「湖北・長浜への旅」 ~その1

ジミヘン

2014年10月22日 07:56


▼滋賀県長浜市へ行ってみたいと思った。
長浜は羽柴秀吉が初めて城持ち大名になって大出世への足がかりを掴んだ
地であり、また家臣・石田三成と出会った町でもある。

昨年、私は和歌山市へ出かけて、ご当地のお好み焼きを経験した。関西お好
み焼き総研を主宰する立場として、残るは「滋賀県のお好み焼き」だけだ。
という訳で、二つの目的を持って、JR北陸本線長浜駅を目指すことにした。

素晴らしい好天である。駅を降りると、まず最初に一番の観光スポットである
黒壁スクエア」へ向かう。旧北国街道に沿って古い家並みが続き、確かにロ
マンチックな雰囲気がある。女性の観光客が歓声をあげる。


   


▼ランチは老舗の「茶しん」さんでB級グルメ”イタリアン焼きそば”をいただく
ことにした。イタリアン焼きそばは、確か新潟のご当地グルメの筈だが、この
店も古くから愛されているという。
ビールを飲みながら待っていると、名物料理がやって来た。ソース焼きそばの
上にミートソース風のものがかかっている。うむ、麺に腰はなく、ソースはいわ
ゆる市販のミートソース風で甘い。ただ、おろし生姜が不思議な世界観をかも
しだしていた。


   


隣りのお兄さんはぷっくりと丸い「ホワイト餃子」を食べている。はて、ホワイト
餃子は千葉県の名物じゃなかったっけ。
店頭で売っているのは「暫(しばらく)」という大判焼き。実に不思議な店だ。



   


海洋堂フィギアミュージアム、曳山博物館、大通寺を巡り、次に地ビールが評
判の醸造所兼レストラン「長浜浪漫ビール」へ入る。
思ったより広い店内にはたくさんのビール貯蔵タンクが並び、多くの観光客で
賑わっていた。とりあえず、一番人気の「長浜エール」とカキフライを注文。
褐色をしたエールは、ローストが強くてちょっと苦手なタイプだったので、次に
下面発酵タイプの「淡海(おうみ)ピルスナー」をお願いした。
こちらは私の好みにドンピシャ、素晴らしい実力のビールだった。ごちそうさま
でした。


   

   



▼長浜の市街地は狭い。観光客はバスでやって来て、1時間か2時間ほどで
次の目的地へと向かう。しかし、私は、慌ただしい旅がキライなので、ゆっくり
1泊することにした。
ビジネスホテルでシャワーを浴び、夕食へ出かける。琵琶湖の淡水魚や近江
牛には興味が沸かない。旧開知学校の近くに見つけた手打ち蕎麦屋「みたに」
へ入った。


   

   


いかにも「本格派でやってます・・」といった雰囲気。BGMはまたしてもジャズ
だ。鴨汁せいろと地酒の冷酒「七本槍」を注文する。
結論から言えば、素晴らしい蕎麦と酒のコンビネーションであった。地方に旨
い酒と蕎麦あり。地方に隠れた名店あり。
                                          (続く)






    ◇「茶しん」 駅前本店
       長浜市元浜町5-3   

  
       イタリアン焼きそば    500円 
       瓶ビール(中)       530円
                       (税別)





    ◇「長浜浪漫ビール」 
       長浜市朝日町14-1 

  
       長浜エール        650円 
       淡海ピルスナー     650円
       カキフライ         580円
                       (税別)





    ◇手打ち蕎麦 「みたに」
       長浜市朝日町1-6 

  
       鴨汁せいろ       1,400円 
       純米吟醸七本槍      780円
                       (税別)








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