関西お好み焼き総研＋

　こんにちは、ジミヘンです。久しぶりの「おこのリターンズ」です。　　　

関西で食べる「広島風お好み焼き」はレベルが高い。それはきっと、「広島
お好み焼き」の伝道師としてのプライドと使命感がそうさせているのだと思
う。


　　　


うだるような暑さの中、天神橋筋を歩く。野菜がたっぷりの広島風お好み焼
きが食べたくなり、大阪の人気店を目指す。
「厳島（いつくしま）」は、清潔で明るい店だった。
右手の焼き台前にカウンター席が７～８席あり、他にテーブル席が３卓ほど
ある。中年のご夫婦が迎えてくれた。開店直後にかかわらず、既に男性客が
４～５名入店していて、その人気ぶりに驚く。

メニューの中からおススメの”厳島焼”とビールをオーダーする。肉玉そば
にイカ天を入れ、更にたっぷりの青ネギをのせるのが厳島焼で、通常は１，
０５０円であるが、ランチタイムは８５０円で提供している。
（確かにランチに４桁のお好み焼きを食べるのは抵抗がある。）


焼き方を見る。
１）生地をクレープ状に丸く引き、粉かつおを振る。
　　千切りキャベツをひとつかみ乗せ、更にもやしをオンし、豚肉を広げる。
　　しばらくして裏返し、じっくりと蒸し焼きにする。
２）横に細めの中華麺を広げて焼く。　
　　その上に５センチ角のイカ天（でっかい天カスのようなもの）を数個置
　　いた。
３）薄っぺらになったキャベツ入り生地を麺の上に乗せる。
　　更に、横に卵を割り広げ生地＋麺をかぶせるようにオンし、しばらくし
　　てひっくり返す。
４）オタフクソースを全面に塗り、たっぷりの青ネギをトッピングした。

以上をまとめると、底部から９層の重ね焼きになっている。
　生地＞キャベツ＞もやし＞豚肉＞イカ天＞中華麺＞卵＞ソース＞青ネギ



　　　


意外に早い。１０分間ほどで完成した。大き過ぎないところが良い。
早速切り分けてヘラ（広島ではこう呼ぶ）で食べる。
しっとりとしたキャベツ・もやしにやさしい味の中華麺がほどよく絡んで、
甘口のソースに抱かれている。ノー文句の美味さ！


　　　　　　　　


（耳タコになるが）筆者は広島での単身赴任時代に、毎月色んなお好み焼き
を食ベ歩いた。しかし、なかなか満足できるものは少なかった。特に皿に載
せて出てくるお好み焼きには幻滅した。

さて、「厳島」さんのお好み焼きは良い。丁寧に愛情を込めて作っている。
甘すぎず、辛過ぎずドンピシャの味付け。
尼崎「でめ金」さんのお好み焼きも、大阪・緑橋「大ちゃん」のお好み焼き
もすこぶる美味かった。


　　　


厳島焼を数分でペロリと平らげた。生地が少ないので全くもたれない。
考えてみれば、広島風お好み焼きは「変わりオムそば」のようだ。






　　　◇お好み焼き「厳島」
　　　　　大阪市北区天神橋５－８－１０

　　　　　　厳島焼　　　　　８５０円（サービスタイム価格）
　　　　　　ビール中瓶　　５００円