えみちゃん@神戸・生田川

ジミヘン

2009年10月16日 08:07

                                         おこのミシュラン 95店目
(「えみちゃん」のすじぶた焼き)



 「斉元(さいもと)」「京屋」など、知る人ぞ知る名店がひしめき合う
戸・生田川系
の老舗を、もう1店紹介しましょう。 
場所は、阪神高速神戸線の生田川出入口の近く。今回は三宮からぶらぶらと
歩いて行くことにした。神戸国際会館の前の通りを東方向へ10分ほど行く
と、生田川にぶつかる。そして、橋を渡ると、左手の市営住宅の1階に「え
みちゃん」の看板が見つかるだろう。

店内に入ると、懐かしい昭和の雰囲気である。やさしそうなおじちゃんと、
しっかり者のおばちゃんが迎え入れてくれる。奥にやや小さな焼き台が据え
られ、手前に4人掛けの鉄板テーブルが3卓ある。
私はメニューの中から「すじぶた焼き」とビール(キリン中瓶)を注文して、
おばちゃんの焼き方を見る。


1.白い生地を鉄板に丸く引き、その上に千切りキャベツをひとつかみ載せる。
 更にスジコン、豚バラ肉、青ネギなどを置き、上から大量の生地を回しか
 けた。他の店よりも生地の分量が相当多い。
2.火力が強いのだろう、すぐに裏返してテコで整形する。ここからが意外に
 早かった。何回かひっくり返し、トータル5分ほどで焼きあがった。
 おじちゃんがチリトリ(そばすくい)で私の鉄板に運んでくれる。
3.私は甘と辛の2種のソースを塗ってから、かつお粉と青のりを振った。



【今回食べたお好み焼き】 すじぶた焼き 500円
■生地    かなりとろとろ系の生地だが、ベーキングパウダー?が効い
        ているのか、べちゃっとした嫌味はない。
        キャベツはやや細いザク千切り。
■トッピング かなり細かいスジコンと豚薄切り肉
■味     「さいもと」さんと比べて、相当に加水率が高い。至近距離
        の店同士なのに、こんなにも個性の違いがある。実に面白い。
        食べ進む内に、底面がいい具合にカリッとなって風味が増し、
        更においしくなった。  
  
■ソース   どこのソースだろう? プリンセスか、ブラザーか?
        途中で味に飽きてきたら、卓上の壷に入っているヤンニンジ
        ャン
をかけてみる。辛いんだけれども、旨みが増す「マジッ
        ク・ソース
」だ。
■店の雰囲気 店内はゆったりとしていて、居心地が良い。
■コスパ   文句なしのC/P優良店だ。「ぶた焼き」「すじ焼き」は、
        400円という安さ。おまけにビール中瓶も400円だった。
      

◇おススメ度 ★★☆ (満点は三ッ星)
      筆者にとって、神戸・生田川系と住吉系の2流派は、特別な存
      在になった。キャベツ感が際立った”のせ焼き”、そして牛ス
      ジ肉と辛いソースが創りだすワイルドな旨さ! 
      今回の「えみちゃん」では、スジコンの美味さに唸った。すじ
      の脂身が舌の上で、プルンプルンと色気たっぷりに踊る。

      「地元のお好み焼き屋が一番うまい!」、そんなことをつぶや
      いてしまう。ノスタルジーに浸れる店だった。


【お店のデータ】
住所  神戸市中央区南本町通6丁目
店名  お好み焼き「えみちゃん」  
電話  078-291-0376



(店の外観)


(ちょっと小さめの焼き台)


(もう、焼き上がった!)


(おいしそうだ)


(甘いソース、辛いソース、一番奥にヤンニンジャンの壷)


(生地が”とろとろ”)


(「マジック・ソース」で、ヒーヒー言おう!)


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