斉元(さいもと)@神戸・生田川    <再訪店> 

ジミヘン

2010年04月09日 08:09

                                          おこのリターンズ NO.50
(「さいもと」のすじ・カス焼き)



 神戸・三宮の東隣りに、ディープな”粉もんの聖地”が在る。当研究所が
「神戸生田川系」と名付けたこのエリアの特徴は次の通りだ。

◇洋食焼き(壱銭洋食)をベースにした「のせ焼き」。
◇牛すじ、油カス、辛いタレ(ヤンニョンジャン)を使う。
◇戦前の神戸にくてん街の鉄板レイアウトを踏襲する店がある。
 (一枚の大きな鉄板を、店主と客がぐるりと取り囲む形態)


ご当地の4大人気店(京屋・さいもと・あっちゃん・えみちゃん)のひとつ
「さいもと」さんを再訪した。この店の”すじ焼き”を、どうしても食べて
みたくなった。

入店すると、お母さんがやさしく迎えてくれた。鉄板はいつものように高温
に熱せられている。「すじ焼き 500円」にしようか、「カス焼き 60
0円」にしようか迷った末、「すじ・カス焼き」にした。何というゼイタク!
この店はビールを置いていないので、セルフサービスのコップの水を飲みな
がらお母さんの焼き方を見る。

1)熱い鉄板上に、生地をお玉で丸く引き、粉かつおを振る。その上にザク
  千切りしたキャベツをひとつかみ乗せる。
  「すじ」は大ぶりにカットしてよく煮込んだもの、そして油カスを袋か
  ら取り出し、キャベツの上に乗せた。
2)青ネギを少し振り、更に生地を回しかけてから裏返す。
  その状態で5分間、じっくりと焼く。
3)ひっくり返すと、イイ感じにカリッと香ばしく焼けている。私の前にス
  ライドしてくる。私がソースを塗ると、すかさずお母さんは味の素と、
  ヤンニョンジャンを薄く塗った。青のりを振って、いただきま~す。

【今回食べたお好み焼き】 すじ・カス焼き 800円



◇おススメ度 ★★★L!  (満点は三ッ星)
      ああ、旨~い!! 表面がサクサクッとして、ややオイリー。
      すじ肉はプリッとして奥歯を跳ね返し、キャベツの甘みが舌を
      歓ばせる。玉子も入っていないのに、この至高の味はどうだ!

      すべて熱々だから、いつもは平気な私でも口の中をヤケドしそ
      う。でも、これは「シアワセの口中ヤケド!」だ。
      うむ、すごい。国宝級の旨さにうなる。
      東神戸の名店「すえちゃん」に勝るとも劣らないこの名店に”
      レジェンド店”の称号を贈ります。

 

【お店のデータ】
住所  神戸市中央区北本町通6丁目1-22-2 
店名  お好み焼き「斉元 さいもと」  
電話  (公表していない)


(店の外観)


(パリッと焼けた)


(チョーうまそうだ!)


(夢中になって喰った。幸せの口中ヤケド‥)
      

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