清荒神参道  【兵庫県宝塚市】 

ジミヘン

2013年11月06日 08:06


       


▼先月、ここで「清荒神たこ焼きラリー」という面白そうなイベントが開かれた。
宝塚市の清荒神(きよしこうじん)参道にあるたこ焼き店6店のたこ焼きを2個づ
つ食べ歩き、味比べをしようという趣向だった。
覗いてみるつもりにしていたが、急きょ用事ができて参加できなかった。
”荒神さん”は「火の神」「かまどの神」として昔から親しまれている寺である。
お寺詣りとたこ焼きの味見をひっかけて遠征してみようと思い立った。


   


どんよりとした曇り空の下、阪急電鉄清荒神駅に降り立った。西宮北口駅から今
津線に乗り、宝塚駅で十三行きに乗り換えて一駅目である。
平日とあって参詣者はまばら。駅前に「清荒神市場」という大きな看板があり、早
くもたこ焼きの「幸じん」を見つけた。軽くいただいてから参道を登ることにしよう。


   

           


店頭でたこ焼きを注文すると、おばちゃんが横のイートイン・スペースに案内して
くれた。荒神さんのことを訊くと、”参道まっぷ”を見せながら親切に説明してくれる。
間もなく運ばれたたこ焼きは、生地勝ちの素朴なものだった。丁度、祭り屋台で
食べるようなたこ焼きで、うれしくなった。



   


▼参道は全長1.2kmあり、緩やかな登り坂が続くので20分程度を要する。
たこ焼き屋のおばちゃんによると、正月や月参りの日には大層な賑わいを見せる
が、普段はシャッター店が多く、寂しい参道だという。
それでも、飲食店や土産物の店が相当数並び、関西でも屈指の門前市を形成し
ている。道端のススキやセイタカアワダチソウを眺めながら石畳の参道を登る。


   


やがて清澄寺の山門が見えてきた。堂々たる偉容だ。正面に大イチョウの樹がそ
びえ立っているが、黄色い衣装をまとうには後、数週間が必要なようだ。
先ず拝殿に参拝し、家内安全と開運繁栄をお祈りする。たった百円で、過大な
要望のような気もするが・・・。(汗)


   

   


拝殿の横におびただしい数の火箸が積み上げられていた。説明によれば、「
箸納所
」は、厄年にお祀りしていた厄除け火箸を、厄が明けた年の節分以降に
納める所、だとあった。
続いて、本堂にお参りし、あっけなく参拝を終了。参道を戻ることにした。


▼さあて、蕎麦でも食べて帰ることにしよう。大衆食堂風の「末廣」という店に入り、
蕎麦とバッテラのセットメニューをお願いした。窓際の席からは深い渓谷が望め
る。宝塚の市街地から近い場所にこんなにも自然がいっぱいの場所があること
に驚く。
運ばれた”たぬき”と”バッテラ”は至って平凡なものであった。味を追求するより
も、団体客が入ったときの瞬発力を重視する店であるような気がした。ごちそうさ
までした。


   


▼このまま帰宅するのは、余りにあっけないのでビールを一杯飲むことにした。
駅前にあるお好み焼きとたこ焼きの店に入る。お腹も膨れているので、たこ焼き
と生ビール
を注文して、店内の様子を見る。
真新しい店内は、オープンして間がないようだ。張り切って接客をしているお母さ
んと、焼き手担当の息子さんは一所懸命だ。フレッシュな初々しさが漂っている。
鉄板カウンターの前は満席で、奥のテーブル席にも予約客が入った。なかなか
の繁盛ぶりだ。


       


ビールを飲んでいると、お母さんが焼いてくれたたこ焼きがやって来た。
ほとんど期待せずに食べ始めたが、これがなかなかGOODなたこ焼きだった。
出汁の風味がたっぷりで、玉子感もあるが、それが過剰ではない。トロトロ系の
生地だが、イヤなべたつきはない。かなりよく出来ている
ごちそうさまでした。これからも、頑張ってください。





    ◇たこやき 「幸じん」   
       宝塚市清荒神1-11-1      
           
        たこ焼き(8個)      250円







    ◇寿司 「末廣寿司」   
       宝塚市清荒神3-14-14
           
        バッテラとそばセット   880円
       





       
    ◇お好み焼・たこ焼き 「松生(まつおい)」      
       宝塚市清荒神1-12-22  

        たこ焼き(6個)     240円
        生ビール         450円?
  
    






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