「白樺」(大阪・住吉大社)

ジミヘン

2012年02月17日 07:54

     
      お好み焼き名店探訪


 ◆お好み焼き
  生地  :  粘度のある生地
  キャベツ: 粗いザクみじん切り
  具   :  豚ロース肉
  焼き方 : 大阪風まぜ焼き
  ソース : ウスターソース+甘いお好み焼きソース
  満足度 : ★★★ (決して飽きの来ない”鉄板”メニュー)






 ビールのアテに丁度良いスモールサイズであるが、厚みがあるので思った
より食べ応えがある。
「いつもは音楽を鳴らしているんだけど・・」
店主が外出しているので、音楽の流し方が分からないとお母さんは申し訳な
さそうに言った。壁面には昔懐かしい真空管式のアンプやオーディオスピー
カーが並んでいる。


   


「’70年代頃はジャズ喫茶が全盛で、私もよく通ったもんです・・」と、
そんな話から店の歴史や、後継者がいないことなどをじっくりと伺った。
後続の客がやって来ないので、私も腰を落ち着けて色んな話をさせてもらっ
た。

甘いソースに加えて、マヨの濃厚なうまさと辛子の刺激、ケチャップの無邪
気な楽しさなどがミックスされた”大阪焼きワンダーランド”を堪能する。


   

   


お母さんは「不景気で客が減った」と嘆く。以前は、遠方からも来てくれた
が、景気が冷えて客数が激減した。しかも、近所の客は「いつ行っても満員
で入れない」と思われていて、なかなか来てくれないとか。
商売はムズカシイものだ。これも、有名店になった功罪なのかもしれない。

長い時間話し込んでしまった。ごちそうさまでした
美味しかったです。また、来ますね。



   




さて、今回は住吉大社へは行かず、粉浜商店街を歩いて見ることにした。
前回通った時は閑散とした印象であったが、今回は随分と賑やかだ。
やはり食料品を扱う店が多い。精肉店、八百屋、魚屋、菓子屋など、店数も
結構ある。逆に、飲食店が少ないが、たこ焼きを売る店を2~3店見つけた。
ここ”粉浜(こはま)”という地名は、”粉もん”と係わりがあるような雰
囲気があるが、調べてみるとまったく関係がないようだ。

 ウィキペディアを見ると次のような説明があった。
  「粉浜の歴史:
   かつては海に面していた。元は木浜という字であり、住吉大社の式年
   遷宮の時の木材を置く浜だったことに由来する。」






                         




肉屋の前でコロッケを揚げていた。いい匂いがする。
1個注文すると、おばちゃんは「ネコ舌じゃない?」と訊き、適度な温度の
ものを探して紙袋に包んでくれた。ありがとう。


      


火傷をしないように歩きながらパクついた。クリームのようにやわらかいポ
テトは甘くて、美味しかった。
近くの寺の前にこんな言葉が張りだされていた。私はコロッケを食べながら
その言葉を噛みしめた。

  「欲深き人の心と 降る雪は つもるにつれて 道もわからん」
  「生かさるる よろこびにおう 春の梅」





◇お好み焼「白樺」 大阪市住吉区東粉浜3-28-15     
                   豚玉         630円
                   ビール(中瓶)   450円



◆「白樺」の過去エントリー
         豚玉 
           http://okosoken.osakazine.net/e216205.html


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