おこのリターンズ NO.41
(「高砂」のチャンポンもだん)
この所、フラストレーションがたまっている。ネット情報だけに頼らずに
飛び込みで入った店の打率は著しく低かった。
私は思わず、つぶやいてしまう。「
ああ、高砂のお好み焼きが食いてー!」
というワケで、久しぶりにやって来た。
薪で焼く伝説のお好み焼き屋、和田
岬の「高砂」さんである。
雨と風が吹き荒れる寒い日に、私は三宮から神戸市営地下鉄海岸線に乗る。
ひっそりとした地下鉄の支線であるが、最近になってBGMが気になる。唯
でさえ騒音が耳触りな地下鉄であるのに、大きな音量で何やら音楽を流して
いる。うむ、静かにしてほしい! ただそれだけが希望だ。
さて、駅に着いた。随分と久しぶりの「和田岬駅」である。ほぼ1年ぶりに
なるだろうか? 駅を北上すると、懐かしい店が見えた。勿論、
排煙用の煙
突も健在だ。
私が「チャンポンもだんとビール」を注文すると、もだん焼きは豚かスジを
選ぶように言われた。前回はスジをいただいたので、今回は豚にしてみよう。
1)お母さんが熱い鉄板の上で具材を炒め、横に中華麺を置く。
やがて、両者を混ぜ合わせてソースを2種かけてから、千切りキャベツ
をひとつかみ乗せた。それをよく混ぜ合わせる。
いつもながら豪快で、
確信に満ちた動きだ。
2)横の鉄板上に片手鍋から白い生地(若干のキャベツが入っているよう)
を丸く広げ、焼きそばを乗せた。更に生地をかけて、裏返す。
3)じっくりと焼き、再度ひっくり返す。ここで数分間ガマンの子。
さあ、焼けたようだ。お母さんはソースを塗り、青ネギをトッピングし
て、私の鉄板に運んだ。
【今回食べたお好み焼き】 チャンポンもだん 700円
(ミックスモダン焼き)
◇おススメ度
★★★L! (満点は三ッ星)
キリンビール大瓶で喉を湿らせ、どろソースを回しかけてから
私は食べ進めた。うむ、これだ! とろんとした生地と柔らか
麺。豚肉とタコと海老が舌を歓ばせ、激辛のソースが脳天を覚
醒させる。神戸っ子にとって
「どろソース」は、大阪鶴橋にお
けるキムチのようなものかもしれない。ちょっと例えはおかし
いが、
ハートに沁みる「なつかしい味」だ。
そして、高砂さんの薪で焼くお好み焼きは、炎の料理と評され
る本場の中華料理に一脈通じている。すさまじい高温で一気に
焼かれた料理は、常人の想像を超えてひたすらにウマイ!!
【お店のデータ】
住所 神戸市兵庫区和田崎町3-4-9
店名 お好み焼き「高砂」
電話 078-681-2299
(店の外観)
(お母さんが焼き始めた)
(壁のメニュー表)
(焼けました‥)
(いただきま~す)