山本まんぼ@JR京都駅

ジミヘン

2013年03月23日 08:08

   


 北野天満宮の梅苑で満開の梅を愛でた帰り、京都名物”まんぼ焼き”を食べる
ことにした。
”まんぼ焼”とは、云わば”京都下町のベタ焼き風モダン焼き”のような粉もの。
生地の中に中華そばを挟みこむ料理を神戸では「モダン焼き」とネーミングした
が、京都のこの店では「まんぼ焼」と名づけた。形が魚のマンボウに似ていたか
らとか・・。(ユニークな感性!)


   


さて、昼過ぎに入店すると、修学旅行の学生が数名勘定を済ませ、カウンターに
常連の若者が一人座っているだけだった。のんびりとした雰囲気が漂う。
筆者は2度目の訪問である。今回は、全部入りの(小)をそそくさといただく心算
だ。いつものおやじさんの姿はなく、今回は真面目そうな青年が対応してくれた。
青年は「ミックス焼にしますか?」と聞く。 ん? 全部入りじゃないの?
まあ、いいや。それを頼んで焼き方を見る。


1)鉄板に細かく切った(牛の端肉?)を乗せ、焼いてから生地をかける。
  その上に、魚粉・紅生姜・たくわん・青ネギを振ってからイカを乗せた。
2)横でザク切りのキャベツと中華麺半玉を置き、魔法の白い粉とウスターソース
  を振り掛け、炒める。それを生地の上にのせる。
3)更にごく少量の油カスをのせ、鉄板上でホルモンを炒めだした。
  これを乗せてから、再度生地を回しかける。
  ふー、大変だ。これで一段落。しばらくして裏返す。


   


4)大テコで押さえつけながら丁寧にじっくりと焼く。
  おっと、ここでいつものおやじさんにバトンタッチだ。やはり「ここは、俺が仕切
  る」ということか?


   


5)辛いソースは大丈夫か? 玉子は生か、半熟か、よく焼きか訊かれ、最後に
  刻んだ青ネギと粉かつおを振りかけて完成した。
  かなり大変な工程を経る下町料理だ。



   


早速、生卵をつぶしながらいただく。うーむ、ピリ辛ソースが、ベリーグッド!!
これはイイや。焼きそばの風味としゃりしゃりする青ネギの食感、。そこに、時々
イカやホルモンの風味が顔を出す。
余り期待していなかった分、余計にオイシイ。(ゴメンナサイ)


   
   


直径15センチほどの小さな”まんぼ焼”は、コスパこそ良くないが、ビールによ
く合う
。種々雑多な食材が合わさって、面白い粉もんを作り出す。猥雑な感じと
言うよりも、もっと楽しい陽気な料理だ。そう、ラテン系の「ウーッ、マンボ!」だ。




   


   ◇お好み焼き 「山本まんぼ」
       京都市下京区高倉通塩小路下ル東側
                       市営住宅内

         まんぼ焼ミックス(小)    940円?
         生ビール(中)          480円?








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