーであったが、歴史遺産に感動
し、なにげない料理に興奮した。すべてが美味しかった。それは誇張でもな
んでもない。食に関してはやや無関心の妻も、同じ感想を持った。

ミラノで食べた仔牛カツレツ、ヴェネチアで食べたイカ墨パスタ、フィレン
ツェのランチピザ、ローマのサルディンボッカ、ポンペイの魚介フリットな
ど、すべてが口に合った。

ある日の食レポートにはこう記している。
『ポンペイ近くのレストランで昼食
・シーフードパスタ・・日本のイタ飯屋さんで出されるペスカトーレのよう
             に豪華ではなく、海老とイカのシンプル仕上げ。
・シーフードのフリット・・これは絶品。イカと殻付き海老をカリッとオリ
              ーブ油で揚げている。レモンを絞る。
・ビール 』


飾らない料理、実質本位の料理、それが印象に残った。
つまり、日本の店でよく見られる”大きな皿にちょっとだけ乗った料理”の
真逆の気取らない家庭料理だった。


   (フィレンツェ:ポルチーニ茸のフェトチーネ
   


   (ポンペイ:シーフードのパスタ
   



▼わが国におけるパスタ普及の歴史を少し振り返ってみよう。
戦前にもスパゲティ料理があったようだが、一般的に普及するのは戦後の喫
茶店メニューとしてだった。こってりした「ミートソース」と、甘酸っぱい
ナポリタン」が若者や子供に受けた。
このときの麺はアルデンテとは真逆のやわらかい太麺だった。茹で置きして
おく必要があったためだろう。

やがて、80年代後半になり、”イタめしブーム”がやって来てアルデンテ
・スパ
が流行する。筆者は新宿御苑近くの店でアルデンテの「ベーコンとキ
ャベツのスパ(醤油風味)」を食べて、その余りの美味しさに感動した。目
からウロコが落ちた。
そして、今。「パスタ」と呼ばれ、百花繚乱である。和風のパスタや、ショ
ートパスタの料理。そして、(ラーメンと同様に)自家製の生パスタが流行
している。


▼先日、西宮へ映画を見に行った帰りに塚口の老舗パスタ店「タント」へ立
ち寄った。多分、数十年ぶりの訪問になる。
この店は、地域密着型の庶民店であり、OLや家族連れの客などに絶大な人
気がある。
今回は、”安くてうまい”と評判のシーフード(550円也)を注文した。
(前回は、店の一番人気”ベーコンとなす”をいただいたと思う)


   


パスタが出来上がるまでビールと前菜のコールド・チキン(150円也)を
つまむ。熟成したような深い味わいのチキンが美味い。レモンを絞って、ル
ッコラでも乗せれば、600円払っても惜しくない一品だ。
10分ほど経って、パスタが到着。大ぶりの海老・貝柱・イカ・あさりがた
っぷりと乗っている。ボリュームもあり、盛り付けも丁寧だ。


   


一口すすって、その実力に驚いた。ガーリック・バターの濃厚な香り、歯応
えが絶妙のアルデンテ、そして何よりスープ感のあるしっとりとした喉通り
の良さが、笑顔にさせる。
スゴイ実力の店だ。こんなに美味いパスタを平気な顔をしてワンコインほど
の値段で提供するなんて。
本場のパスタの魅力を、更に日本人好みにジャパナイズした”作品”がここ
にあった。


  ◆「イタリア食紀行
   => http://www.ne.jp/asahi/jimihen/oyaji/itaria.htm



次回は、カレーを研究します。ちょっと珍しい「スリランカのカレー」を紹
介しましょう。お楽しみに。



  


Posted by ジミヘン at 07:51Comments(2)世界のB級グルメ

2012年11月05日

水餃子と焼餃子の謎



          



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           関西お好み焼き総研+(プラス) 

     ジミヘンの「世界ぐるっとグルメ in 関西」

             第3号 (2012-11-5)

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 皆さん、お元気ですか。ジミヘンです。


神戸には、世界中のおいしい料理がある」と言ったタレントがいた。   ニコニコ
なるほど、港町・神戸には多くのドイツ人、英国人、イタリア人、インド人、
中国人が住み、その食文化を私たちに伝えた。

フランスパンを伝え、バウムクーヘンを伝え、ピッツァを伝え、インド料理
を伝えた。そして様々な中華料理を提供してくれている。
本場の世界料理を楽しむのに、神戸ほど豊かな土地はないだろう。



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 ■世界のご当地B級グルメ
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 水餃子と焼餃子の謎


▼中国における主食は何か? 
かつて、華北・東北地方の主食は小麦粉だった。つまり粉もん。
麺や、餃子などの皮の中に餡を包んだ料理が主食だった。一方、揚子江以南
の地は米作が盛んで、米が主食であった。しかし、炊く以外に粥にして食べ
ることも多かった。

中国で”水餃子”が好まれ、日本では”焼餃子”が愛されるそのワケ。その
答えがここにある。
つまり、華北地方の人にとって餃子は「主食」であった。だから、厚くても
っちりとした皮が好まれた。それが華南に移ると、点心として蒸し餃子や揚
げ餃子などに変化していく。香港では(多分)英国のティータイムの影響を
受け、飲茶文化が広まっていく。

日本では餃子をご飯のおかず、或いは酒のアテとして捉える方向へ進んだ。
蒸すのは豚まんやシューマイであり、スープにいれるのはワンタンだ。餃子
は焼いて濃厚なおかずにしてしまおう、と。


   (大阪・新世界「香港」の焼餃子)
   


   (神戸・新長田「めいりん」の水餃子)
   



▼中国を中心にした「粉もんの道(麺ロード)」を少し考えてみよう。
小麦粉は古代エジプトや古代オリエント時代に既に存在した。それが、パン
食文化へと発展していくのだが、東へ伝わった粉は中国で「麺」として発展
する。
パンのように蒸した饅頭や餡を包んだもの、そして長く引っ張って延ばした
ラーメンの道が開かれる。
それが、日本へ伝わると、豚まん・シュウマイ・ワンタンなどの麺文化が花
開く。中でも餃子とラーメンは、独自の発展を遂げて国民食の地位まで獲得
する。
焼餃子の発祥店とも云われる渋谷の「珉珉羊肉館」では、羊肉のニオイを消
すためにニンニクを使い、鍋で焼いた。これが、全国的に広まっていったの
ではないか?

一方、ラーメンは独自の進化を遂げる。本場のあっさりとしたスープ麺を変
化させ、歯応えのある麺と豚骨や魚介を使ったスープ、そして味噌や醤油で
味を濃くした日式ラーメンができ上がる。


   (上海のホテルレストランで食べたラーメン)
   


上海へ旅行したとき、色んな上海料理をいただいたが、どれも余り口に合わ
なかった。一番感動したのは茶館で飲んだジャスミン茶やウーロン茶であり、
デパートの食堂街で(久しぶりに)食べた日式ラーメンであった。
私たち日本人は、外がカリッとして中ジュワの餃子が大好き。そして、腰の
ある麺が大好きなのだ。


▼再度、三宮の大衆中華店「満園」さんを訪ねた。今回は水餃子を注文する。
茹でられて皿にコロンと乗った餃子は、当方がイメージした通りの水餃子で
ある。豚とニラが入った餡はしっかりと味がついている。皮は自家製であろ
うか、もっちりとして実にウマイ。餃子はこれでなきゃ。
5個300円也のコスパも良い。若い中国人スタッフがやっているこの店は
大当たりの店だった。


   


中国の麺食文化は日本へ渡り、”焼餃子・ラーメンセット”という偉大な国
民食になった。そして、西へ向かい、スパゲティやマカロニに変化した。
B級グルメのご当地化を考えるのは実に楽しい。


 
 ◆「上海*食紀行
 => http://www.ne.jp/asahi/jimihen/oyaji/shanhai-shokukikou.htm



次回は、もう一方の麺料理「イタリアのパスタ料理」を考察しましょう。


  


Posted by ジミヘン at 07:54Comments(0)世界のB級グルメ

2012年10月22日

シンガポールの屋台料理


          


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           関西お好み焼き総研+(プラス) 

     ジミヘンの「世界ぐるっとグルメ in 関西」

             第1号 (2012-10-22)

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 皆さん、お元気ですか。ジミヘンです。

新たに始まったシリーズ「世界ぐるグル関西」は、いかがですか?
とにかく興味を持った世界の料理を探求していきたいと思っていますので、
どうぞお付き合いください。

ところで、皆さんは朝ドラ「純と愛」を見ていますか?              キョロキョロ
朝の連ドラとは思えないような型破りなストーリーと人物のキャラにハラ
ハラしながら、それでも熱心に見ています。
「カーネーション」と同様、大阪局制作のドラマはやはり面白いですね。



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 ■世界のご当地B級グルメ
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 シンガポールの屋台料理


▼「今、行きたい国はどこですか?」と問われれば、即座にこう答えるだろ
う。「スペインと、シンガポールへ行きたい」と。

スペインの魅力はガウディの建築であり、スペイン料理とバルの小皿料理。
そして、シンガポールの魅力はホーカーズ(屋台村)で楽しむB級グルメ
ろう。
シンガポールは食のクロスロードである。英国の植民地時代に中国やインド
から多くの労働者が流入し、その食文化を形成していった。
マレー系に加えて、中華系・インド系が加わって、複雑な料理群が受け容れ
られることになる。


▼ご当地B級グルメの代表選手は「海南チキンライス」と「ホッケンミー」
だとか。ホッケンミー(福建麺)とは、海老スープ風味の焼きそばで、日本
人にも大変人気がある。先日、東京にホッケンミーの専門店がオープンして
話題になった。
中国・海南島や福建省の出身者が持ち込んだ中華料理を、地元流にアレンジ
して独自の庶民グルメにしてしまうところは、わが国での”日式ラーメン”
や”焼き餃子”などを想起させる。

もうひとつシンガポール料理で魅力的なものがある。それは「ロティ・プラ
」。ナンやクレープにも似ているが、もっと柔らかくてパイのように層に
なっている。
数年間、「食博覧会」のマレーシア・ブースでロティ・プラタの兄弟分であ
る「ロティ・チャナイ」を食べて以来、この味が忘れられず、これを食べる
ためだけに現地へ飛びたいとまで思った。
今でも、チャーミングなアイドルのような存在だ。


    (食博覧会で食べたマレーシアの「ロティ・チャナイ」。絶品だった。) 
  


▼中華風の「蒸し鶏」も食べてみたいと思い、三宮にある庶民中華の店を訪
ねた。「餃子屋 満園」は、センタープラザビルの1階裏側にあり、10人
も入れば一杯になるような小さな店だが、安くて美味いと評判の店だ。


   


蒸し鶏(420円也)とビールがやって来た。レタスの上に1センチ幅にカ
ットされた蒸し鶏、そして上にはたっぷり過ぎる塩ネギ(ネギ+生姜+ごま
油)が載っている。
そのまま食べてもイイが、やはり酢と醤油が欲しい。卓上の醤油とラー油を
小皿に取り、鶏をつけて食べてみる。うむ、うまい!
あっさりとした鶏ももの肉質にネギの香りが合っている。


   


やはり、醤油や酢を足して食べるのが「日本化(ジャパナイズ)」の第一歩
だと感じる。


次回は、ちょっと珍しい「ドイツのB級グルメ」をご紹介しましょう。


 
  


Posted by ジミヘン at 07:49Comments(2)世界のB級グルメ

2012年10月15日

ジミヘンの「世界ぐるっとグルメ in 関西」



          


 新シリーズのタイトルは、こうなりました。

  『ジミヘンの世界ぐるっとグルメ in 関西』

つまり、大阪・神戸・京都にある各国の庶民レストランを食べ歩いて、その
国のB級グルメをレポートし、考察しようというもの。
(各国料理と云っても、中華やイタリアンが多くなりそうな気がするが・・)


今や日本の国民食になった「カレー」「ラーメン」「トンカツ」などは、明
治時代以降に渡来した外国料理である。
それが、
フェーズ1) ”本場の味”をそのままの形で客に提供する。
フェーズ2) ご当地流に日本化(ジャパナイズ)され、食べやすくなる。
        と同時に、爆発的に普及する。
フェーズ3) 国民に定着し、「庶民化・家庭化」の道と、発展・進化した
        「多様化・洗練化」の道を進んでいく。


こういったフェーズを経て、今の”カレーブーム””ラーメン戦争”がある
のだ。


    日本に根を下ろしたラーメン
       大阪「神座」さんの”おいしいラーメン”

              



さて、第1回目は、「シンガポールのB級グルメ」を取り上げる予定です。
どうそ、お楽しみに。


  


Posted by ジミヘン at 08:08Comments(4)世界のB級グルメ