関西お好み焼き総研＋

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　おこのミシュラン　５４店目
（つくしの鉄板明石焼）


　久しぶりに明石へやってきた。加古川に単身赴任をしていた時期には、数
え切れないほど訪れた町だ。明石の粉もんと言えば、もちろん「明石焼（ご
当地では、玉子焼と呼ぶ）」であるが、正直に白状すると「明石焼」との相
性はあまり良くない。　
どうしてだろう？　その原因を考えてみた。
　　１．量が多過ぎる。１人前１０個が適量だと思うが、２０個ほども出
　　　　てくる。途中で、ギブアップ状態。
　　２．生地が柔らかすぎる。ダシに溶け出して濁る。
　　３．ソースを置いていない店がある。私はソースをつけてから、ダシ
　　　　に浸けて食べる「神戸たこ焼き式」が好みだ。
結局は、私自身のワガママなんです。明石の方、ごめんなさい。

今回、私は「鉄板明石焼」にトライしてみようと、老舗の「つくし」さんを
訪れた。魚の棚商店街の西端から少し行ったビルの２階に店はある。
「鉄板明石焼」とは、鉄板上で焼いた玉子巻き風の創作メニューで、とろと
ろ生地をスプーンですくい、ダシにつけて食べる。面白いアイデアだ。


【今回食べたお好み焼き】　鉄板明石焼　４５０円
■生地　　　　ダシが効いたトロトロの生地だ。　
■トッピング　生地の中にプリプリのタコが相当数入っている。
　　　　　　　　浸けダシには、薬味なし。ちょっとサビシイ。三つ葉か青ネ
　　　　　　　　ギが是非欲しかった。　
■味　　　　　明石焼とほぼ同じ味だ。直球勝負の愚直な一品だといえる。　
■ソース　　　後半は、卓上のソース２種をかけて味の変化を楽しんだ。
■店の雰囲気　意外にオオバコ店で驚く。座敷席もあって、落ち着ける。
■コスパ　　　さて、どうだろう？　こんなものだろうか。
　　　　　　

◇おススメ度　★★　　（満点は三ッ星）
　　　　　　姫路の「喃風」で出す「どろ焼き」を思い出したが、やはり趣
　　　　　　は異なる。あくまでも、明石焼風にこだわっている。
　　　　　　希望を言うなら、薬味がほしかったことと、味の変化がほしか
　　　　　　った。スジコン入りバージョンなどがあっても良いだろう。
　　　　　　店を出た私は、この後、「江洋軒」の極太麺のやきそばを賞味
　　　　　　して帰途についた。


【お店のデータ】
住所　　明石市大明石町１－１３－２
店名　　お好み焼き「つくし」　　
電話　　０７８－９１１－５９６７


（店の外観）


（なつかしい雰囲気の店内）


（スプーンですくって、食べる）