「白樺」(大阪・住吉大社)
お好み焼き名店探訪
◆お好み焼き
生地 : 粘度のある生地
キャベツ: 粗いザクみじん切り
具 : 豚ロース肉
焼き方 : 大阪風まぜ焼き
ソース : ウスターソース+甘いお好み焼きソース
満足度 : ★★★ (決して飽きの来ない”鉄板”メニュー)
ビールのアテに丁度良いスモールサイズであるが、厚みがあるので思った
より食べ応えがある。
「いつもは音楽を鳴らしているんだけど・・」
店主が外出しているので、音楽の流し方が分からないとお母さんは申し訳な
さそうに言った。壁面には
昔懐かしい真空管式のアンプやオーディオスピー
カーが並んでいる。
「’70年代頃はジャズ喫茶が全盛で、私もよく通ったもんです・・」と、
そんな話から店の歴史や、後継者がいないことなどをじっくりと伺った。
後続の客がやって来ないので、私も腰を落ち着けて色んな話をさせてもらっ
た。
甘いソースに加えて、マヨの濃厚なうまさと辛子の刺激、ケチャップの無邪
気な楽しさなどがミックスされた”
大阪焼きワンダーランド”を堪能する。
お母さんは「不景気で客が減った」と嘆く。以前は、遠方からも来てくれた
が、景気が冷えて客数が激減した。しかも、近所の客は「いつ行っても満員
で入れない」と思われていて、なかなか来てくれないとか。
商売はムズカシイものだ。これも、有名店になった功罪なのかもしれない。
長い時間話し込んでしまった。
ごちそうさまでした。
美味しかったです。また、来ますね。
さて、今回は住吉大社へは行かず、
粉浜商店街を歩いて見ることにした。
前回通った時は閑散とした印象であったが、今回は随分と賑やかだ。
やはり食料品を扱う店が多い。精肉店、八百屋、魚屋、菓子屋など、店数も
結構ある。逆に、飲食店が少ないが、たこ焼きを売る店を2~3店見つけた。
ここ”粉浜(こはま)”という地名は、”
粉もん”と係わりがあるような雰
囲気があるが、調べてみるとまったく関係がないようだ。
ウィキペディアを見ると次のような説明があった。
「粉浜の歴史:
かつては海に面していた。元は木浜という字であり、住吉大社の式年
遷宮の時の木材を置く浜だったことに由来する。」
肉屋の前でコロッケを揚げていた。いい匂いがする。
1個注文すると、おばちゃんは「ネコ舌じゃない?」と訊き、適度な温度の
ものを探して紙袋に包んでくれた。ありがとう。
火傷をしないように歩きながらパクついた。クリームのようにやわらかいポ
テトは甘くて、美味しかった。
近くの寺の前にこんな言葉が張りだされていた。私はコロッケを食べながら
その言葉を噛みしめた。
「欲深き人の心と 降る雪は つもるにつれて 道もわからん」
「生かさるる よろこびにおう 春の梅」
◇お好み焼「白樺」 大阪市住吉区東粉浜3-28-15
豚玉 630円
ビール(中瓶) 450円
◆「白樺」の過去エントリー
豚玉
http://okosoken.osakazine.net/e216205.html
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