「和風パスタ」の魅力

ジミヘン

2014年03月10日 07:41


       



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           関西お好み焼き総研+(プラス) 

       ジミヘンのB麺探訪 ~安くてうまい麺がある

                第7号 (2014-3-10)

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 皆さん、お元気ですか。ジミヘンです。

 テレ東の「ありえへん∞世界」を見ていて思うのは、日本人は麺類の上に
もトンカツを乗せ、カレーを掛けてしまう性癖をもっているということ。
カレースパのように、スパゲティにカレーを掛けるのは当然の”ジャパナイズ”
であり、その上にトンカツや目玉焼きを乗せると、完成する。

京都・宮津市では「カレー焼きそば」が人気で、ドライとウェットの2種がある
そうだ。ウェットにはスープがたっぷり入っているので、残ったスープに白ご
飯を投入して最後までいただくらしい。
B級グルメの最終形は、どこのご当地グルメも似通っている。



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 ■ジミヘンのB麺探訪
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 パスタを考察する (その2) 
              ~「和風パスタ」の魅力


▼太いスパゲティを茹で置きにして、注文が入る度にフライパンで焼いていたあ
の頃。昭和40年代の喫茶店で食べた「ナポリタン」や「ミートソース」がそうだ。
これをパスタのジャパナイズ第1期と見るなら、ジャパナイズ第2期を創出したの
は、彼のスパゲティ専門店「壁の穴」だろう。
キャビアのスパゲティをリクエストされた店のオーナーは、苦し紛れに”たらこ”と
バターで作った「たらこスパゲティ」を提供し、喝采を浴びる。これ以降、明太子や
シソ、うに、納豆などを使う”和風パスタ”の新しい世界が開ける。

わが家でも、かつて堺東駅ビルにあった「壁の穴」を訪問し、それを真似て「たら
こスパ」をよく作ったものだ。イカ、あさり、海苔などの食材を使い、何より醤油で
味をまとめる工夫は、丁度ラーメンスープに味噌味を持ちこんだときのような”ブ
レークスルー”だったと云えるだろう。


     ジミヘンの和風スペシャル・パスタ 「春がいっぱい」
   

     日清「Spa王」に、たらこ・納豆・しらす・菜の花をトッピングした。
     すべてを混ぜると、なかなかスペシャルな美味さだった。


▼アルデンテのパスタに感動した日以降、本格的なイタリアン料理店が繁栄し、
一方で庶民的なパスタ専門店が拡大していく。日本人の味覚に合った数々のメ
ニューが幅広いファンを獲得していった。

ある雑誌の特集で、和風パスタ(=ジャパスタ)をイタリア人に食べてもらおうと
いう企画があった。
たらこスパの感想は、「上品でおいしい」、
青じそたっぷり味噌バターパスタに対しては、「とっても独創的で繊細、バランス
のいい味わい」、
海苔と柚子胡椒のクリームパスタの感想は、「とても興味深く、ユニークで美味し
い」だった。

マンマの味をそのまま継承するイタリア人と、何でも自己流に発展させる日本人
の違いを思う。とても興味深い。



次回は、日本化した麺「長崎ちゃんぽんと、担担麺」を考察することにしましょう。



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