関西お好み焼き総研＋

おはようございます。
皆さん、お元気でしょうか？
ジミヘンです。

プレスリーは４２歳で亡くなり、マイケルは５０歳で亡くなった。
そして、石原裕次郎は５２歳で亡くなったんですね。
スーパースターは生き急いで、そして伝説になる。

わたしたち凡人は、おいしいものをたくさん食べて
細く長く生きていきましょう！？

さて、今回の（おこ研）では、神戸の地ソース「プリンセスソース」
を紹介します。
どうぞ、お楽しみください。



（プリンセスソースの１リットルＰＥＴボトル）



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　　　　　　　　　関　西　お　好　み　焼　き　総　研　

　　 　＜週刊＞　関西お好み焼きマガジン　（おこマガ）

　　　　　　　　　　　　　第３２号 (2009-7-6)

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　こんにちは、ジミヘンです。
　皆さん、お好み焼きを食べていますか？
　これからやってくる暑い季節を、お好み焼きパワーで乗り切りましょう。

さて、今回の（おこ研）では、地ソースシリーズの第４弾として、神戸市灘
区の「プリンセスソース」を取り上げます。
筆者の感想は、「ばらソースに似て、酸味とスパイスが効いている」という
ものですが、識者のコメントには次のように書いてありました。

「王女の名に反し、ムエタイ選手のキックのようなニンニクパンチ。独創性
は首位独走。好きなら手放せない。」
う～む、ソースの味を表現するのはムズカシイ！

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　■お好み焼き店紹介　（おこのミシュラン）　
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　　まっちゃん＠神戸・水道筋

　神戸市灘区にある地ソースメーカー「プリンセスソース」を訪ねたときに、
社長に聞いてみた。「水道筋でおいしいお好み焼き屋はありますか？」
そうすると最初にこの店の名が出た。「まっちゃん」という。

阪急王子公園駅の南側の通りを東方向へ歩くと、そこが”水道筋”と呼ばれ
る商店街になる。入ってすぐの所に、目指す「まっちゃん」はあった。所謂、
近所の主婦がお好み焼きやたこ焼きを気軽にテイクアウトするような庶民的
な店舗だった。店内に入ると、左側に大きな鉄板が一枚あり、右側には壁際
に沿って鉄板のないカウンター席が連なっている。
鉄板では近所のおばちゃんが、店主とダベリながらお好み焼きを食べていた。
私はメニューの中から「豚モダン焼き」と瓶ビールを注文した。雨は落ちて
いないものの、湿度が高いので鉄板の前にいるだけで、汗が吹き出る。

1.鉄板上に中華そばと豚バラ薄切り肉を置き、塩・胡椒。更に角切りキャベ
　ツと少量のもやしを追加して炒める。
　ウスターソースをかけて、全体をよく混ぜ合わせた。
2.次に金属カップから生地の半分を鉄板に広げた。全卵を溶いているので、
　かなり玉子感が強い。その生地の上に焼きそばをのせて、更に残った生
　地を回しかける。
3.すぐに裏返して、３～４分程焼いた。鉄板はかなりの高温である。
　しばらくして、おばちゃん同士の会話が途切れたときに裏返し、私の前に
　やってきた。「さあ、どうぞ！」、私はソース２種を塗り、２種の粉を振
　った。


【今回食べたお好み焼き】　豚モダン焼き　５５０円
■生地　　　　生地にたっぷりの卵が溶かれて、玉子感強し。　　
■トッピング　焼きそばの中に豚肉とキャベツと天かす、青ネギ。
■味　　　　　とろとろ生地の間にキチンと味付けした焼きそばをサンドす
　　　　　　　るのだから、旨くないワケがない。すべてが安心できる味だ。
■ソース　　　プリンセスソースの甘口と辛口（「激辛」）を自分で塗る。
■店の雰囲気　明るい庶民店。店主に聞くと、震災後に立て直したとか。
■コスパ　　　お好み焼きも焼きそばも、モダン焼きもすべてがワンコイン
　　　　　　　程度でいただける。Ｇｏｏｄ！
　　　　　　

◇おススメ度　★★☆　（満点は三ッ星）
　　　　　　店主のおばちゃんと色んな話をした。水道筋（道路下に水道管
　　　　　　が通っているらしい）はずっと東へ延びて、芦屋辺りまで続い
　　　　　　ている。そして、近所には天然温泉があって、源泉かけ流しの
　　　　　　湯に、ひとり４３０円ほどで入れるらしい。なんともうらやま
　　　　　　しい土地である。考えて見れば、銭湯とお好み焼き屋というの
　　　　　　は、どの土地においても、「切っても切れない関係」にある。
　　　　　　神戸・新長田においても、京都・壬生においても「銭湯帰りに、
　　　　　　軽くお好みをつまむ」と、聞いた。
　　　　　　ああ、うらやましい。こんな土地に暮してみたい。


【お店のデータ】
住所　　神戸市灘区水道筋　　（詳細不明）
店名　　お好み焼き「まっちゃん」　　
電話　　（不明）

ブログでの紹介　＝＞　http://okosoken.osakazine.net/e198100.html



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　■お好み焼き研究　　（おこ研）
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　地ソース研究（４）　～プリンセスソース

▼お好み焼きというのは煎じ詰めて言うと、粉と「ソース」を食べる料理で
ある。仕上げにかけるソース次第で、７０点の料理にも９０点の料理にもな
る。そういう意味では、フレンチに近いのかも知れない。味はソースが左右
する。
例えば、ゆるい生地とザク切りキャベツで、カンタンなお好み焼きを焼く。
ここに甘ったるいソースを塗らずに、スパイシーでちょい辛の神戸の地ソー
スを塗れば、（私にとっては）９０点のお好み焼きが出来上がる。

神戸・生田川系の名店「さいもと」「京屋」、春日野道の人気店「ひかりや」
などで愛用されているのが、今回紹介する「プリンセスソース」である。
神戸市灘区に唯ひとつだけ残る零細なソースメーカーで作られている製品な
ので、この近辺（灘区、中央区）でしか流通していない。


▼阪急電鉄三宮駅から大阪行きの普通電車に乗り、２駅目が王子公園駅だ。
駅を降りて、三宮方向へ１００Ｍほど歩くと高架下に「プリンセスソース　
平山食品」の控えめな看板が見つかる。
恐る恐る店内に入ると、オヤジさんが出てきて「ソースはありますよ」と言
った。ホッと胸をなで下ろす。店頭には「売り切れました」の張り紙が張っ
てあったからだ。
小さなスペースにソース貯蔵用のタンクが５～６本並んでいる。ここが工場
であり、ラベル貼り場であり、小売の販売場であるようだ。ガラス瓶に入っ
た１升瓶は業務用としてお好み焼き屋へ販売され、一般消費者向けには小容
量のＰＥＴボトルが用意されている。種類はお好み焼きソースとウスターソ
ースの２つ。私はお好み焼きソースを１本購入した。１リッター入ったボト
ルが何と、３５０円という安さだった。

オヤジさん（実は社長）に話を聞いた。昭和３３年からこの場所でソース作
りを続けていること。奥さんと息子さんの家族３人だけで運営していること。
そして、客先からは「ずっと作り続けてくださいね」と、一様に励まされて
いると言って、苦笑いを浮かべた。

当初は王子公園にあやかって、プリンスソースとしたそうだが、既に他社が
商標登録していたので、已む無くプリンセスにしたのだとか。でも、愛らし
いネーミングで、良いと思う。
いつまでも、作り続けて「神戸の地ソース文化」を守ってください。そして、
１Ｌボトルを値上げしてはどうでしょう？（７００円でもボクは買いますよ）


　
【会社のデータ】
　住　所：神戸市灘区城内通５丁目７－５
　会社名：プリンセスソース本舗　平山食品
　電　話：０７８－８０２－１８３５



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【編集長】　関西お好み焼き総合研究所代表
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　ホームページ（ブログ）
　　　　　　　　　　　　　http://okosoken.osakazine.net/

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