「きじ 本店」(大阪・梅田)

ジミヘン

2011年11月25日 07:54

      お好み焼き名店探訪


 ◆お好み焼き
  生地  :  さっくりしている。
  キャベツ: やや細かいザクみじん切りか?
  具   :  豚バラ肉、じゃがいも
  焼き方 : まぜ焼き
  ソース : 甘口ソース
  満足度 : ★★  (大阪焼きのスタンダード)






 「豚じゃが玉」をテコで切り分け、食べ進む。
うむ、さっくりとして爽やかだ。まったくべたつきがない。素晴らしい

大阪焼きの真髄は、表面がサクサクで、中がふわとろに仕上がっているとこ
ろ。老舗「きじ」さんのお好みは、その真髄を体現している。

香ばしく焼けた豚肉と、ソフトな”いも”の食感。そして、時々顔を出す
青じその香り”。 大葉は料理のアクセントであり、このお好み焼きが
きじのお好み焼き”であることを証明する。
云ってみれば、イタリアンのパスタに潜んでいるスイート・バジルやフレン
チの皿に散っているピンクペッパーのように、強烈な自己主張をする。





新たな4人組の客が隣りに陣取った。ホスト役の若者が「モダン焼き」と「
豚玉」をオーダーする。この店に来る客のほとんどが「モダン焼き」を注文
しているようだ。
ホスト君は言った。「粉もんと串カツしかなくて・・・
どうやら地方から来た客を”大阪グルメ”でもてなしているようだ。

地方の客をお好み焼きでもてなすなら、キレイな道頓堀「美津の」か、ひた
すらディープなキタ「きじ本店」が双壁であろう。どちらも鮮烈なインパク
トを与えてくれる筈だ。








あっという間に食べ終えた私は店を出て、食道街をぶらり歩きしてみた。
オヤジたちのちょい呑みゾーンであったこの界隈にも新しい風が吹き始めた。
最近は「讃岐うどん店」や「つけ麺店」が出来て、若者の人気を得ている。

駅近(エキチカ)の食道街は、飲食の流行を映す場所だ。
かつては小料理屋や串かつ屋が流行り、やがてハンバーガーチェーンや立ち
食いそば屋が繁盛した。
そして今再び、立呑みの店やお好み焼きの店などが勢いを取り戻している。







一日の仕事を終えたサラリーマンを癒してくれるのは、やはりホッとできる
普段着の料理”だろう。



◇「きじ 本店」 大阪市北区角田町9-20 新梅田食道街
                豚じゃが玉    750円
                生ビール     450円


◆「きじ 本店」の過去エントリー
           モダン焼き   
            http://okosoken.osakazine.net/e176176.html


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