関西お好み焼き総研＋

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　おこのリターンズ　NO.10
（小池のミックス焼き）



　大阪・鶴橋に「小池」「脇坂」という知られざるお好み焼きの名店がある
と教えてもらった。
筆者は最近、神戸方面ばかりに通って、なかなか足が向かない鶴橋エリアで
あるが、どんな店か興味が沸いて、「小池」さんを訪ねることにした。

ＪＲ環状線鶴橋駅を降り、南東方向へ下って、御幸森神社を目指す。その横
がコリアンタウンの入り口になっているので、少し歩くと、大きな楼門がそ
びえている。そこを左に折れて、しばらく行くと目指す「小池」が見えた。
（更に少し行くと、有名店「オモニ」がある。）

狭い店内の真ん中に鉄板が２枚並んでいて、おばちゃんが４人ほどおしゃべ
りをしながらモダン焼きを食べていた。はて、どこに座ればよいのか？　
”常連さん仕様”の下町店に入ると、いつも戸惑ってしまう。神戸・生田川
の「さいもと」さん、新長田の「みずはら」さん、京都・九条の「林」さん
なども、こんな風だった。

私はミックスお好み焼きを注文して、焼き方を見る。
１）金属カップで混ぜたキャベツたっぷりの生地を広げて、イカ・じゃがい
　　も・豚肉を置き、プレーンな生地を少したらしてから裏返す。
２）テコで抑えながらじっくりと合計１０分ほど焼いた。とにかく狭い鉄板
　　周りに客と店のおばちゃんが密集しているので、どうにも落ち着かない。
　　さて、焼けたようだ。「マヨネーズは、いりますか？」と聞くので、「
　　お願いします」と答えると、小さな袋に入ったマヨを渡してくれた。

【今回食べたお好み焼き】　ミックスお好み焼き　８３０円
　　　　　　　（ミックスお好み焼き　８００円　＋　マヨネーズ　３０円）



◇おススメ度　★★☆　　（満点は三ッ星）
　　　　　　やや大ぶりの混ぜ焼きは、ごく正統派の”大阪焼き”だった。
　　　　　　「いも」をのせるところが特徴的だが、この界隈のお好み焼き
　　　　　　には、おでんダネや天ぷらなどがトッピングされる。
　　　　　　面白いのは「モダン焼き」だった。大阪風（混ぜ焼きに蒸し麺
　　　　　　をのせる）と神戸風（ソースを絡めて仕上げた焼きそばをクレ
　　　　　　ープ状の生地ではさむ）を選べるのだ。
　　　　　　お好み焼きの卵についても、中に混ぜ込むか後でのせるか、を
　　　　　　チョイスできる。客の”わがまま”を聞いてくれる店なのだ。
　　　　　　（筆者は、卵を中に混ぜるように注文した）

　　　　　　う～む、下町のお好み焼き屋探訪は、実におもしろいなあ。
　　　　

【お店のデータ】
住所　　大阪市生野区桃谷3-4-7
店名　　お好み焼き「小池」　　
電話　　０６－６７４１－７５２２



（店の外観）


（さあ、焼けた。ソースを塗ろう！）