絶品の”チャンポンもだん” 「高砂」(神戸・和田岬)
薪の強い火力でお好み焼きを焼く、神戸下町のレジェンド(伝説)
名店NO.19 「高砂」
NHKの大河ドラマ「
平清盛」の視聴率が芳しくないと聞く。
時代背景がなじみの薄い平安末期なので、視聴者側が戸惑っているというこ
ともあるが、脚本や演出にも原因があるのかもしれない。
最近の大河は、どちらかと云えば”女性好み”の路線が受けるようだ。視聴
者の半数が女性だから止むを得ないかもしれないが、今作は逆に荒ぶる男の
骨太なドラマを狙った。初回から今までは少なくともそんな感じ・・。
しかし、それが実に中途半端なのだ。源氏の武将はまるで少女マンガのヒー
ローのようだ。
さて、神戸中央市場前に「
KOBE de 清盛 歴史館」がオープンしたので
出かけてみることにした。
◆店の概要
立地 : 古い住宅街の中
タイプ : 神戸風べた焼き
焼くのは: 店焼き
塗るのは: 店塗り
路地裏度: ★★☆ (限りなく近所の常連仕様である)
またまたやって来た、兵庫区の和田岬。ここは三菱重工の企業城下町であ
る。地下鉄海岸線和田岬駅を上がると、目の前に工場の敷地が広がっている。
今日はりんとした寒さだが、その代わり天気は良い。
広い道路を東方向へ歩き、いつものように細い道を左折した。道路には色鮮
やかな模様が描かれ、そこが市民の歩行者道路であることを示している。
その先にある児童公園を横切れば、目指す「
高砂」さんだ。
この店は、味が良いこともさることながら今でも「
薪」を燃料に使っている
ことで知られる。店の外壁には北国で見かけるようなレトロな金属製の煙突
が立っている。そして、店の前には「薪」が無造作に置いてあった。
入店した私は鉄板テーブルが2卓並んだ客席へ腰をかける。
鉄板はピカピカに輝いていて、気持ちが良い。お母さんに、「
チャンポンも
だんと瓶ビール」を注文してから、熱々の鉄板に手をかざす。
おばあちゃんが瓶ビールを運んできて、グラスに注いでくれた。ありがとう。
お母さんは正面の焼き台で、もう”
そば焼き”を焼き始めている。
1.キャベツ、中華麺、具材(すじ・海老・イカ・たこなど)を炒め合わせ、
ウスターソースを掛ける。
2.鉄板に生地(少しだけみじん切りキャベツが混ざっているよう)を丸く引
き、そば焼きを乗せてから、再度上に生地を回しかける。
しばらくして、裏返して整形した。
3.焼き上がれば、ひっくり返してソースを1種塗り、刻みネギをトッピング
してから私の前に運ばれた。
焼きそばを少量の生地で一体化したものが「
神戸モダン」だから、モダン焼
きと言うより、ほとんど”焼きそば”のようだ。
美味そう! いただきま~す。
(続く)
関連記事