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Posted by オオサカジン運営事務局 at

2013年11月22日

和歌山市への旅   【和歌山市】    2/2 

  
     


▼翌日は、どんよりとした曇り空であるが、雨は落ちていない。
ホテルのレストランでバイキング式の朝食をいただく。卵かけご飯と塩鮭、みそ汁の
純和風朝食がやはりシニアにはうれしい。

とりあえず、本日の目的地「和歌山城」へ向かう。徒歩10分ほどで大手門に着いた。
ほとんどの県庁所在地は、城下町であることが多い。最近旅したところだけでも、徳
島城、津城、松山城など立派な城址公園が整備されていた。


       

       


城の中へ入ろう。湿気を含んだ朝の空気に、色づき始めた樹木が美しい。
本丸御殿跡、天守閣をぐるっと周るようなルートで城に登る。天守閣の上から望む景
色は平城とはいえ、なかなか見事なものであった。
特に目を引いたのは城の南側に建つ県立美術館の立派すぎる建物だった。調べて
みるとバブル期に、黒川紀章氏設計により建てられたとか。うむ、複雑な心境になる。


   


天守閣を下り、二の丸庭園から「御橋廊下」を渡って、西の丸庭園へ進む。この不思
議な斜め橋には壁と屋根が設けられ、藩主だけが通ることができたという。
”大奥への架け橋”だったのだろうか? 


   
   


▼西の丸の庭園は別名「紅葉渓(もみじだに)庭園」と呼ばれる。規模はさほど大きく
はないが、紅葉の時期にはすばらしい景観を見せてくれるに違いない。


    

   



さて、時間はちょっと早いが”ぶらくり大通り”へ戻って、昨日見つけたお好み焼き屋を
訪ねてみよう。昨晩、おいしい酒肴をいただいた居酒屋の向かいにその店はある。
店名は「お好み焼 みどり」。レトロな店頭の雰囲気がとても好ましい。


       


2階にある店に入ると、既に先客の年配カップルがお好み焼きを食べていた。
小上がりに4卓の鉄板テーブルがあり、焼き台の前に5席ほどのカウンター席がある。
私は豚玉を注文した。昨夜の酒がまだ残っていたので、ビールは自粛した。
おじさんが生地を練って焼き始める。大阪風のまぜ焼きのようである。豚肉を生地の
中に混ぜて広げたが、再度肉を引っ張り出して表面に並べた。おじさんのこだわりな
のか?
途中で焼き手がおばちゃんに交代した。仲の良い老夫婦で切り盛りしている老舗だ。


                 


10分間ほどが経過して、マヨネーズをのせるか訊かれた。マヨのせをお願いし、出
来上がった。

   

              


▼テコで切り分け、一口いただく。 うむ、うまい。生地がふっくら、キャベツのシャキシ
ャキ感も良い。ソースの甘辛具合もGOOD。ブレンドした?マヨも濃すぎずにウマイ。
予想したものよりはるかにレベルの高いお好み焼きであった。これだから、お好み焼
き店行脚は止められない。
おじさん、おばちゃん、ありがとう。ごちそうさまでした。


と云うことで、一応和歌山行きの予定は終了だが、このまま帰るのはいささかもった
いない。和歌山ラーメンは(1)豚骨醤油系=井出商店、(2)醤油系(車庫前系)=丸
京中華そばの系列
があると聞くが、もうひとつ新興勢力(3)今風系の店がある。
そんな店のラーメンも食べてみたい。
以前テレビで紹介された「麺屋 醤(ひしお)」という店を目指す。湯浅醤油の風味を
活かした醤油ラーメンが美味いとレポーターは叫んでいた。

中央大通り沿いに今風の店舗を発見。ナンバや心斎橋筋界隈にでもありそうな外観
だ。店の中も、いかにもな今風。メニューを見ると、醤油ラーメンと豚骨ラーメン、それ
に煮干豚骨つけ麺が柱になっている様子。もちろん醤油ラーメンをお願いした。


   


▼運ばれたラーメンのスープは思ったより黒い。和歌山ブラックとでも呼べそうな色
だ。麺をすする。ん? 何だろう、このクセのある香りは・・。 魚粉なのか、焦がした
醤油の味なのか、魚醤”いしる”のような味が舌に残った。
今どきのラーメンの味の好みはさまざまだ。それはそれで、勿論良いのだが、この一
杯は私には合わなかった。

さて、帰りは南海電車に乗ってナンバへ出ることにしよう。
やや未達成感のこころを抱えて、駅へ向かった。


       




   

      ◇お好み焼 「みどり」   
         和歌山市元寺町1-30 
    
              豚玉       630円





   

      ◇「麺屋 醤(ひしお)」   
         和歌山市卜半町45 
    
         紀州湯浅吟醸醤油ラーメン 600円










  

Posted by ジミヘン at 08:04Comments(2)<続>ジミぶら

2013年11月20日

和歌山市への旅   【和歌山市】    1/2 


       


▼<続>ジミぶらの最終回は、滋賀県か和歌山県のいづれかへ出かけたいと思
った。
「関西お好み焼き総研」を名乗っている当ブログにおいて、この両県を紹介した
ことは今までなかった。滋賀のお好み焼き、和歌山のお好み焼きと聞いてもピン
と来ないし、さほど変わったご当地粉もんがあるとは思えない。(ゴメンナサイ)
色々と考えた末、今回は和歌山市で「和歌山ラーメン」と「お好み焼き」の両方を
食べてみたいと思う。しかし、あくまでもラーメンが主役になりそうだ。

秋も深まり、ぼちぼちと紅葉が始まりかけた頃、JR大阪駅の1番線ホームから”
州路快速
”に乗る。平日の電車は客も少なく、のんびりムードが漂っている。
私は読みかけの文庫本「播磨灘物語」を開く。来年の大河ドラマの主人公”黒田官
兵衛”を描いた司馬遼太郎氏の長編小説を今から読んでおこうと思う。
日根野駅で車両が切り離された。前4両は”りんくうタウン駅”へ向かい、後4両だけ
が和歌山へ向かう。快速という割にのんびりとした電車は、90分かけて和歌山駅
へようやく到着した。


       


▼まず最初に向かったのは和歌山ラーメンの旗艦店ともいえる「井出商店」さんだ。
テレ東の「TVチャンピオン」でラーメン王・石神氏が紹介し、和歌山ラーメンは初め
て世に出た。それから15年、このご当地ラーメンは今も不動の人気を保っている。
以前、和歌山を訪れたときには別の店で「中華そば」を食べた。ブームの立役者
あるこの店のものを食べてみたいと、ずっと思い続けてきた。
国体道路を南へ下ると、すぐに店が見つかった。何人かの客が店から出てきた。
相変わらずの人気店であるようだ。
店内は8畳間ほどのスペースの真ん中に大きなテーブルが一つあり、周りを壁に向
かってカウンターが取り囲んでいる。総席数は18席ほどだろうか。


   


私はチャーシューがたくさん乗った「特製中華そば」をいただくことにした。
ラーメンが出来上がるまで、目の前にある「早すし」の包みをむく。思ったよりあっさ
りとした鯖すしであるが、ガリが良いアクセントになっている。


   

                  


間もなく中華そばがやって来た。早速、麺をすする。おおっ、思った通りに、うまい!
濃厚な豚骨醤油のスープに、やわらかく茹でられたストレート麺が見事にからむ。
チャーシューもスープも塩分は抑えられて、やさしい。
ごちそうさまでした。大満足で、店を後にした。


▼黄色く色づいた並木が美しい”大新通り”を北へ上がると、突然「東ぶらくり丁」の
入り口が現れた。ぶらくり丁とは、和歌山市内で最も繁華な商店街として栄えたが、
最近は店の閉店が相次ぎ、元気がなくなったと聞く通りである。


   


なるほど、予想した通りに人影は少なく、商売をどう維持しているのか不思議な程で
ある。若干のゲームソフト店やカラオケ店はあるが、若者向きのファストフード店がな
い。時間つぶしをしようにも、入れる店がまったく見当たらない。困った。
付近をうろうろと歩き続けると、スーパーが入ったショッピングセンター”フォルテ”と、
ディスカウント店”ドンキホーテ”が辛うじて若者の心をつなぎとめていることを発見
した。

今晩予定している居酒屋が開くまでの間、どこかで時間つぶしをしようと歩いていて
ぶらくり丁のわき道に、「福井食堂」を見つけた。
店内は昔なつかしい大衆食堂風で、イイ感じだ。とりあえず瓶ビール(今回は小瓶だ)
を注文し、つまみはおでんにした。大根とスジ肉と卵。この内容で何分持つか心配だ。


   

   



▼さて、夜の帳が下り、居酒屋が開く時刻になった。目指す店はぶらくり大通りにある
千里十里(ちりとり)」さんだ。この店は今年、テレビの「どやメシ紀行」で紹介された。
レポーター役の僭越太郎氏は元々和歌山市の出身で、この店をよく知っていたようだ。
彼が紹介する地酒と、魚介の数々が私のハートをわしづかみにした。調べてみると、
居酒屋探訪の師匠である太田和彦氏もこの店を訪れて、絶賛していた。


       


言わば今回の旅の最大の目的地がこの店であった。
はやる気持ちを抑えながら入店する。長いカウンターが奥へ向かって伸びている。
最初は生ビール。黒枝豆のつき出しも気が効いている。キッチリと冷えたビアジョッキ
から”冷え冷えのビア”を喉へ流し込んだ。
メニューは豊富だ。造り、焼きもの、煮もの、汁もの・・ 目移りしてしまう。


   


とりあえず、「刺身五種盛り」を注文して様子をみることにする。本当は、目の前のショ
ーケースに入っているハゲの造りを肝醤油で食べたかったが、店のおススメをまずは
見てみよう。
おかみさんが今日の刺身を紹介をする。かつお・鯵・サヨリ・つばす・ホウボウの五種。
実に丁寧な仕事だ。刺身の横にわさび・おろし生姜・柚子胡椒が添えられて、客は自
由に選ぶことができる。この値段で、この内容は驚異的だ。


   


続いて、「おく貝のたれ焼き」「穴子天ぷら」「ギンナン焼」「いわし団子汁」などを怒涛の
ごとく注文した。あれもこれも、すべて食べてみたい心境だった。
僭越太郎氏推せんの”おく貝”とは大アサリのようだ。そして、焼きギンナンは地元の天
然塩「稲むらの塩」を付けていただいた。ウマイ!
酒は海南市の純米生酒「黒牛(千里十里ラベル仕様)」にした。フルーティーでゴージャ
スな酒であった。酔った酔った、食った食った。


▼このまま、ビジネスホテルへ戻ればよいのだが、「井出商店」さんとは別タイプの和歌
山ラーメンを試したくなる。川沿いに老舗の「丸京 中華そば」があった。
なんとも無機質で無愛想な外観と内装である。伝統の庶民料理を出す店は、もっと愛嬌
のあるどろ臭さがあってよいと思うのだが・・。


   


シンプルな中華そばを注文した。見た目は井出商店のものと同じようであるが、井出さん
のは豚骨の動物臭さを感じる男性的な中華そばであるのに対し、こちらは至ってやさしく
まろやかな女性的ともいえる中華そばであった。
ほんとうに満足した。酒を飲んだあとの締めラーメンとして、最高の一品だった

さて、明日は和歌山城へ行って、紅葉の色づき具合を見てみることにしよう。


       





      ◇中華そば 「井出商店」   
         和歌山市田中町4-84   
    
          特製中華そば    700円
          早すし         150円






      ◇「福井食堂」   
         和歌山市新雑賀町71 
    
          おでん3品      350円
          ビール小瓶      350円






      ◇居酒屋 「千里十里(ちりとり)」   
         和歌山市元寺町1-70 
    
          刺身五種盛り   1,380円
          おく貝たれ       680円
          ギンナン焼       430円
          生ビール        580円
          純米酒「黒牛」     850円



      ◇中華そば 「丸京」   
         和歌山市雑賀町120  
    
          中華そば       600円









  

Posted by ジミヘン at 08:04Comments(0)<続>ジミぶら

2013年11月13日

大阪駅前ビル・飲食街  【大阪市北区】 

 
      


▼秋も深まり、京都・洛北か宇治へでも出かけようと思ったのだが、いささか遠
過ぎる。ええい、ままよ。 近場の居酒屋で”昼酒ざんまい”を楽しむことにした。
何とも安易な発想転換であるが、気楽なぶらり歩きがイチバンである。

大阪駅前ビルの地下にはおびただしい数の飲食店があるが、最近は激安ビール
が飲める立ち呑み店が増加して、活況を呈している。
今回は、そんな気取らない”立ち呑み屋”を訪ね歩いてみたいと思う。


       


阪神梅田駅からドーチカ(堂島地下街)方面へ進み、駅前第一ビルの地下2階へ
潜入する。正面に格安天丼の店「かえん」があり、その近辺にはのん兵衛サラリ
ーマンのオアシス=”おやじの居酒屋”が立ち並んでいる。

(古くさい話で恐縮だが)40年ほど前、堂島にある会社に入社した私は毎日、ドー
チカを歩いて通勤していた。そして、帰宅時には第一ビルにあるカウンターバー「キ
ャシー」や、ジャズ喫茶「オープン・ドア」に立ち寄って、疲れを癒したものだ。


   


▼なんと云うことだ! 数年前まで残っていたバー・キャシーがなくなり、立ち呑み
居酒屋に変わっていた。店名は「徳田酒店」。どうやら酒屋がやっている立ち呑み
店のようだ。
フラフラと誘われるように入店する。とりあえず、サービスタイムのお得メニューで
ある「肉得セット(カルビ+生ビール)」を注文する。
ついでに注文した「ブリの造り」とビール小ジョッキが先に届けられた。うむ、造りも
ビールも想定内だが、なかなか美味いじゃないか。


   


そして、目の前で網焼きされた「和牛カルビ」は、想像した以上に素晴らしい肉質だ
った。適度な歯応えと、適度なやわらかさ、そして抑制の効いた塩加減とかすかに
香るゴマ油の香りが絶妙だ。ごちそうさまでした。幸先が良いぞ。



   


▼次に、第二ビルへ移る。 多くの飲食店があるが、時間が早いのでオープンして
いる酒有り店は少ない。地下1階に「楠木フサヱ はなれ」という面白い名の立ち呑
み店を見つけた。
店内に掲示されている説明を読むと、店名は店主のお祖母さんの名であるらしい。
とりあえず、角ハイボールを注文してアテを探していると、店のスタッフが「ワンコイ
ンセット
はいかがですか?」と勧めた。
なるほど、昼間はややこしい注文より、スタンダードなセットメニューの方が店側も
好都合なのだろう。


   


液晶テレビを見ていると、ワンコインの洋風メニュー3品セットが運ばれた。
ハマチが一切れ乗ったカルパッチョ・サラダとイカのリング揚げ、そして、なんと絹こ
し豆腐だった。何とも大胆な構成だ。
カルパッチョに添えられた玉ねぎと”豆腐”を一緒にいただくと、なかなか乙なつまみ
になった。


   



▼次に第三ビルの地下を歩くが、これといった店はない。
あきらめかけた時、「海鮮屋台 新鮮組」という今どき風の海鮮居酒屋を見つけた。
ひょっとすると、意外な穴場かもしれないと思い、入店した。
店頭看板で案内していた生ビールと天ぷらセットを注文して店内の様子を眺める。
一見、”とっつぁん”系の海鮮居酒屋のようなたたずまいである。


       


   


天ぷら盛りあわせは、ザンネンな内容だった。次の第四ビルへ移動しようかと思った
が、卓上のメニューに「本日のおすすめメニュー:さんまの造り」を見つけた。
ええい! 思いきって、造りと東北・山形の地酒「初孫」を注文する。
結論から云えば、酒も造りも凡庸なものだった。初めて入る店はなかなかムズカシイ。



       


▼第四ビルへ入る。ここはカウンターのうどん店や丼もの店などが目立つ程度で、
呑み屋は少ない。ウロウロとしていると、地下2階に「ひもの野郎」という面白そうな店
を見つけた。
好みの酒と日替わりのおススメ干物がセットになった「晩酌セット」がある。
この日の干物は旬の”秋刀魚”。酒は長崎の麦焼酎「壱岐の華」の水割にした。


   


間もなく運ばれた秋刀魚の干物の旨さに感心した。皮目の香ばしさと身のふっくら感、
そして塩加減が絶妙である。 
もっともっと自信をもって提供すべき”ひもの”である。アルバイト(と思われる)ホール
係の女性も厨房の男性も、「ひものの美味しさを若い連中に伝えるんだ」といった気
概をもってやってほしい。

それにしても、食べ過ぎた。呑み過ぎた。






    ◇立ち飲み 「徳田酒店」   
       大阪市北区梅田1-3-1
           大阪駅前第1ビル B2F
           
        肉得セット       500円
        (焼カルビ+生小ビール)
        ブリの造り       380円





    ◇立ち飲みバル 「楠木フサヱ はなれ」   
       大阪市北区梅田1-2-2
           大阪駅前第2ビル B1F
           
        ワンコインセット    500円
        (肴3品+ハイボール)





    ◇海鮮屋台 「新鮮組」梅田店   
       大阪市北区梅田1-1-3
           大阪駅前第3ビル B1F
           
        天ぷら盛り合わせ  500円
        生ビール       250円
        さんまの造り     380円
        冷酒          380円





    ◇魚介料理 「ひもの野郎」梅田店   
       大阪市北区梅田1-11-4
           大阪駅前第4ビル B2F
           
        晩酌セット     1,000円
        (焼ひもの+焼酎)








  
タグ :立ち飲み


Posted by ジミヘン at 08:19Comments(0)<続>ジミぶら

2013年11月06日

清荒神参道  【兵庫県宝塚市】 


       


▼先月、ここで「清荒神たこ焼きラリー」という面白そうなイベントが開かれた。
宝塚市の清荒神(きよしこうじん)参道にあるたこ焼き店6店のたこ焼きを2個づ
つ食べ歩き、味比べをしようという趣向だった。
覗いてみるつもりにしていたが、急きょ用事ができて参加できなかった。
”荒神さん”は「火の神」「かまどの神」として昔から親しまれている寺である。
お寺詣りとたこ焼きの味見をひっかけて遠征してみようと思い立った。


   


どんよりとした曇り空の下、阪急電鉄清荒神駅に降り立った。西宮北口駅から今
津線に乗り、宝塚駅で十三行きに乗り換えて一駅目である。
平日とあって参詣者はまばら。駅前に「清荒神市場」という大きな看板があり、早
くもたこ焼きの「幸じん」を見つけた。軽くいただいてから参道を登ることにしよう。


   

           


店頭でたこ焼きを注文すると、おばちゃんが横のイートイン・スペースに案内して
くれた。荒神さんのことを訊くと、”参道まっぷ”を見せながら親切に説明してくれる。
間もなく運ばれたたこ焼きは、生地勝ちの素朴なものだった。丁度、祭り屋台で
食べるようなたこ焼きで、うれしくなった。



   


▼参道は全長1.2kmあり、緩やかな登り坂が続くので20分程度を要する。
たこ焼き屋のおばちゃんによると、正月や月参りの日には大層な賑わいを見せる
が、普段はシャッター店が多く、寂しい参道だという。
それでも、飲食店や土産物の店が相当数並び、関西でも屈指の門前市を形成し
ている。道端のススキやセイタカアワダチソウを眺めながら石畳の参道を登る。


   


やがて清澄寺の山門が見えてきた。堂々たる偉容だ。正面に大イチョウの樹がそ
びえ立っているが、黄色い衣装をまとうには後、数週間が必要なようだ。
先ず拝殿に参拝し、家内安全と開運繁栄をお祈りする。たった百円で、過大な
要望のような気もするが・・・。(汗)


   

   


拝殿の横におびただしい数の火箸が積み上げられていた。説明によれば、「
箸納所
」は、厄年にお祀りしていた厄除け火箸を、厄が明けた年の節分以降に
納める所、だとあった。
続いて、本堂にお参りし、あっけなく参拝を終了。参道を戻ることにした。


▼さあて、蕎麦でも食べて帰ることにしよう。大衆食堂風の「末廣」という店に入り、
蕎麦とバッテラのセットメニューをお願いした。窓際の席からは深い渓谷が望め
る。宝塚の市街地から近い場所にこんなにも自然がいっぱいの場所があること
に驚く。
運ばれた”たぬき”と”バッテラ”は至って平凡なものであった。味を追求するより
も、団体客が入ったときの瞬発力を重視する店であるような気がした。ごちそうさ
までした。


   


▼このまま帰宅するのは、余りにあっけないのでビールを一杯飲むことにした。
駅前にあるお好み焼きとたこ焼きの店に入る。お腹も膨れているので、たこ焼き
と生ビール
を注文して、店内の様子を見る。
真新しい店内は、オープンして間がないようだ。張り切って接客をしているお母さ
んと、焼き手担当の息子さんは一所懸命だ。フレッシュな初々しさが漂っている。
鉄板カウンターの前は満席で、奥のテーブル席にも予約客が入った。なかなか
の繁盛ぶりだ。


       


ビールを飲んでいると、お母さんが焼いてくれたたこ焼きがやって来た。
ほとんど期待せずに食べ始めたが、これがなかなかGOODなたこ焼きだった。
出汁の風味がたっぷりで、玉子感もあるが、それが過剰ではない。トロトロ系の
生地だが、イヤなべたつきはない。かなりよく出来ている
ごちそうさまでした。これからも、頑張ってください。





    ◇たこやき 「幸じん」   
       宝塚市清荒神1-11-1      
           
        たこ焼き(8個)      250円







    ◇寿司 「末廣寿司」   
       宝塚市清荒神3-14-14
           
        バッテラとそばセット   880円
       





       
    ◇お好み焼・たこ焼き 「松生(まつおい)」      
       宝塚市清荒神1-12-22  

        たこ焼き(6個)     240円
        生ビール         450円?
  
    





  

Posted by ジミヘン at 08:06Comments(2)<続>ジミぶら

2013年10月30日

神戸・元町商店街  【神戸市中央区】 


       


▼神戸方面の下町商店街を再発見したいと思っているが、なかなか適当な場所
がない。
仕方がないので、いつも行っている元町商店街をつぶさに見て歩くことにした。
新しい発見はないだろうが、かねてより気になっている店をのぞいてみよう。


       


阪神元町駅で降り、大丸百貨店の前から元町商店街へ入る。
大阪からやってきた靴のディスカウント店があり、「YOROZUYA」というジャズ
喫茶がある。左手に”南京町”の華やいだ空気が流れ、やがて老舗のヤマハが
見える。かつては楽器やレコードを求めて多くの若者がたむろしていたが、最近
は元気がない。
「はらドーナツ」「本高砂屋」などの店が続き、先日閉店した「海文堂書店」のシャ
ッターを見る。老舗の書店がなくなるのは本当にサビシイ。


    (先日閉店した「海文堂書店」)
   


▼さて、早い目のランチを食べてしまおう。以前から気になっていた中華料理店
味香園」さんへ入る。ビルの2階にある店は、意外に広く相当な席数がある。
メニューから大好物の「牛バラ飯」をチョイスし、おばさんに注文する。
「牛バラ飯」とは牛バラ煮込みとチンゲンサイだけを合わせて、濃厚なオイスター
ソース風味に仕上げた”あんかけご飯”のこと。三宮の「秀鳳」さんで食べたもの
が気に入って、何店か食べ歩いている。(ちなみに秀鳳さんでは、”シチューメシ”
というメニュー名だ)


   


浅い皿に盛られた丼を一口いただくと、八角の芳香が鼻腔に満ちた。ウマーイ!
大きな牛バラ肉がごろごろと入り、シャキシャキのチンゲンサイと素晴らしい対比
を見せる。味がきっちりと付いているので、”元気なやんちゃ坊主”という感じが
する。ごちそうさまでした。私は大満足して店を出た。



   


▼更に商店街を西へ進む。5丁目あたりを超えると急に人通りが少なくなる。
南京町の人気豚まん店の兄弟店「老祥紀」、蕎麦の「つるてん」、「はた珈琲店」
などがあり、左手に「走水神社」の表示が現れる。
ひっそりとした境内で手を合わせる。社殿の両側に鎮座しているのは狛犬では
なく、”狛牛”だった。 ん? そして、目を引くのが”玉ねぎ頭の太い棒”。これは、
例の道祖神であろうか?と、よく見ると「筆塚」と書いてあった。ちょっとホッとす
る。帰宅したら、この神社のそもそもの由来を調べてみよう。


 


6丁目に来ると、瓦せんべいの「亀井堂総本店」、「ちから餅」などがあり、アー
ケードの出口に近づく。意外な人だかりがあった。店の名は「ひょうごイナカフェ
とある。県内の野菜を売るミニ版”道の駅”といった趣きの店のよう。
さあて、商店街も終わりだ、これからどうしよう。


   

   


元町映画館”で映画を観て帰ることにした。ヨーロッパの4人の老監督が撮った
オムニバス映画 「ポルトガル、ここに誕生す」 という作品。
大昔に流行ったアングラ劇団やATG系の難解な映画を思い出した。かなりやや
こしい映画を観終わり、酒をひっかけて帰ることにした。
駅前の大衆居酒屋「カンパイ」がそろそろ開店する時刻だ。

最初に生ビールと店のおススメ「さば酢」をいただく。これは素晴らしい”きずし”
だった。おろし生姜と掛かったタレが良い仕事をしている。
次に白板メニューから”ハゲの煮つけ”を選び出し、壁に張られた「兵庫の純米
酒 琥泉(こせん)」の冷酒をお願いした。どこの酒ですかと訊くと、おやじさんは
神戸の泉酒造ですと自信たっぷりに答えた。


   

   


これも旨い。ハゲの煮つけはふっくらしっかりとした身が絶品で、肝もウマイ。
そして、よく冷えた純米酒の旨いこと。これは正しく都会のオアシスで見つけた
”甘露”だ

大満足で店を出た。良い1日だった。



   

    ◇中華料理 「味香園」   
       神戸市中央区元町通4-1-10     
           
        ニュウナンハン
         牛腩飯      850円
         (牛バラあんかけご飯)
           



   
       
    ◇居酒屋 「カンパイ」      
       神戸市中央区元町通2-9-1  

        さば酢         260円
        ハゲの煮つけ     420円
        生ビール(中)     470円
        純米酒「琥泉」1合  430円     

        







  

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2013年10月23日

堺銀座商店街  【大阪府堺市】 


       


▼今回は、堺東で昼間っから、「ガシ呑み」したいと思う。
堺東(=ガシ)の駅前商店街の一角に朝からやっている大衆居酒屋が数店あ
って、京橋や天満と同じように”立ち呑みはしご酒”ができる。
以前、ブログで知り合ったガシ呑みの達人、ナンシーさんと数軒飲み歩いたこ
とがあるが、それ以来の訪問になる。


       


衣替えの時期だというのにまだまだ暑い中、南海高野線堺東駅に降り立った。
かつて、阪神大震災の直後、私は3年間ここ堺市(三国ヶ丘)で避難生活を送
った。しんどいときに、お世話になった懐かしい土地でもある。


       


▼駅前から正面に伸びるアーケード商店街が「堺銀座商店街」だ。
大手の飲食店、居酒屋、ファストフード店などが軒を連ねる繁華な通りである。
まっすぐ進んでいくと、大衆演劇の小屋があった。最近は関西各地で復権が
見られる。下町のおばちゃんパワーが”大衆演劇”を支持しているようだ。


   


銀座通りから1本南の通りを駅方向へ戻ると、「堺東商店街」というレトロな雰囲
気の市場があった。ここが、噂の立ち呑みゾーンであるらしい。
その1軒におじさんがあふれるばかり入って、酒を愉しんでいる。店名は「おた
やん
」とある。隙間を見つけて入ってみよう。チューハイを頼み、メニューを眺め
る。先客は、皆揃ってサンマの塩焼きをつついている。なるほど、カウンターの
上に大皿があり、サンマやソーセージやあさりが並んでいる。その中にニラ饅頭
のようなものを見つけて、訊くと「これは、おやき。」とお姉さんが答える。


   


おやきは、ニラとひき肉がたっぷりと入った”餃子”のような味わいだった。酢醤油を
つけて食べる。なかなか気が効いていて美味いが、立ち呑みのアテとしては、やや
変化球過ぎた。


   


次に1本北の筋にある「虎屋」さんを見つけて入った。ここは、立ち呑みではなくス
ツールに腰掛けることができる。店内も広くて、メニューも豊富だ。イイ感じ。
とりあえず、瓶ビールとどて焼きを注文した。先客のオヤジ連中はおでんや、こい
も煮をアテに酒を飲んでいる。これこそ、昼酒の王道だ。嬉しくなる。


   


牛すじのどて焼きはやや甘い味噌仕立てで、絶妙。青ネギと七味がよく効いて、こ
の上なく美味い。
瓶ビールは冷水に浸かっていたせいか、ラベルがはがれていた。
今時珍しい光景である。
次に店の名物らしい”ハムカツ”を注文したが、ややクドイ感じがした。
それにしても、この店は良い。店の雰囲気、おやじさんとおかみさんの目配りと何
気ないサービスがしっくりとくる。ごちそうさまでした。


   



▼このまま帰るのは、ちょっと惜しい。
近所をぶらぶらと歩いていると、京都ラーメン「天下一品」の看板と目が合った。
うむ、しゃあないナ。締めに一杯すすって帰るとしよう。


   


思っていたよりも狭い商店街エリアであったが、ここ堺銀座通りはあの”コブクロ
の2人がそれぞれ路上ライブをしていて、知り合った伝説の場所でもある。
ネオンが点く夜になればそういった”夢追い通り”に変身するのだろう。

名もなき若者たちが集い、偉大なデュオが誕生した商店街。 ここは、面白い出
会いがある街かも知れない。







    ◇立呑処 「おたやん」   
       堺市堺区中瓦町2-3-5    
           
        ニラおやき+チューハイ   640円
           
       












    ◇立呑み処 「虎屋」      
       堺市堺区中瓦町2-3-5       

       どて焼き        350円
       ハムカツ        300円
       ビール中瓶       400円
       








  

Posted by ジミヘン at 08:00Comments(2)<続>ジミぶら

2013年10月16日

加古川駅前商店街  【兵庫県加古川市】 


       


▼所用で加古川へ行った。今回もクルマで阪神高速と第二神明道路を使って
移動したが、渋滞でちょっとイライラした。7~8年前と比べても、確実に走り難
くなっている。
午前中に要件を済ませ、JR加古川駅前の駐車場へ入れる。
かつて市内で6年間に亘って単身赴任生活を送っていたので、この界隈はほ
ぼ知っている。


        (加古川駅前のヤマトヤシキ)
       

        (ベルデモール)
       


駅前に建つヤマトヤシキの横に「ベルデモール」というちょっと雰囲気の良い
並木通りの商店街がある。今回はそこを歩いてみることにした。
有名な「焼あなごの下村商店」さんがあり、大好きな花屋さんがある。そして、
これも大好きな紅茶の店「チャッツワース」があり、その先に”かつめし”の店
を見つけた。店名は「かつめし いろはーず」。私が住んでいた頃にはなかっ
た店だ。


   


ランチをここで取ることにして入店。何故かウェスタン調の内装で、若い女性
店員は皆ウェスタンハットを被っている。
メニューを見ると、赤・白・緑の色とりどりのソースが乗った”かつめし”があっ
たが、もちろん一番オーソドックスな「ビーフかつめし」を注文した。


   



▼結論から言えば、とても好感がもてる一皿であった。薄いビフカツはカリッ
とクリスピーに揚がっており、”かつめしのタレ”(デミグラスソース風)は濃厚
ではあるが甘過ぎない。そして、千切りの茹でキャベツもたっぷりとあって、口
の中をさっぱりとリセットしてくれる。
卓上の案内を読むと、”かつめし”発祥の店とされる「いろは食堂」の親戚筋に
当たる肉屋さんの経営らしい。


        (じけまち商店街)
       


腹もふくれたので、「じけまち(寺家町)商店街」を歩くことにした。
ベルデモールの途中から西側へ伸びる長いアーケード商店街であるが、ここ
も地方都市の駅近商店街のご多分に洩れず寂しい限りである。
若い世代はクルマで大型スーパーへ行くので、この通りを歩くのはお年寄りば
かりだ。結納用品を扱う専門店が2店あった。こういった伝統店は根強く生き残
っているようだ。


   



▼この日は残暑が厳しい日だった。汗をたっぷりとかいたので、お茶でも飲んで
帰ることにした。
久しぶりに紅茶の専門店へ行ってみるか? 本通りまで戻り、「チャッツワース
へ入る。以前は建物の2階にあるお洒落な喫茶店だったが、最近1階にも店を
広げたようだ。
感じの良いオーナーのおじさんが注文をとりに来る。私は「キームン紅茶とスコ
ーン
」をオーダーした。紅茶専門店へ行くと、つい”キームン”ばかり頼んでしまう。


   


ポット入り紅茶は量が多過ぎるので、カップでお願いしたら、イラスト入りのマグ
カップで出された。うむ、これって・・・。
しかし、キームンの風味は文句なし。すばらしい紅茶だった。そして、スコーンに
生クリームとジャムをつけていただく。これぞ、英国アフタヌーンティーの贅沢だ
極上の菓子に極上の紅茶。 余りの幸福感に、うっとりとした。



   

    ◇かつめし「いろはーず
       加古川市加古川町寺家町142-1      
           
         ビーフかつめし     777円
         (赤たれ)





   


    ◇紅茶と英国菓子の店「チャッツワース
       加古川市加古川町篠原町4-7    
           
         紅茶           450円
         スコーン         320円
       
       





  

Posted by ジミヘン at 07:54Comments(0)<続>ジミぶら

2013年10月09日

大阪鶴橋市場  【大阪市生野区】


       


▼久しぶりに”大阪にある韓国”へ行ってみよう。
JR鶴橋駅周辺は、戦後の闇市から発展したおびただしい数の店が軒を連ね、
コリアンマーケットのカオスを見せつける。
<続>ジミぶらの大阪編では、北と南の卸売市場を連続して訪問したが、今
回は東の「鶴橋鮮魚卸売市場」へも訪問するつもりである。


       


環状線の鶴橋駅で降り、いざ混沌の中へ漕ぎ出でる。
最初に焼肉屋ゾーンを散策する。さすがに昼前の時間帯は活気がないように
見える。呼び込みも少なく、店から立ち上る煙も未だない。


   


次に駅の東側ゾーンへ移動する。韓国食材店や乾物の店、チマチョゴリを売る
店など雑多な店舗構成である。やはり飲食店に目が行く。キムチやチヂミを店
頭で売る店が多い。やがて、近鉄電車の高架下につながる市場へ迷い込む。
今度は鮮魚店や八百屋が現れる。珍しい魚を売る店におばちゃん客が殺到す
る。
豚の大きな切り身を並べている店を見ると、まるで台北の伝統市場のようだ。


   


    


▼駅周辺の市場ゾーンの東端に「鶴橋鮮魚卸売市場」があった。
セリは勿論終了した時間であるが、いくつかの店でマグロや他の魚を小売して
いる。目に付いたサンマの値段を見ると、まだまだ高い。今年は本当に不漁の
ようである。


   
 

さて、卸売市場の近くに寿司店がいくつかあるので、どこかへ入ってみよう。
すでに客が行列を作るすし店もある。皆さんよく知っていると見える。
南へ伸びる本通り商店街に近い路地裏に小さな寿司店を見つけた。
店名は「吉すし」。入ってみることにしよう。


       


店内は意外に?小ざっぱりとした良い雰囲気だ。他に客がいないので心細い。
おかみさんは”おまかせにぎりセット”をススメたが、一番安価な”海鮮ちらしセッ
”を注文した。はじめての店は余り深入りしない方が良いだろう。
さて、間もなく運ばれたちらしの容器は直径10センチほどの少女サイズだった。
しかし、小食の私にはこの方が有難い。


   


乗っている具材は、海老・まぐろ・ハマチ・タコなどであったが、途中から顔を出し
た刻んだ焼き穴子と全体に散らした金糸玉子がしみじみとして美味しかった。
そして、不意を突かれたように後から出てきた「鰆の塩焼き」が、私をにんまりと
させた。

▼ここはやはり昼酒をキュッと飲って締めようと思い、居酒屋を探したが、これが
見つからない。軽いアテとビールがあれば良いのだが・・。
しばらくウロウロして、路地裏に”居酒屋”と書かれた提灯を見つけた。韓国御食
事処
とある。店頭の看板を見ると、各種の定食の他にチヂミや焼肉があるようだ。
とりあえずの瓶ビールをお願いし、海鮮チヂミを頼む。もう少し気の利いたものが
あれば良いのだが、飛び込みの店に期待をしてもダメだろう。
豆もやしのナムルをアテにビールを飲んでいると、チヂミが焼きあがった。直径は
25センチほどもある巨大サイズである。どう見ても2~3人でシェアする大きさだ。
残すことを覚悟して食べ始める。


   


ニラとイカをメインにしたシンプルなチヂミは、何の衒いもないおふくろ料理だった。
丁度、神戸で食べるプリミティブな”のせ焼き”(卵も出汁も入らない)のようだ。
本場のコリアン・オモニ料理に出会った気がした。



   


    ◇「吉すし」
       大阪市生野区鶴橋2-5-23     
           
         海鮮ちらしセット   1,000円

          
       











  

Posted by ジミヘン at 08:10Comments(0)<続>ジミぶら

2013年10月04日

池田サカエマチ商店街  【大阪・池田市】   2/2


       


▼阪急池田駅から南へ5分ほど歩くと、「インスタントラーメン発明記念館」の立派な
建物が見えた。施設名に日清食品の名を冠していないところに、これは人類にとっ
てスゴイ発明なんだよという誇らしい気分がにじんでいる。


   

   


平日にも拘わらず、館内は賑わっていた。創業時代から今に至るたくさんの商品の
展示や、安藤氏がチキンラーメンを生み出した当時の研究小屋の再現など、実に
面白い。


   


折角なので、オリジナルのカップヌードルを作ることにした。
まず、300円也でカップを購入。マジックで絵を描き、次に麺を入れてもらう。
スープのセレクトは勿論、ノーマルにした。次に具材を4種類選ぶ。チャーシューと卵
と、うーんキムチ、・・・・・それからチーズ。 かなりムチャクチャだ。
それをパッケージしてもらった。
食べるのが楽しみだ。


   



▼「落語みゅーじあむ」と「インスタントラーメン発明記念館」を観終わって、本日
の予定は終了。
それにしても、腹が減った。(まるで、「孤独のグルメ」の井之頭五郎のセリフだ・・)
和風つけ麺があまりに上品なポーションだったので、どうもモヤモヤしている。

駅の近くでビールが飲める店を探すが、居酒屋タイムにはまだまだ早い。
国道沿いに古いお好み焼き店を見つけた。まったく予備知識のない店だ。
昔から地元民に愛されているんです風な外観に惹かれて入った。店名は「江戸
」となっている。 ん? お好み焼きなのに”江戸”か?

店内は思った通り、懐かしい雰囲気に満ちていた。おばちゃん2人で店の切り盛
りをしているよう。鉄板テーブルが5卓あり、長い歴史を感じさせる佇まいである。
豚玉と瓶ビール」を注文する。初めての店では、いつもコレばかり。


   

   


おばちゃんが目の前の鉄板上で焼いてくれる。
事前に豚肉を乗せるか、混ぜ込むか訊いてくる。勿論、上に乗せてもらう。
5分後裏返し、更に6~7分後表に返した。分厚い豚肉がたっぷりなので、相当量
の脂が溶けだして、それが食欲をそそる。
オプションのマヨをお願いし、ソースを塗ってもらった。


   


ややもっちり系の生地であるが、ダシの味が効いているので飽きずに食べること
ができた。次から次に客が入ってくる。やはり、ジモティ御用達の店であるようだ。
ごちそうさまでした。
いつまでも、続けてくださいね。


   


    ◇お好み焼 「江戸川」
        大阪府池田市菅原町2-15       
           
         豚肉玉子入お好焼    700円
         ビール(中瓶)       460円










  

Posted by ジミヘン at 07:43Comments(0)<続>ジミぶら

2013年10月02日

池田サカエマチ商店街  【大阪・池田市】   1/2


       


▼落語「池田の猪(しし)買い」の舞台になっている池田市が「落語のまち」として
町興しをしているらしい。
そして、ここは故安藤百福氏が昭和33年に世界初のインスタントラーメン=チキン
ラーメンを生み出した「インスタントラーメン誕生のまち」でもある。
ちょっと遠出になるが、訪ねてみたいと思った。


       


阪急十三駅で宝塚線に乗り換える。あわてて各駅停車の電車に飛び乗った。
沿線には比較的歴史を感じさせる住宅街が広がっている。やがて、豊中駅・蛍池
駅・石橋駅と続き、「池田駅」へ到着。
駅の北口へ出ると、秋の青空がまぶしい。汗ばむような陽気である。北方向へ
まっすぐに伸びている「池田サカエマチ商店街」をぶらぶらと歩く。
小ざっぱりとした雰囲気の良い商店街だ。北摂らしく、市民の”余裕”のようなも
のを感じる。


   


▼あっけなく商店街を通り抜け、直角に走る”ほんまち通り商店街”へ出る。この
通りは、かつて「能勢街道」と呼ばれ、落語の主人公もこの道を妙見山方面へ歩
いたと思われる。
目に飛び込んできたのが、「落語みゅーじあむ」。6年ほど前にオープンした落語
の資料展示館であり、定期的に落語会が開催されている。


   


1階には演芸場があり、2階へ行くとCDやDVDで上方落語を楽しめるスペース
になっていた。折角ここまで来たので、仁鶴師匠のDVD「池田の猪買い」を聴か
せてもらった。CDはかつて繰り返し聴いていたが、映像が付くと格段に面白い。


   



▼みゅーじあむの隣りに古民家を改装した”和風らーめん”の店があった。
面白そうなので入ってみることにしよう。店内は意外に、ゆったりとして広い。
カウンターに座り、メニューを見る。数量限定の「和風つけ麺 鶏酔(けいすい)
に目が留まった。よし、これにしよう。


    

    

                   


しばらく待って、出てきたつけ麺は想像した通り、「鴨せいろ」のような外観で
ある。冷たい中華そばを(鶏肉ときのこ・ネギを煮込んだ)温かいつゆに浸けて
食べる趣向だ

結論から言えば、期待した以上でも以下でもなかった。自家製の麺は普通感い
っぱいだし、麺つゆはやや甘過ぎた。
しかし、店員から勧められた”柚子胡椒”をたっぷりと足すと、かなり食べやすくな
った。ごちそうさまでした。

お腹もふくれたので、これから「インスタントラーメン発明記念館」へ行くことにしま
しょう。


   



    ◇「美味処 嘉づ家 (かづや)」
        大阪府池田市栄本町7-4   
           
         和風つけ麺”鶏酔”     900円
          
       











  

Posted by ジミヘン at 07:51Comments(0)<続>ジミぶら